2009年に発売された『Saw: The Video Game』は、映画『SAW(ソウ)』シリーズをもとにした一人用サバイバルホラーゲームです。
主人公は、映画第1作でジグソウを追っていたデイビッド・タップ刑事。
映画の物語をそのままゲームへ置き換えた作品ではありません。
第1作の後、ジグソウに捕らえられたタップが、廃墟となった精神病院で新たなゲームへ挑むオリジナルストーリーです。
この記事では、『Saw: The Video Game』の基本情報、ネタバレなしのあらすじ、主要人物、ゲームシステム、映画との時系列、日本語版と現在の入手方法をまとめます。
※ゲームのエンディングと、救出する人物の最終的な生死には触れません。
映画第1作のタップ刑事に関する軽いネタバレを含みます。
販売・配信状況は2026年10月28日時点のものです。
『Saw: The Video Game』の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | Saw/Saw: The Video Game |
| 発売日 | 2009年10月6日(北米コンソール版) |
| PC版発売日 | 2009年10月22日 |
| 対応機種 | PlayStation 3、Xbox 360、PC |
| 開発 | Zombie Studios |
| 販売 | Konami Digital Entertainment |
| ジャンル | サバイバルホラー/アクションアドベンチャー/パズル |
| プレイ人数 | 1人 |
| ゲームエンジン | Unreal Engine 3 |
| 主人公 | デイビッド・タップ |
| 舞台 | ホワイトハースト精神病院 |
| 映画との時期 | 映画『ソウ』と『ソウ2』の間 |
| 日本での発売 | なし |
| 日本語版 | なし |
北米ではPS3・Xbox 360版が2009年10月6日、PC版が同年10月22日に発売されました。
日本で正式に発売されなかったため、国内向けの日本語版はありません。
ネタバレなしのあらすじ
デイビッド・タップは、相棒のスティーヴン・シンを失ってから、ジグソウを捕らえることへ執着していました。
警察を離れた後も単独で捜査を続け、映画第1作ではゼップを追った末に銃撃を受けます。
ゲームは、その後のタップが荒廃したホワイトハースト精神病院で目を覚ますところから始まります。
頭には殺人装置が取りつけられ、ジグソウの指示に従わなければ生き残れません。
施設には、タップと過去に接点を持った人々が捕らえられていました。
タップは自分の罠を解除するだけでなく、彼らを救うためのゲームにも挑みます。
さらに、タップの胸には、ほかの参加者が施設から脱出するために必要な鍵が埋め込まれています。
閉じ込められた人々の一部は、その鍵を手に入れるため、タップを殺して胸を切り開こうとします。
ジグソウが試すのは、タップの推理力や生存能力だけではありません。
犯人への執着を捨てられるのか、過去に関わった人々を救えるのかという、タップ自身の生き方がゲームの中心です。
舞台|ホワイトハースト精神病院
ゲームの主な舞台は、閉鎖されたホワイトハースト精神病院です。
かつて患者への虐待や過酷な治療が行われていたとされる施設で、病室、治療区画、事務室、地下設備、墓地など、複数のエリアに分かれています。
ジグソウは建物全体へ罠を仕掛け、参加者を別々の場所に配置しました。
タップは照明の少ない通路を進み、扉の暗証番号、配電盤、薬品、鍵、歯車などを使った謎を解きます。
精神病院の過去は、施設内に残された資料や録音から確認できます。
単なる迷路ではなく、ジグソウが人を試す場所として選んだ理由も見えてくる舞台です。
主な登場人物
デイビッド・タップ
本作の主人公。
映画第1作でジグソウ事件を追っていた元刑事です。
相棒シンの死に責任を感じながらも、捜査をやめられず、仕事と家族を失いました。
ジグソウは、タップの“正義”が人を救うためのものなのか、犯人を捕らえる執着へ変わっているのかを試します。
映画ではダニー・グローヴァーが演じましたが、ゲーム版の声はアール・アレクサンダーが担当しています。
ジグソウ/ジョン・クレイマー
ホワイトハースト精神病院を使い、タップとほかの参加者へ試練を与えます。
監視映像、録音テープ、人形ビリーを通して、ゲームの目的と規則を伝えます。
声を担当したのは、映画版と同じトビン・ベルです。
映画から同じ俳優が役を引き継いだ主要キャストは、ジグソウ役のトビン・ベルのみです。
ピッグヘッド
豚の仮面をかぶり、ホワイトハースト内でタップを監視する人物です。
ジグソウの指示を実行するだけでなく、参加者を襲い、タップのゲームへ独自に介入します。
正体や目的は序盤では分かりません。
映画シリーズに登場する豚の仮面を、ゲーム内で直接追ってくる脅威として使った存在です。
アマンダ・ヤング
映画第1作で、逆トラバサミのゲームから生還した女性です。
タップが過去に事情聴取した人物でもあり、本作ではホワイトハースト内の試練へ置かれています。
ゲーム版の声はジェン・テイラーが担当しています。
ジェニングス・フォスター
犯罪現場を調べるCSI捜査官です。
過去に自分が起こした事故の責任を別人へ負わせたことがあり、その罪とタップとの関係を理由にゲームへ参加させられます。
メリッサ・シン
タップの相棒だったスティーヴン・シン刑事の妻です。
夫が死亡したのは、応援を呼ばずにジグソウを追ったタップの責任だと考えています。
タップにとって、事件への執着が周囲の人々へ与えた影響と向き合わされる人物です。
オズワルド・マクギリカティ
ジグソウ事件を追っていた新聞記者です。
犯人を“ジグソウ・キラー”と呼び、タップ自身が犯人ではないかという記事も書きました。
ジグソウは、オズワルドが事件と自分の思想を利用し、事実を歪めたと判断しています。
オビ
死や苦痛に意味を求め、自らジグソウの試練を望む人物です。
映画『ソウ2』にも登場しますが、ゲームの時間軸は映画第2作より前に位置します。
ジェフ
映画第1作で、ドリルを使った罠から救出された男性です。
ゲームから生還した後も精神的に追い詰められ、タップの執拗な事情聴取によって、さらに生活を悪化させています。
どんなゲーム?
精神病院を探索する三人称視点ホラー
プレイヤーはタップの背後から画面を見る三人称視点で、ホワイトハースト内を探索します。
目的地へ向かうだけでなく、事件資料、ジグソウのテープ、施設の記録、治療用アイテムなどを探します。
暗闇には割れたガラスや仕掛けられた罠があり、走るだけでは安全に進めません。
照明や周囲の音を頼りに危険を見つける必要があります。
パズルと罠の解除
扉の暗証番号を探す、配管や配線をつなぐ、歯車を組み合わせる、鍵を見つけるなど、複数のパズルがあります。
捕らわれた人物を救う場面では、制限時間内に仕掛けを理解し、操作を成功させなければなりません。
単に敵を倒すゲームではなく、観察と謎解きが進行の中心です。
QTEと近接戦闘
罠を外す場面や、突然襲われた場面では、表示されたボタンを素早く入力するQTEが使われます。
施設内にいる参加者との戦闘では、拳や拾った武器で攻撃し、防御や反撃を行います。
ただし、相手の多くもジグソウに捕らえられ、生きるためにタップの胸の鍵を狙っている参加者です。
戦闘相手を単純な悪人として扱えない点も、『SAW』らしい状況になっています。
六人を救うゲーム
タップには、ホワイトハーストの各区画に捕らわれた六人を救う課題が与えられます。
対象はアマンダ、ジェニングス、メリッサ、オズワルド、オビ、ジェフです。
六人は無関係に選ばれたのではなく、ジグソウ事件やタップの捜査と接点を持っています。
救出ゲームを進めるほど、タップの行動がほかの人々へ何を残したのかが分かります。
ふたつのエンディング
物語の最後には、タップが何を求めるのかを選ぶ場面があります。
選択によって“Freedom”と“Truth”というふたつの結末へ分岐します。
続編『Saw II: Flesh & Blood』は、そのうち一方の結末を前提に始まります。
本記事では結末を伏せますが、二作を続けて確認すると、どちらがゲーム版の連続世界に採用されたのかが分かります。
映画との時系列とつながり
映画第1作の後から始まる
ゲームは、映画『ソウ』の終盤でタップがゼップに撃たれた後から始まります。
ジグソウは負傷したタップを治療し、ホワイトハースト精神病院へ運びました。
大きな時系列は次のとおりです。
- 映画『ソウ』
- ゲーム『Saw: The Video Game』
- ゲーム『Saw II: Flesh & Blood』
- 映画『ソウ2』
ゲーム第2作の開発者は、ゲーム2本が映画第1作と第2作の間に位置すると説明しています。
映画の人物が別の形で登場する
タップ、ジグソウ、アマンダ、オビ、ジェフなど、映画に登場した人物がゲームにも現れます。
ただし、トビン・ベルを除き、映画と同じ俳優・声優ではありません。
映画を見ていない状態でもゲームの目的は理解できますが、タップとシン、アマンダ、ジェフの過去を知るには、少なくとも映画第1作を先に見るのがおすすめです。
ゲーム版は正史?
『Saw: The Video Game』は、映画シリーズの権利元Lionsgateとの契約に基づき、KONAMIが発売した公式ライセンス作品です。
映画の出来事を受け継ぎ、トビン・ベル本人もジグソウ役で参加しています。
一方で、映画本編はゲームの事件を前提に進まず、ゲームには複数の結末があります。
そのため、映画を見るために必須の正史というより、映画第1作後の可能性を描く公式外伝、またはゲーム独自の連続世界として考えるのが分かりやすいです。
ゲーム内の物語は『Saw II: Flesh & Blood』へ直接続きます。
旧作ゲーム2本の中では、前作と続編からなるひとつの物語です。
日本語版はある?現在も購入できる?
『Saw: The Video Game』は日本で正式発売されず、日本語版もありません。
海外版には英語などが収録されていますが、日本語字幕・日本語音声には対応していません。
PC版はSteamで発売されていましたが、2015年に販売を終了しています。
2026年10月28日現在、新たに入手する場合は、海外版のPS3・Xbox 360・PCソフトを中古で探すことになります。
輸入版を購入する場合は、所有している本体で動作する地域のソフトか、ディスクや付属品の状態、言語、オンライン認証の必要性を事前にご確認ください。
自分で遊ぶ環境を用意できない場合は、正規に購入したゲームを使用している実況・プレイ動画で、ストーリーや罠を確認する方法もあります。
どんな人に向いている?
- 映画第1作のタップ刑事が好き
- ジグソウの罠を自分で解除してみたい
- 廃病院を探索するホラーゲームが好き
- 戦闘よりも謎解きや制限時間のあるパズルが好き
- 映画では描かれなかった人物のその後を知りたい
- 2000年代の三人称視点ホラーに興味がある
流血、身体損壊、自傷、医療器具、閉鎖病棟を思わせる表現があります。
映画シリーズと同様に痛々しい描写が多いため、苦手な人は実況を見る場合も注意が必要です。
まとめ
『Saw: The Video Game』は、映画第1作と第2作の間を描く一人用サバイバルホラーです。
映画でジグソウを追っていたタップ刑事が、廃墟となったホワイトハースト精神病院で、自分と因縁のある六人を救うゲームへ挑みます。
探索、パズル、罠の解除、QTE、近接戦闘を組み合わせ、プレイヤー自身がジグソウの試練を進む作品です。
映画のジョン・クレイマーを演じたトビン・ベルが、ゲームでもジグソウの声を担当しています。
日本語版がなく、現在は販売も終了しているため、簡単に遊べる作品ではありません。
それでも、タップ刑事の執着と、映画では描かれなかった第1作後の出来事を知る公式外伝として、シリーズの情報へ加えておきたいゲームです。
関連記事
「SAW(ソウ)」シリーズ
- 『SAW(ソウ)』シリーズまとめ|映画・小説・ゲームの順番と記事案内
- 『SAW(ソウ)』ゲーム全3作一覧|発売順・あらすじ・映画との時系列
- 『Saw II: Flesh & Blood』作品情報・登場人物
- 『SAW: Genesis』最新情報
- 『SAW(ソウ)』シリーズ全10作品一覧|公開順・時系列と初めて見る順番
