『SAW(ソウ)』シリーズは、映画の公開順と、物語の中で事件が起きた順番が一致しません。
『ソウX』は第1作と第2作の間に入り、『ソウ3』と『ソウ4』はほぼ同時に進みます。
さらに、『ジグソウ:ソウ・レガシー』は過去と現在のゲームを同じ時間のように見せ、ゲーム版2作も第1作と第2作の間へ入ります。
映画を一本ずつ並べただけでは、誰がいつ協力者になり、どの事件が同時に起きたのかを確認できません。
この記事では、回想を含む主要事件、映画10作品、ゲーム版の位置を、物語上の順番で整理します。
※この記事は、映画『ソウ』から『ソウX』、ゲーム版の重大なネタバレを含みます。
正体、死亡、生還、結末を知りたくない場合は、鑑賞後にご覧ください。
劇中で年が明示されない事件も多いため、無理に西暦を当てはめず、前後関係を中心にまとめます。
- 最初に結論|映画を大きく並べると?
- 全体時系列|映画とゲームの位置
- 1.ジグソウが生まれる前
- 2.最初期のゲームと協力者
- 3.映画『ソウ』|浴室ゲーム
- 4.映画『ソウX』|第1作と第2作の間
- 5.ゲーム版2作|第1作と第2作の間
- 6.映画『ソウ2』|毒ガスハウス
- 7.『ソウ3』と『ソウ4』|同時に進む二つのゲーム
- 8.映画『ソウ5』|ホフマン対ストラム
- 9.映画『ソウ6』|保険会社ゲームとジルの指示
- 10.映画『ソウ ザ・ファイナル 3D』|遺言の決着
- 11.『ジグソウ:ソウ・レガシー』の現在
- 12.『スパイラル』|ジグソウ後の模倣事件
- 『SAW: Genesis』はどこに入る?
- 公開順と時系列順、どちらで見る?
- まとめ
- 関連記事
- 参考情報
最初に結論|映画を大きく並べると?
初めて見る場合は公開順がおすすめですが、物語の大きな流れは次の順番です。
- 『ジグソウ:ソウ・レガシー』の納屋ゲーム
- 『ソウ』
- 『ソウX』
- ゲーム『Saw: The Video Game』
- ゲーム『Saw II: Flesh & Blood』
- 『ソウ2』
- 『ソウ3』と『ソウ4』
- 『ソウ5』
- 『ソウ6』
- 『ソウ ザ・ファイナル 3D』
- 『ジグソウ:ソウ・レガシー』の現在
- 『スパイラル:ソウ オールリセット』
ただし、『ジグソウ』の納屋ゲームを最初に見る順番はおすすめしません。
過去の事件であること自体が作品の仕掛けなので、初見では公開順を守ったほうが驚きを残せます。
『ソウX』と旧ゲーム2作は、いずれも第1作と第2作の間です。
ただし、『ソウX』とゲーム版のどちらが先かは公式に明確化されておらず、ゲーム版には映画本編と異なる展開もあるため、別系統として考えるのが安全です。
全体時系列|映画とゲームの位置
| 時期 | 主な事件・作品 | ポイント |
|---|---|---|
| ジグソウ誕生前 | ギデオンの死、がん告知、自殺未遂 | ジョンの思想が形になる |
| 最初期 | セシルのテスト | 初期のゲーム |
| 第1作以前 | 納屋ゲーム、ローガン救出 | 『ジグソウ』の過去パート |
| 第1作以前 | アマンダの逆トラバサミ | アマンダが生還する |
| 第1作以前 | セスの振り子、ホフマン加入 | 模倣犯が協力者になる |
| 本編開始 | 『ソウ』 | 浴室ゲーム、ゴードン生還 |
| 第1作後 | 『ソウX』 | メキシコの偽治療事件 |
| 第1作後 | ゲーム『Saw』 | タップ刑事のホワイトハースト事件 |
| その直後 | ゲーム『Saw II: Flesh & Blood』 | 息子マイケルのゲーム |
| 次の本編 | 『ソウ2』 | 毒ガスハウスとエリックのテスト |
| 約半年後 | 『ソウ3』『ソウ4』 | 二つのゲームがほぼ同時進行 |
| 直後 | 『ソウ5』 | ホフマンとストラム、五人のゲーム |
| その後 | 『ソウ6』 | 保険会社ゲーム、ジルの最終指示 |
| さらに後 | 『ソウ ザ・ファイナル 3D』 | ホフマン対ジル、ゴードンの実行 |
| 約10年後 | 『ジグソウ』現在パート | ローガンが過去の事件を再現する |
| ジョン事件の後年 | 『スパイラル』 | 警察を狙う模倣犯が現れる |
1.ジグソウが生まれる前
ジルの診療所とギデオンの死
ジョンの元妻ジルは、薬物依存者を支援する診療所を運営していました。
アマンダに強要されたセシルが薬を盗み、逃げる際に扉を強く開けたことで、妊娠中のジルは腹部を打ちます。
二人がギデオンと名づける予定だった子どもは生まれる前に亡くなりました。
この喪失は、ジョンがセシルとアマンダを後にゲームへ選ぶ理由へつながります。
がん告知と自殺未遂
ジョンは末期がんを告知されます。
自動車で崖から転落する自殺を試みますが、生き残りました。
自分が死を目前にして初めて命を強く意識した経験から、命を粗末にしていると判断した人間へ、同じ“目覚め”を与えようとします。
ここから、更生を名目にしたゲームと、ジグソウの思想が始まります。
2.最初期のゲームと協力者
セシルのナイフ・チェア
ジョンは、ギデオンを失う原因となったセシルを捕らえます。
顔を刃へ押しつけなければ拘束を外せない試練を与えました。
セシルは脱出後にジョンへ襲いかかり、有刺鉄線へ落ちて死亡します。
後の精密な罠とは異なり、ジョンの個人的な怒りが強く見える初期のゲームです。
納屋ゲームとローガン
『ジグソウ:ソウ・レガシー』で現在の事件に見える納屋ゲームは、実際には第1作以前に起きています。
五人の参加者が、過去に他人を死なせながら責任を逃れた行為を試されます。
ローガン・ネルソンは、ジョンの検査画像を取り違え、がん発見を遅らせた人物でした。
しかし、投与された鎮静剤の量が多すぎて目覚めが遅れ、公平な機会を得られませんでした。
ジョンは自分の過失を認め、ローガンを救います。
その後、ローガンは装置製作を手伝う初期の協力者となります。
アマンダの逆トラバサミ
アマンダは薬物依存を理由に、逆トラバサミへかけられます。
時間内に鍵を取り出して生還し、警察には、ジョンが自分を助けたと語りました。
アマンダは後にジョンの弟子となります。
ただし、いつから本格的に装置製作へ加わったかは、回想と『ソウX』によって少しずつ補われています。
ホフマンの模倣事件
刑事マーク・ホフマンは、妹を殺したセス・バクスターへ復讐するため、ジグソウをまねた振り子の罠を作ります。
セスが指示どおりに手を潰しても、振り子は止まりませんでした。
ジョンは罠の違いから模倣犯を見抜き、ホフマンを捕らえます。
殺人の罪を暴露すると脅し、捜査情報と警察官としての立場を利用する協力者にしました。
3.映画『ソウ』|浴室ゲーム
アダムとローレンス・ゴードンは、老朽化した浴室で足を鎖につながれます。
ゴードンは制限時間までにアダムを殺さなければ、妻子が危険にさらされると告げられました。
別の場所では、ゼップがゴードンの妻子を監視しています。
ゼップも体内へ毒を入れられ、解毒剤のために命令へ従う参加者でした。
ゴードンは自分の足を切断して脱出し、アダムは浴室に残されます。
床の死体に見えたジョンが起き上がり、ゲームの主催者だったことが明かされます。
脱出したゴードンはジョンに救われ、後に医療処置を手伝う秘密の協力者となります。
アマンダはジョンの指示に反してアダムを窒息死させます。
4.映画『ソウX』|第1作と第2作の間
ジョンは、自分のがんを治療できるというセシリア・ペダーソンの計画を知り、メキシコへ向かいます。
しかし、手術も研究施設も、末期患者から金を奪うための詐欺でした。
ジョンはアマンダとともに、詐欺へ関わった人物をゲームへかけます。
この時点のアマンダは、すでに弟子として誘拐と装置の準備を手伝っています。
物語は映画第1作後であり、ジョンとアマンダの師弟関係を、『ソウ2』以前の段階から描きます。
エンドクレジット後の場面にはホフマンも登場するため、彼もこの時期には協力者です。
5.ゲーム版2作|第1作と第2作の間
『Saw: The Video Game』
第1作で負傷したデイビッド・タップ刑事は、荒廃した精神病院ホワイトハーストで目を覚まします。
ジグソウを追う執着と、そのために傷つけた人々との関係を試されます。
時間軸は映画『ソウ』の後『ソウ2』の前です。
ただし複数のエンディングがあり、映画本編と完全に同一の正史として扱うと矛盾が生じます。
『Saw II: Flesh & Blood』
前作ゲームの直後、タップの息子マイケルが父の死を調べ、ジグソウのゲームへ入ります。
タイトルに「II」とありますが、映画『ソウ2』をゲーム化した作品ではありません。
ゲーム2作は連続した独自ストーリーです。
映画の時間軸へ置くことはできますが、映画本編とは分岐を含む“ゲーム版の連続性”として読むのが分かりやすいと思います。
6.映画『ソウ2』|毒ガスハウス
エリック・マシューズ刑事らは、ジョンの隠れ家を発見します。
同じ頃、エリックの息子ダニエルと複数の参加者が、神経ガスの満ちた家に閉じ込められていました。
参加者の多くは、エリックが証拠を捏造して逮捕した人物です。
アマンダも参加者を装って家へ入り、ダニエルを生存させる役割を持っていました。
映像は生中継ではなく録画です。
エリックがジョンと話している時点で、ダニエルは隠れ家の金庫内へ収容されていました。
ジョンを殴って家へ案内させたエリックは、浴室へ閉じ込められます。
アマンダは自分がジョンの仕事を受け継ぐと告げます。
7.『ソウ3』と『ソウ4』|同時に進む二つのゲーム
『ソウ3』側
重病のジョンは、医師リン・デンロンを誘拐し、自分を生かすよう命じます。
リンの夫ジェフは、息子を交通事故で失った怒りを手放せるか、関係者を救えるかを試されます。
同時にアマンダは、リンを生かし、嫉妬と恐怖を克服できるかを試されていました。
しかしホフマンの手紙にも追い詰められ、アマンダはリンを撃ちます。
ジェフがアマンダを撃ち、さらにジョンの喉を切ります。
ジョンの心拍が止まったことで、リンのショットガン・カラーが作動します。
『ソウ4』側
リッグ警部補は、人を救おうとして相手の選択を待てない性格を試されます。
エリック、ホフマン、弁護士アートがいる部屋へ、制限時間が終わる前に到着しないことが最終条件でした。
リッグが早く扉を開けたため、エリックとアートは死亡します。
ホフマンは拘束を解き、自分が協力者であることを明かします。
その頃、FBI捜査官ストラムは『ソウ3』の現場へ到着し、ジェフを射殺します。
『ソウ4』冒頭のジョンの解剖は、ふたつのゲームが終わった後の場面です。
つまり、『ソウ4』全体が『ソウ3』の後ではありません。
解剖を枠にして、その直前に同時進行していた別のゲームを見せる構造です。
8.映画『ソウ5』|ホフマン対ストラム
ホフマンは現場から“生還した英雄”となります。
一方、ストラムはジョンの病室から脱出し、ホフマンが協力者だと疑い始めます。
別の場所では、火災事件へ関わった五人が連続ゲームへ参加します。
五人は一人ずつ犠牲にすると思い込みますが、本来は全員で協力すれば生き残れる設計でした。
ストラムは最後に、ガラスの棺へ入るよう求める音声を信じません。
ホフマンを棺へ入れますが、その棺こそ安全装置であり、ストラムは動く壁に押し潰されます。
ホフマンはストラムの携帯電話を利用し、彼をジグソウの協力者に見せかけます。
9.映画『ソウ6』|保険会社ゲームとジルの指示
医療保険会社の幹部ウィリアム・イーストンは、自社の計算式で他人の治療を拒否してきました。
ゲームでは、自分が誰を助けるか選び、数字ではなく目の前の命を判断させられます。
一方、ペレーズとエリクソンは音声記録を解析し、ホフマンの声を特定します。
追い詰められたホフマンは捜査官らを殺害し、証拠を隠そうとします。
ジルはジョンの箱に残された最後の指示に従い、ホフマンへ逆トラバサミを装着します。
ホフマンは用意された鍵なしで罠を破り、重傷を負いながら生還します。
10.映画『ソウ ザ・ファイナル 3D』|遺言の決着
ホフマンは自分をテストしたジルへ復讐し、警察署へ侵入します。
ジルを本物の逆トラバサミで殺害しました。
別のゲームでは、ジグソウの罠から生還したと嘘をついて名声を得たボビー・デイゲンが、嘘と同じ試練へ挑みます。
妻ジョイスはボビーの詐欺を知らなかったにもかかわらず、最後の罠で死亡します。
事件後、ホフマンは逃走しようとします。
しかしゴードンがジョンの遺言を実行し、ホフマンを第1作の浴室へ監禁します。
ここで、第1作から続いたジョン、アマンダ、ホフマン、ジルを中心とする物語が一区切りします。
11.『ジグソウ:ソウ・レガシー』の現在
ジョンの死から約10年後、過去の納屋ゲームと同じ傷を持つ遺体が見つかります。
警察は、死亡したはずのジグソウが戻ったのか、模倣犯がいるのかを捜査します。
現在の事件を起こしたのは、検視官となったローガンです。
彼は過去の納屋ゲームを再現し、妻を死なせた犯罪者を釈放したハロランへ罪を認めさせます。
映画は、過去の納屋ゲームと、現在の再現事件を交互に見せています。
同じ時間に起きているように見せる編集が、作品の大きな仕掛けです。
12.『スパイラル』|ジグソウ後の模倣事件
刑事エゼキエル・バンクスは、警察官を狙った連続事件を捜査します。
犯人ウィリアム・シェンクは、父親を警察官に殺された過去から、腐敗した警察組織を変えようとしていました。
シェンクはジョンの弟子ではありません。
ジグソウの映像、罠、渦巻きの記号を利用した模倣犯です。
本編の人物と直接交わる場面が少ないため『ソウ ザ・ファイナル 3D』や『ジグソウ』との厳密な前後は重要ではありません。
少なくとも、ジョン・クレイマーの事件が過去の連続殺人として知られた後の物語です。
『SAW: Genesis』はどこに入る?
ゲーム『SAW: Genesis』は、第一次世界大戦後を舞台にし、ジョン・クレイマーより約100年前の“更生”を描く作品です。
一人の審判者と三人の参加者による非対称マルチプレイで、2027年第1四半期にSteam早期アクセスが予定されています。
時代だけなら、すべての映画より前です。
ただしジョン本人の過去や、旧ゲーム版の前日譚ではなく、ジグソウの思想へ影響した別の時代の物語として発表されています。
映画の時系列へ直接差し込むより、世界観を広げる外伝として分けたほうが混乱しません。
公開順と時系列順、どちらで見る?
初めてなら公開順
シリーズの仕掛けは、観客が以前の作品を知っていることを利用しています。
ゴードン、ホフマン、ローガンの正体や、納屋ゲームの時代を守るなら、公開順が適しています。
再鑑賞なら時系列を意識する
再鑑賞では、第1作の後に『ソウX』を入れると、ジョンとアマンダの関係が変化していく過程を追えます。
『ソウ3』と『ソウ4』を続けて見ると、同じ施設で起きている出来事と、ホフマンの動きも整理できます。
ゲーム版は映画の間へ入りますが、分岐を含む独自ストーリーです。
映画本編の再鑑賞へ必ず組み込む作品ではありません。
まとめ
『SAW』の時系列は、ジョンの過去、第1作から続く本編、死後に動く計画、模倣事件に分けると整理できます。
最も重要なのは、『ソウX』が第1作と第2作の間、『ソウ3』と『ソウ4』がほぼ同時、『ジグソウ』が最初期と約10年後の二つの時代を描いていることです。
ローガンは最初期に救われ、アマンダとホフマンは第1作以前から協力し、ゴードンは第1作後に秘密の協力者となりました。
ジョンの死後も事件が続くのは、生前に複数の人物へ異なる指示を残したためです。
初見では公開順を守り、鑑賞後に時系列へ並べ直すと、驚きを失わずに事件の裏側を確認できます。
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