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「SAW(ソウ)」登場人物・相関図|ジグソウと後継者、捜査官の関係

『SAW(ソウ)』シリーズは、作品が進むほど登場人物の関係が複雑になります。
前作でゲームへ参加した人物が後に協力者となり、捜査する側にいた人物が事件を引き継ぎ、死亡したジョン・クレイマーの計画が何作も先まで動き続けます。

特に分かりにくいのが、アマンダ、ホフマン、ゴードン、ローガンは全員同じ意味で“後継者”なのかという点です。
さらに、ジルやゼップのように計画へ関わった人物と、自分の思想で模倣事件を起こしたウィリアム・シェンクも区別する必要があります。

この記事では、ジョン・クレイマーを中心に、後継者・協力者・捜査官・家族の関係と、主な登場作品を整理します。

※この記事は、『ソウ』から『ソウX』までの重大なネタバレを含みます。
 正体、生死、各作品の結末を知りたくない場合は、鑑賞後にご覧ください。

最初に結論|ジグソウの後継者は誰?

ジョンから罠の製作やゲームの進行を教わった人物は、主にアマンダ・ヤング、マーク・ホフマン、ローレンス・ゴードン、ローガン・ネルソンです。

ただし、四人の役割と思想は同じではありません。

人物ジョンとの関係主な役割ジョンの思想との違い
アマンダ・ヤングゲームの生還者、弟子被験者の監視、罠の準備人は変われないと考え、脱出不能な罠を作る
マーク・ホフマン模倣犯として発見され、協力を強制された刑事捜査情報の操作、罠の製作、事件の継続復讐と自己保身が強く、殺害をためらわない
ローレンス・ゴードン第1作の生還者、秘密の協力者医療知識が必要な処置、ジルを守る保険表立ってゲームを継承せず、最後の命令を実行する
ローガン・ネルソン初期ゲームの生還者、最初期の協力者装置製作の補助、後年の模倣ゲーム妻を死なせた相手への復讐と証拠隠滅に利用する

ジル・タックはジョンの遺言を実行しますが、罠を作り続ける正式な弟子ではありません。
ウィリアム・シェンクはジグソウ事件を参考にした模倣犯であり、ジョンと会った後継者ではありません。

人物相関|ジョンを中心に見ると分かりやすい

ジョンを中心にした関係人物その後のつながり
生還者から弟子になるアマンダホフマンに脅され、後継者候補としても対立する
模倣犯から協力者になるホフマンジルの最終テストを生き延び、最後はゴードンに捕らえられる
生還者から秘密の協力者になるゴードンジルを守る最後の命令を受け、ホフマンを浴室へ監禁する
初期の生還者から協力者になるローガン後年、納屋ゲームを再現してハロランへ復讐する
元妻として遺言を実行するジルホフマンへ逆トラバサミを装着し、報復される
事件を追うタップ、ケリー、リッグ、ストラム、ペレーズら捜査の途中でゲームへ組み込まれる

ジョンの死後も事件が続くのは、一人の後継者へすべてを任せたからではありません。
ジョンが複数の人物へ別々の役割と指示を残し、その目的が衝突したためです。

ジョン・クレイマー/ジグソウ

元土木技師で、不動産開発にも携わっていた人物です。
末期がんの告知と自殺未遂を経て、生きる意思を試す“ゲーム”を始めます。

ジョンは、自分は参加者へ選択肢を与えているだけで、直接人を殺してはいないと主張します。
しかし、実際には人を誘拐し、死ぬ可能性の高い状況を設計し、第三者の命まで選択の材料にしています。

『ソウ3』で死亡しますが、生前に録音、手紙、箱、協力者を用意していました。
そのため、ジョンの死は事件の終わりではなく、アマンダとホフマン、ジルの対立が表面化する転換点になります。

ジグソウの弟子・後継者

アマンダ・ヤング

アマンダは、逆トラバサミから生還した人物です。
自分を薬物依存から救った存在としてジョンを信奉し、弟子として罠の準備や被験者の監視を行います。

『ソウ2』の毒ガスハウスでは参加者の一人を装い、ゲームの進行を内側から見届けました。
『ソウ3』では、ジョンの看護をさせるためにリンを誘拐し、首へショットガン・カラーを装着します。

しかしアマンダは、参加者が苦痛によって変われるというジョンの前提を信じられなくなっていました。
トロイの鎖の罠やケリーのエンジェル・トラップを、条件を満たしても助からない状態にしたことで、ジョンから最後のテストを受けます。

アマンダはジョンへ強く依存していますが、弟子として認められたい気持ちと、捨てられる恐怖を抱えています。
『ソウX』では初期の師弟関係が描かれ、参加者へ同情するアマンダと、規則を守らせようとするジョンの違いも見えます。

マーク・ホフマン

ホフマンは警察官でありながら、ジグソウ事件の内部にいた人物です。
妹を殺したセス・バクスターへ復讐するため、ジグソウの罠を模した振り子の装置を作りました。

ジョンは模倣を見抜き、ホフマンを脅して協力させます。
捜査情報へ接触できる立場を利用し、被験者の選定、誘拐、装置の設置、証拠の操作へ関わりました。

ジョンとアマンダの死後は、自分が事件を支配しようとします。
ストラムへ罪を着せ、正体へ近づいた捜査官を排除し、ジョンの遺言を持つジルとも争います。

ホフマンにとってゲームは、次第に更生の機会ではなく、復讐と自己保身の手段になりました。
最後は、ジョンがジルのために残していた“保険”であるゴードンに捕らえられ、第1作の浴室へ閉じ込められます。

ローレンス・ゴードン

ゴードンは第1作の浴室ゲームで、自分の足を切断して脱出した医師です。
その後ジョンに救命され、義足を与えられたことが『ソウ ザ・ファイナル 3D』で明かされます。

ゴードンは、目の裏へ鍵を埋め込む処置や、リンへショットガン・カラーを装着する手術など、医学知識が必要な作業を手伝っていました。
アマンダやホフマンのように常に現場へ姿を見せず、ジョンの秘密の協力者として動きます。

ジョンがゴードンへ残した最後の役目は、ジルに何かあった場合に行動することでした。
ホフマンがジルを殺した後、ゴードンは豚のマスクをかぶった二人とともにホフマンを捕らえます。

弟子と呼べる人物ではありますが、ジョンの後を継いで新しいゲームを続ける姿は描かれていません。
最終命令を実行する“切り札”に近い存在です。

ローガン・ネルソン

ローガンは検視官で、『ジグソウ:ソウ・レガシー』に登場します。
過去の納屋ゲームへ参加させられましたが、鎮静剤の量を誤ったジョンの責任で、目覚めるのが遅れました。

ジョンは公平な機会を与えられなかったとしてローガンを救い、負傷した身体を治療します。
その後、二人は逆トラバサミを組み立て、ローガンはジョンの初期の協力者となりました。

現在の事件では、妻の死に関わった人物への復讐と、犯罪者を見逃したハロラン刑事の処罰を目的に、過去のゲームを再現します。
ジョンから技術を学んでいますが、公平なテストよりも個人的な復讐を優先した点では、ホフマンに近い人物です。

協力者だが、正式な後継者ではない人物

ジル・タック

ジルはジョンの元妻で、薬物依存者のための診療所を運営していました。
セシルが起こした事件で、妊娠していた息子ギデオンを失います。

ジョンの死後、遺品として箱と指示を受け取ります。
ウィリアム・イーストンのゲームに関する資料をホフマンへ渡し、最後にホフマン自身へ逆トラバサミを装着しました。

これはジョンの指示を実行した行為ですが、ジルが自分で被験者を選び、後継者として活動したわけではありません。
ジョンの遺言と、ホフマンを止める役目を託された人物です。

ゼップ・ヒンドル

ゼップは第1作で、ゴードンの妻子を監視していた病院職員です。
一見するとジグソウの協力者に見えますが、体内へ遅効性の毒を入れられ、解毒剤を得るために命令へ従っていました。

ゼップ自身もゲームの参加者です。
後継者や自発的な助手ではありません。

アート・ブランク

アートはジョンとともに不動産開発へ関わった弁護士です。
『ソウ4』では複数のゲームへ関わりますが、装置を付けられ、指示どおりに進めなければ死ぬ立場でした。

ゲームを管理しているように見える人物でも、選択権を奪われた参加者である場合があります。
ゼップと同じく、ジョンの思想を受け継いだ協力者ではありません。

模倣犯ウィリアム・シェンクは後継者?

『スパイラル:ソウ オールリセット』の犯人は、ウィリアム・シェンクです。
本名はウィリアム・エマーソンで、警察官に父親を殺された過去を持ちます。

ジグソウの渦巻き、人形、録音メッセージを参考にし、腐敗した警察官を標的にしました。
しかしジョンの弟子ではなく、直接教えを受けた事実もありません。

目的も、命への感謝を教えることより、警察組織の腐敗を処罰し、変革することへ向いています。
シリーズ内では“後継者”より、“ジグソウの方法を借りた模倣犯”と考えると分かりやすい人物です。

ジグソウ事件を追う主な捜査官

人物主な登場作品ジグソウとの関係
デイビッド・タップ『ソウ』相棒シンを失い、職を離れても執念で追跡する
スティーヴン・シン『ソウ』ジョンの隠れ家で罠により死亡する
エリック・マシューズ『ソウ2』~『ソウ4』汚職と証拠捏造を理由に、自分と息子を試される
アリソン・ケリー『ソウ』~『ソウ3』ジグソウ事件を理解する刑事で、アマンダの罠にかかる
ダニエル・リッグ『ソウ2』~『ソウ4』人を救おうと急ぐ性格そのものを試される
ピーター・ストラム『ソウ4』『ソウ5』ホフマンの正体へ最も近づき、罪を着せられる
リンジー・ペレーズ『ソウ4』~『ソウ6』生存を隠して捜査を続け、音声証拠からホフマンへ迫る
マット・ギブソン『ソウ ザ・ファイナル 3D』ジルを保護し、ホフマンを追う内務調査官
エゼキエル・バンクス『スパイラル』警察を狙う模倣事件と、父親の過去を追う刑事

捜査官の多くは、犯人を追うだけでなく、自分の弱点を利用されてゲームへ組み込まれます。
また、警察内部にホフマンがいるため、捜査の情報が先回りされ、疑いが別の人物へ向けられます。

ジョンと家族の関係

ジョンの思想を考えるうえで、ジルと、生まれる前に亡くなった息子ギデオンの存在は欠かせません。

ジルの診療所でセシルが扉を強く開けたことで、ジルは腹部を打ち、ギデオンを失いました。
ジョンはセシルを最初期のゲームへかけ、人生を変える機会を与えると主張します。

その後のがん告知と自殺未遂も重なり、ジョンは喪失と死への恐怖を、他人の“生きる意思”を測る行為へ変えていきます。
家族を失った経験は動機の一部ですが、犠牲者を選ぶ権利を正当化するものではありません。

アマンダとホフマンが対立した理由

アマンダとホフマンは、どちらもジョンの計画を手伝っていました。
しかし、同じ後継者候補として信頼し合っていたわけではありません。

ホフマンは、ギデオンを失うきっかけとなったセシルの犯行に、アマンダが関わっていたことを知っていました。
その事実をジョンへ伝えると脅し、アマンダへリンを殺すよう指示する手紙を残します。

アマンダがリンを撃てば、ジョンのテストに失敗します。
ホフマンはアマンダを排除し、自分が唯一の後継者として残る状況を作りました。

ただし、ジョンもアマンダが試されていることを理解していました。
複数の人物が互いを試し、利用し、監視する構造が、ジョンの死後まで続く争いを生みます。

後継者を見分ける三つの基準

1.ジョンから直接教えを受けたか

アマンダ、ホフマン、ゴードン、ローガンは、形は違ってもジョンから直接役割を与えられています。
シェンクはジグソウの方法を参考にしただけなので、模倣犯です。

2.自分でゲームを設計したか

アマンダとホフマンは罠を作り、被験者を選びます。
ゴードンは医療面を助け、最後の指示を実行しますが、新しいゲームの主催者としては描かれていません。

ジルは箱の指示を実行し、ゼップやアートは命令へ従わされました。
計画へ関わっただけでは、後継者とは限りません。

3.“生きる機会”を残したか

ジョンが最も重視したのは、参加者に選択と生存の機会があるという建前です。
アマンダの脱出不能な罠と、ホフマンやローガンの復讐は、その原則から外れます。

後継者たちの違いを見ると、ジョンの思想が受け継がれたのではなく、それぞれの傷や欲望に合わせて変形したことが分かります。

まとめ

ジグソウの後継者として重要なのは、アマンダ、ホフマン、ゴードン、ローガンの四人です。
ただし、全員が同じ目的で事件を継いだわけではありません。

アマンダはジョンへの依存と絶望から、ホフマンは復讐と自己保身から、ローガンは個人的な報復からゲームを変質させます。
ゴードンは表立って後を継がず、ジルを守るための最後の命令を実行しました。

ジルは遺言の実行者、ゼップとアートは強制された参加者、シェンクは模倣犯です。
誰が罠へ関わったかだけでなく、ジョンから何を任され、何のためにゲームを行ったのかを見ると、人物関係を整理しやすくなります。

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