『SAW(ソウ)』シリーズの罠は、見た目の残酷さだけでなく、参加者の過去や生き方に合わせて作られています。
自分を傷つけて脱出する罠、他人を救うか選ばせるゲーム、複数人が協力すれば全員で助かる試練まで、条件も目的も同じではありません。
さらに、ジョン、アマンダ、ホフマン、ローガン、模倣犯シェンクでは、罠の作り方と“助かる機会”の扱いが違います。
仕掛けた人物まで確認すると、ゲームが更生、復讐、証拠隠滅のどれに近いのかも見えてきます。
この記事では、映画全10作品に登場する主要な罠とゲームを、参加者、脱出条件、結果、設計・実行した人物ごとに整理します。
※この記事は、映画全10作品の死亡、生還、犯人を含む重大なネタバレがあります。
名称は公式資料や英語圏で広く使われる呼び方をもとに、内容が分かりやすい日本語を併記しています。
通路の警報装置や一瞬だけ映る罠ではなく、物語上の主要なテストを扱います。
最初に結論|罠を見る四つのポイント
『SAW』の罠は、次の四点を分けて見ると整理しやすくなります。
- 誰が試されているのか
- 何をすれば助かるのか
- 本当に助かる設計だったのか
- 誰が設計・設置したのか
ジョンは“選択肢を与えた”と主張しますが、第三者が犠牲になるゲームや、成功しても生還できない罠があります。
特にアマンダの罠は、ジョンの原則から外れた脱出不能の設計です。
『ソウ』の主要な罠
| 罠・ゲーム | 参加者 | 条件 | 結果 | 主な仕掛け人 |
|---|---|---|---|---|
| 浴室ゲーム | ゴードン、アダム | ゴードンは時間内にアダムを殺し、家族を救う | ゴードン脱出、アダムは残される | ジョン、協力するゼップも参加者 |
| 逆トラバサミ | アマンダ | 男性の腹部から鍵を取り出す | アマンダ生還 | ジョン |
| 有刺鉄線迷路 | ポール | 有刺鉄線を抜けて出口へ進む | 失敗、死亡 | ジョン |
| 可燃性ゼリー | マーク | 数字を探して金庫を開け、解毒剤を得る | 失敗、焼死 | ジョン |
| ドリル・チェア | ジェフ・ライデンアワー | 警察が時間内に装置を止める | タップとシンが救出 | ジョン |
浴室ゲームでは、ゴードンとアダムだけでなく、妻子を監視するゼップも毒を入れられています。
一人の参加者が、別の参加者の脅威として使われる構造です。
逆トラバサミは、シリーズを象徴する装置です。
アマンダは時間内に鍵を取り出し、生還したことでジョンの弟子になります。
『ソウ2』の主要な罠
| 罠・ゲーム | 参加者 | 条件 | 結果 | 主な仕掛け人 |
|---|---|---|---|---|
| デス・マスク/金星の罠 | マイケル | 目の裏の鍵を取り、マスクを外す | 失敗、死亡 | ジョン、ホフマン |
| 毒ガスハウス | ダニエル、アマンダほか | 制限時間内に解毒剤と出口を探す | ダニエルとアマンダ生還、多数死亡 | ジョン、アマンダ、ホフマン |
| マグナム・アイホール | ガス | 扉の覗き穴へ近づかず、鍵を使う | 拳銃が発射し死亡 | ジョン側 |
| 炉の罠 | オビ | 炉から解毒剤を取って脱出する | 失敗、焼死 | ジョン側 |
| 注射器の穴 | ザビエル、実行役のアマンダ | 大量の注射器から鍵を探す | 鍵を得るが時間切れ | ジョン側 |
| カミソリ箱 | アディソン | 箱の中の解毒剤を取り出す | 腕が抜けず死亡 | ジョン側 |
| エリックのテスト | エリック・マシューズ | ジョンと話し、決められた時間まで待つ | 待てず浴室へ誘導され監禁 | ジョン、アマンダ |
毒ガスハウスの映像は録画で、ダニエルはすでにジョンの隠れ家にある金庫内へ移されていました。
エリックの本当の条件は、家へ突入して息子を探すことではなく、ジョンと話し続けて待つことです。
注射器の穴では、本来ザビエルが入るはずでした。
ザビエルがアマンダを投げ入れたことで、試されるべき人物と、苦痛を受ける人物が分かれています。
『ソウ3』の主要な罠
| 罠・ゲーム | 参加者 | 条件 | 結果 | 主な仕掛け人 |
|---|---|---|---|---|
| 鎖の罠/クラスルーム | トロイ | 身体へ通された鎖を外し、爆発前に出る | 扉が溶接され、脱出不能 | アマンダ |
| エンジェル・トラップ | ケリー | 肋骨へ固定された装置の鍵を取り外す | 鍵を使っても外れず死亡 | アマンダ |
| ショットガン・カラー | リン | ジョンを生かし、ジェフのゲーム終了まで待つ | ジョン死亡で作動、リン死亡 | ジョン、アマンダ、医療処置はゴードン |
| 冷凍室 | ダニカ、救う役のジェフ | ジェフが許し、鍵を取って救出する | 間に合わずダニカ死亡 | ジョン側 |
| 豚の腐敗槽 | ハルデン判事、ジェフ | ジェフが思い出を焼き、鍵を得る | 判事を救出 | ジョン側 |
| ラック | ティモシー、ジェフ | ジェフが弾薬と鍵を得て装置を止める | 間に合わずティモシー死亡 | ジョン、ホフマン |
| ジェフの最終テスト | ジェフ、ジョン | 復讐を手放し、ジョンを許す | ジョンを殺し、リンも死亡 | ジョン |
トロイとケリーの罠は、条件を満たしても助からないように作られていました。
ジョンはそれをアマンダの失敗と考え、リンを生かせるかどうかを最後のテストにします。
ジェフのゲームは、自分の身体を犠牲にする試練より、息子の死へ関わった人物を許し、救えるかを問います。
しかし他人の命がジェフの判断へ預けられ、判断が遅れれば被験者が死亡する構造です。
『ソウ4』の主要な罠
| 罠・ゲーム | 参加者 | 条件 | 結果 | 主な仕掛け人 |
|---|---|---|---|---|
| 霊廟の罠 | アート、トレバー | 目を縫われた者と口を縫われた者が協力する | アートがトレバーを殺して脱出 | ジョン、ホフマン |
| 頭皮剥離の椅子 | ブレンダ、救う役のリッグ | リッグが機械を止め、本人に脱出させる | ブレンダが襲い、死亡 | ジョン、ホフマン |
| モーテルの寝室 | アイヴァン、リッグ | 自分の目を傷つけ、拘束を外す | 失敗、四肢を引き裂かれる | ジョン、ホフマン |
| スパイク・トラップ | モーガン、レックス | モーガンが二人を貫く杭を抜く | モーガン生還、レックス死亡 | ジョン、ホフマン |
| 氷塊の最終ゲーム | エリック、リッグ、アート、ホフマン | リッグは時間終了まで扉を開けない | 早く入り、エリックとアート死亡 | ジョン、ホフマン |
リッグの試練は、目の前の人をすぐに救おうとする行動を抑え、本人の選択を待てるかというものです。
しかし、リッグは各現場へ入り込み、最後も時間前に扉を開けます。
ホフマンは被験者のように椅子へ拘束されていますが、実際にはゲームの進行役です。
時間切れ後に自分で拘束を外し、正体を明かします。
『ソウ5』の主要な罠
| 罠・ゲーム | 参加者 | 条件 | 結果 | 主な仕掛け人 |
|---|---|---|---|---|
| 振り子の罠 | セス | 両手を潰して振り子を止める | 成功しても止まらず死亡 | ホフマン |
| 水槽キューブ | ストラム | 音声に従い、用意された選択をする | ペンで気道を作り生還 | ホフマン |
| 首輪の部屋 | フェイタル・ファイブ | 全員で鍵を取り、首輪を外す | 一人を犠牲にする | ジョン、ホフマン |
| 天井の瓶 | フェイタル・ファイブ | 三つの避難穴を全員で分ける | 一人を犠牲にする | ジョン、ホフマン |
| 電流の浴槽 | 残った三人 | 五人が少量ずつ電流を流す | 一人へ負担を集中させ死亡 | ジョン、ホフマン |
| 10パイントの犠牲 | ブリット、マリック | 血を合計10パイント流す | 二人で分担し生還 | ジョン、ホフマン |
| ガラスの棺と壁 | ストラム、ホフマン | ストラムは録音を最後まで聞き、棺へ入る | 拒否したストラムが圧死 | ジョン、ホフマン |
フェイタル・ファイブのゲームは、全員が協力すれば五人とも生還できました。
互いを信用せず、一人ずつ犠牲にしたため、最後の二人は本来五人で分担する血液量を負担します。
セスの振り子は、ホフマンが復讐のために作った脱出不能の罠です。
この模倣事件をジョンが見抜いたことから、ホフマンは協力を強制されます。
『ソウ6』の主要な罠
| 罠・ゲーム | 参加者 | 条件 | 結果 | 主な仕掛け人 |
|---|---|---|---|---|
| 肉の代償 | シモーネ、エディ | より多く自分の肉を切り、重量を競う | シモーネ生還、エディ死亡 | ホフマン側 |
| 酸素圧砕機 | ウィリアム、ハンク | 息を止め、装置の圧力へ耐える | ウィリアム生還、ハンク死亡 | ジョンの計画、ホフマン実行 |
| 絞首台 | アディ、アレン、ウィリアム | ウィリアムが一人を選んで救う | アディ生還、アレン死亡 | ジョンの計画、ホフマン実行 |
| 蒸気迷路 | デビー、ウィリアム | ウィリアムが蒸気を受けながら道を作る | デビーが襲い、死亡 | ジョンの計画、ホフマン実行 |
| ショットガン・カルーセル | 六人の査定担当者 | ウィリアムが二人だけ救える | 二人生還、四人死亡 | ジョンの計画、ホフマン実行 |
| 酸の最終ゲーム | ウィリアム、タラ、ブレント | 遺族がウィリアムを生かすか決める | ブレントが死を選び、ウィリアム死亡 | ジョンの計画、ホフマン実行 |
| 逆トラバサミ2 | ホフマン | ジョンの最終指示によるテスト | 鍵なしで脱出し生還 | ジョン、実行はジル |
ウィリアムのゲームでは、保険会社で行ってきた命の選別を、自分の手で行わせます。
最後に生死を決めるのはウィリアムではなく、治療を拒否されて家族を失ったタラとブレントです。
ホフマンの逆トラバサミには、通常の脱出用の鍵が用意されていませんでした。
ジョンの指示を実行するジルがホフマンを処刑しようとした形であり“公平なゲーム”という建前から外れています。
『ソウ ザ・ファイナル 3D』の主要な罠
| 罠・ゲーム | 参加者 | 条件 | 結果 | 主な仕掛け人 |
|---|---|---|---|---|
| 公開処刑 | ブラッド、ライアン、ディナ | 二人の男性が争うか、ディナを見放す | 男性二人生還、ディナ死亡 | 不明(ホフマン活動期) |
| ホースパワー・トラップ | エヴァンと仲間 | エヴァンが接着された身体を剥がし、レバーを引く | 間に合わず全員死亡 | ホフマン |
| サイレンス・サークル | ニーナ、ボビー | ボビーが釣り針付きの鍵を取り、ニーナは叫ばない | 音量計が上がり死亡 | ホフマン |
| インペイルメント・ホイール | スザンヌ、ボビー | ボビーが痛みに耐えて装置を止める | 間に合わず死亡 | ホフマン |
| 首吊りの試練 | ケイル、ボビー | 目隠しされたケイルを導き、鍵を渡す | 鍵を取れず死亡 | ホフマン |
| 歯の暗号 | ボビー | 自分の歯を抜き、番号を読む | 成功し扉を開く | ホフマン |
| 真鍮の雄牛 | ジョイス、ボビー | 胸へ鉤を刺し、嘘と同じ方法で上へ登る | ボビーが失敗し、ジョイス焼死 | ホフマン |
| 逆トラバサミ | ジル | 拘束を外す機会なし | ジル死亡 | ホフマン |
ボビーは、胸へ鉤を刺して生還したという嘘で利益を得ていました。
最終ゲームでは、自分が語った方法を実行して妻を救うよう求められます。
ジョイスはボビーの嘘を知らない人物です。
本人の行動と直接関係のない人間が最も残酷な罠で死亡するため、ジョンの“本人を試す”理屈が大きく崩れるゲームでもあります。
『ジグソウ:ソウ・レガシー』の主要な罠
| 罠・ゲーム | 参加者 | 条件 | 結果 | 主な仕掛け人 |
|---|---|---|---|---|
| バケツの部屋 | 納屋の五人 | 血を少量流し、鎖から解放される | ローガンはジョンに救われ、ほかは先へ進む | ジョン |
| 三本の注射器 | カーリー | 正しい注射器を選び、過去を告白する | 他人に注射され死亡 | ジョン |
| 穀物サイロ | アンナ、ミッチ | ライアンがレバーを引き二人を救う | 三人とも次へ進む | ジョン |
| 脚のワイヤー | ライアン | 自分の脚を失う代わりにレバーへ届く | 脚を失うが生存 | ジョン |
| サイクル・トラップ | ミッチ | ブレーキへ手を伸ばし装置を止める | 間に合わず死亡 | ジョン |
| ショットガンと鍵 | アンナ、ライアン | 銃を逆に使うという言葉の意味を考える | アンナが発砲し死亡、鍵も壊れる | ジョン |
| レーザー・カラー | ローガン、ハロラン | 罪を告白し、生き残る順番を選ぶ | ハロラン死亡、ローガン生還 | ローガン |
納屋ゲームは、第1作以前にジョンが行ったものです。
ローガンは鎮静剤の投与量が多く、目覚めるのが遅れたため、ジョンに救われました。
レーザー・カラーは約10年後の再現事件です。
ローガンはハロランに公平な機会を与えたように見せますが、自分の復讐と犯行の隠蔽を完成させます。
『スパイラル:ソウ オールリセット』の主要な罠
| 罠・ゲーム | 参加者 | 条件 | 結果 | 主な仕掛け人 |
|---|---|---|---|---|
| 地下鉄/舌の罠 | ボズウィック | 舌を引き抜き、列車を避ける | 間に合わず死亡 | ウィリアム・シェンク |
| 指の罠 | フィッチ | 指を引き抜き、感電を止める | 間に合わず死亡 | シェンク |
| 熱い蝋の罠 | アンジー | 首の刃を止めるため、背骨を傷つける | 死亡 | シェンク |
| ガラス粉砕機 | ピート | ジークが時間内に装置を止める | 間に合わず死亡 | シェンク |
| 操り人形の最終ゲーム | マーカス、ジーク | ジークが父を救うか、シェンクを追うか選ぶ | SWATの銃撃でマーカス死亡 | シェンク |
シェンクは、腐敗した警察官を対象にジグソウの形式をまねています。
ジョンの弟子ではなく、自分の父を殺した警察組織へ復讐する模倣犯です。
最終ゲームは、マーカスの身体を操り人形のように起こし、銃を持っているように警察へ誤認させます。
罠だけで殺すのではなく、警察の即時発砲そのものを仕掛けへ組み込んでいます。
『ソウX』の主要な罠
| 罠・ゲーム | 参加者 | 条件 | 結果 | 主な仕掛け人 |
|---|---|---|---|---|
| 眼球吸引の罠 | 病院の清掃員 | 指を折り、吸引装置を止める | ジョンの想像内で成功 | ジョンの想像 |
| パイプ爆弾 | ディエゴ | 腕の肉を切り、爆弾を外す | 成功、生還 | ジョン、アマンダ |
| ワイヤー・ソー | ヴァレンティーナ | 脚を切断し、骨髄を採取する | 時間切れで死亡 | ジョン、アマンダ |
| 脳手術の罠 | マテオ | 頭蓋骨を開き、脳組織を採取する | 時間切れで死亡 | ジョン、アマンダ |
| 放射線の罠 | ガブリエラ | 手足を壊して拘束を外し、放射線を避ける | 試練には成功するが、セシリアに殺される | ジョン、アマンダ |
| 血のシーソー | ジョン、カルロス | レバーを交代で引き、血を浴びる側を選ぶ | 二人とも生還 | セシリアに起動されるが、ジョンの想定内 |
| ガス室 | セシリア、パーカー | 一つの空気穴を奪い合う | パーカー死亡、セシリア生存 | ジョン、アマンダ |
眼球吸引の罠は、実際に行われたゲームではありません。
清掃員が窃盗を思いとどまらなかった場合を、ジョンが想像した場面です。
ガブリエラは自分の試練を終えていますが、セシリアに首を折られて死亡します。
ジョンの装置で死ななかった人物が、同じ参加者の暴力で殺される例です。
血のシーソーは、ジョンがカルロスを参加させる予定だったゲームではありません。
セシリアが少年を巻き込みますが、ジョンは二重の仕掛けを利用し、最後にセシリアとパーカーをガス室へ閉じ込めます。
脱出不能だった罠はどれ?
代表的なのは、トロイの鎖の罠と、ケリーのエンジェル・トラップです。
出口が溶接されている、鍵を使っても装置が外れないという状態で、アマンダが“人は変われない”という考えから作りました。
セスの振り子も、指示された犠牲を払っても止まらない罠です。
こちらはホフマンが妹の復讐のために作った模倣事件でした。
ホフマンへ装着された逆トラバサミと、ジルへ装着された逆トラバサミにも、通常の意味での脱出条件はありません。
前者はジルによる処刑に近く、後者はホフマンによる復讐です。
ただし、ジョン自身の罠も常に公平とはいえません。
時間が極端に短いもの、別の人物の判断で死亡するもの、本人に罪のない家族が危険にさらされるものがあります。
誰が作ったかで罠の意味は変わる
ジョン・クレイマー
参加者の行動や過去を反映し、苦痛を払えば生き残れるという形式を重視します。
しかし、誘拐と致死装置を用意している時点で、選択は自由ではありません。
アマンダ・ヤング
ジョンの思想を信じたい一方で、人は変われないと考えます。
その結果、成功しても助からない罠を作り、ゲームを処刑へ変えました。
マーク・ホフマン
セスへの復讐から始まり、ジョンの死後は捜査官の排除と自己保身に罠を利用します。
罠の条件より、自分が生き残り、正体を隠すことが優先されます。
ローガン・ネルソン
ジョンから装置製作を学びますが、後年は妻の死に関わった人物への復讐に過去の形式を使います。
公平な再現を装い、ハロランを犯人に見せる証拠も作りました。
ウィリアム・シェンク
ジグソウの弟子ではなく、警察の腐敗を処罰するために形式を借りた模倣犯です。
本人の身体だけでなく、警察の行動習慣や組織の判断を装置の一部にします。
まとめ
『SAW』の罠は、参加者が何を失えば助かるかだけでなく、誰が条件を決め、誰の判断で結果が変わるかまで含めたゲームです。
ジョンは命を選ばせることで価値を理解させようとし、アマンダは脱出不能の罠へ変え、ホフマンとローガンは復讐や自己保身へ利用します。
シェンクは警察組織を変えるために、ジグソウの記号と方法を模倣しました。
罠を仕組みだけでなく、参加者、条件、結果、仕掛け人で整理すると、後継者ごとの思想の違いが見えます。
同時に、ジョンが語る“公平な機会”そのものが、シリーズを通して何度も破綻していることも分かります。
