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『NCIS』シーズン1第7話「潜入者」感想|自死まで利用したサリン計画と遺体を魚雷発射管へ!?【ネタバレ】

※この記事には『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班』シーズン1第7話「潜入者(Sub Rosa)」の結末を含むネタバレがあります。

エピソード基本情報

項目内容
作品名NCIS ~ネイビー犯罪捜査班
シーズン・話数シーズン1 第7話
日本語タイトル潜入者
原題Sub Rosa
本国放送日2003年11月18日
監督マイケル・ジンバーグ
脚本ジョージ・シェンク、フランク・カルデア

CBS公式では、シーズン1第7話「Sub Rosa」として2003年11月18日に放送されたエピソードです。
日本ではテレビ東京で「潜入者」の邦題が使用されています。

現在どこで見られる?

2026年9月確認時点では、Huluで『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班』シーズン1が見放題配信されています。
Huluでは字幕・吹替・英語字幕に対応しています。
※配信状況は変更される可能性があります。

ネタバレなしのあらすじ

ノーフォーク海軍基地で作業中、フッ化水素酸の入ったドラム缶から損傷の激しい男性の遺体が発見される。
酸によって身元の確認は困難でしたが、ダッキーが腕に残ったタトゥーから、死亡した男性が潜水艦乗りだったことを突き止めます。

ところが該当する潜水艦には行方不明者がいない。
そこでギブスは「誰かが死亡した男性になりすまして潜水艦へ乗り込んだのではないか」と考えます。

容疑者がすでに航行中の潜水艦にいる可能性が浮上し、ギブスとケイトは海中の潜水艦フィラデルフィアへ。
逃げ場のない潜水艦内で、潜入者を探す捜査が始まります。

ネタバレなしの感想

今回の事件は、潜水艦という舞台がかなり効いています。
怪しい人間がいる。
でも海の中なので「ちょっと全員外に出てください」なんてことはできません。

もしテロが実行されれば、逃げ場もほとんどない。
容疑者候補を一人ずつ確認していく流れにも緊張感がありました。
そして終盤はかなり盛り上がります。
犯人を追い詰めて終わりかと思ったところから、さらに第二の計画が発覚。
間に合え!となる展開から、最終的にギブスが選ぶ解決方法もかなり豪快です。

さらに、この回は後にNCISの主要メンバーとなるマクギーの初登場回。
初見時は、まさかこの人が後々レギュラーになるとは思わなかった。
という印象でした。


ここからネタバレあり

酸の中から出てきた遺体――これは身元を隠す気ですね!?

事件の始まりは、フッ化水素酸のドラム缶から発見された遺体。
皮膚は酷く損傷し、普通に顔を見ただけでは身元も分かりません。

この状態を見て最初に思ったのが「うわー! これは身元を隠すつもりですね!?」でした。

実際、身元を分からなくすることは今回の事件でかなり重要。
死亡した男性本人になりすました別人が、潜水艦へ乗り込んでいる可能性が出てくるからです。

ダッキーが腕に残ったイルカのタトゥーを見つけ、潜水艦勤務経験者だと判明。
ところが、該当する乗員には行方不明者がいない。
そこで、死んだ人間の身元を隠し、その人間になりすまして誰かが潜水艦へ入ったという可能性へつながります。

犯人はこの中にいる。でも海の中では逃げられない

ギブスとケイトは航行中の潜水艦フィラデルフィアへ向かいます。
潜入者の可能性がある人物は複数。
一人ずつ確認していくことになります。

この状況、普通の建物でやる捜査とはかなり違います。
海の中じゃ、どうしようもできない。
犯人を見つけてもすぐ外へ連れ出せない。
何か仕掛けられていても簡単に避難できない。

そして潜水艦そのものが、かなり閉ざされた環境です。
誰かが内部に入り込んでいると分かっているのに、全員が同じ船の中にいる。
この逃げ場のなさが、今回の緊張感につながっていました。

女性のケイトを潜水艦へ――それでもギブスは「一番適任だから」

当時の潜水艦では女性乗員を想定した設備が整っておらず、ケイトが乗ることにも難色を示されます。
実際「女性を乗せるには不便がある」という話も出る。

それでもギブスはケイトを連れていきます。
他にも捜査官はいる。
でも、今回の捜査にはケイトが一番適任。
ギブスにとって重要なのは「今まで女性を乗せてこなかった」という慣例より、今この事件を解決するために誰を連れていくべきかなんですよね。
この辺もギブスらしい。

規則を無視するというより、必要性が上回れば普通に押す。
そして押し切る。

人事記録まで細工されている

潜水艦内で容疑者候補を調べても、指紋は人事記録と一致。
写真を照合しても、なかなか潜入者が見つかりません。

そこでギブスが疑うのが、確認に使っている記録そのものが細工されている可能性。
潜水艦側だけを調べていても答えが出ない。
だったら地上側に協力者がいるのではないか。

その捜査を担当するのがトニーと、今回初登場のマクギーです。
基地の人事部を調べると、フォックスという人物が直前に辞職していたことが判明。
ここから地上側のテロ計画へつながっていきます。

マクギー初登場――まさかレギュラーになるとは

ここで登場するのがティモシー・マクギー。
後のNCISを知っていると、若い!となる存在です。

でも初見時には、まさかこの人が後々レギュラー入りして、あそこまで長くチームの中心にいるとは思いませんでした。
まだ新人感がかなりある。
真面目。
ちょっと頼りなさそうにも見える。
そして、トニー、こういうキャラ絶対好きそう。と思います。

からかえば反応してくれる。
真面目だからまともに受け止める。
でも仕事はちゃんとできる。
トニーからすれば、かなりからかい甲斐があるタイプです。

この時点ではまだ後の二人の関係を知る由もありませんが、改めて見ると「ああ、ここから始まったんだ」と思える回でもあります。

犯人側の準備場所からサリン計画が判明

トニーとマクギーが地上側を調べる中で、フォックスの家に隠された場所を発見。
そこにはテロ計画に使われる物が残されていました。

調査によって、犯人側が用意していたのがサリンだと判明します。
さらにアビーたちが装置を調べると、容器には温度によって作動する仕掛けがある。
低温になると、内部のサリンが放出される構造でした。

ここで潜水艦側の状況と一気につながっていきます。

潜水艦の冷却設備からサリンを撒く計画

潜入したトラヴィスの目的は、潜水艦内でサリンを放出すること。
当初は艦内の冷却設備を利用し、低温で作動する装置からサリンを撒く計画でした。
閉鎖された潜水艦内でサリン。これは本当に逃げ場がない。外へ走って逃げることもできない。換気すればいいという話でもない。

だから犯人が潜水艦へ入り込んだと分かった時点から怖いんですが、目的が分かるとさらに嫌です。

犯人を追い詰めても、まだ終わっていなかった

ギブスたちはトラヴィスを追い詰めます。

しかしトラヴィスは、そのまま自死。
テロは阻止した。
犯人ももう死んでいる。
普通なら、ここで事件解決だと思います。
でも、そうではありませんでした。

今回怖いのは、自死することまで最初から第二の計画として利用していたこと。
トラヴィスは潜水艦勤務経験者。
だから、潜水艦の中で人が死んだら、その遺体をどう保存するのかも知っています。

ケイトがアイスを食べている――あれ? 冷凍庫?

トラヴィスが死亡したため、遺体は冷凍庫へ入れられます。
そのため中に入っていたアイスなどを外へ出すことになり、ケイトもそのアイスを食べています。
そこへ、潜水艦では遺体を冷凍庫に入れて保存するのが通常の手順という話が出る。

それを聞いたギブスが気づきます。
アビーたちが調べたサリンの容器。
低温で作動する。
潜水艦では死者を冷凍庫へ入れる。
そしてトラヴィスは、潜水艦での勤務経験がある。
全部がつながる。

自死したのは諦めたからじゃない。
自分が死ねば、遺体は冷凍庫へ入れられる。
そこまで計算していた。

体内にサリンの容器――自死そのものが第二のテロ計画

トラヴィスは、サリンの入った容器を体内へ飲み込んでいました。

つまり自分が死ぬ。
↓
遺体として冷凍庫へ入れられる。
↓
体温が低下する。
↓
低温で装置が作動。
↓
サリンが放出される。

という第二の計画。
テロで自爆するという発想自体には、まあ、あり得るよねという感覚があります。
でも、自分の死後に遺体がどう扱われるかまで計算して、テロ装置として利用するのはかなり執念深い。

第一の計画を阻止されても終わらない。
本人が死んでも終わらない。
そこまで組み込まれていたのが怖いです。

「間に合え!」――サリンが漏れる前に遺体を外へ

しかも、ギブスが気づいた時点で装置はすでに作動し始めています。

遺体の体温は下がっている。放っておくと、このままではサリンが漏れる。
どうにか外へ出さなければならない。でもここは海の中。
浮上してから慎重に処理する時間なんてありません。

ここからはもう、間に合え!です。
事件の謎というより、時間との勝負。
ギブスたちは遺体袋を抱えて艦内を走ります。
そしてギブスが選んだ方法が――

遺体袋を魚雷発射管に入れるギブス

遺体を魚雷発射管から外へ出す。

そうする!?

となりそうな方法ですが、盛り上がりました。
時間がない。
潜水艦の外へ、今すぐ危険物を出す必要がある。
だったら魚雷発射管を使う。
そこまでの判断がまず速いしギブスらしい。

トラヴィスの遺体袋を魚雷発射管へ入れ、そのまま海中へ排出。
無事サリンを艦外へ出すことに成功します。
第1話でも思いましたが、この人、必要と判断した瞬間から迷わない。
普通なら「遺体を魚雷発射管に!?」と一瞬止まりそうなところ。

ギブスにはその一瞬すらあまりない。
だが目の前には、使えるものがある。むしろ、それしか間に合わない。よし、じゃあ使おう。
こういうところ、本当に強いです。

全員助かった。じゃあ一番大事なのは――アイスを戻すこと

そして緊迫した展開が終わったあと。
ギブスが、今一番重要なことが分かっているな?というようなことを言う。
答えは、アイスを冷凍庫へ戻すこと。
笑いました。
あれだけ「サリンが漏れる!」「間に合え!」「遺体を魚雷発射管へ!」とやった直後なのに最後はアイス。

NCIS、こういうところが好きです。
事件が重くても、完全に重いまま終わらせない。

潜水艦という舞台がかなり効いていた回

今回の事件は、潜水艦でなければ成立しない仕掛けが多いです。
逃げ場はなくて、乗員も限られている。
潜入者がいると分かっていても、簡単に隔離できない。死者が出れば冷凍庫で保存するだろう。
その環境そのものが、事件の仕掛けになっています。

特に、死後の遺体を冷凍庫へ入れるという通常手順を犯人に利用される展開が面白い。
捜査側が間違ったことをしたわけではありません。
決められた手順に従っただけ。

でも犯人は、相手が正しい手順を取ることまで計算していた。
だから厄介です。

まとめ|犯人が死んでも終わらない。最後は遺体を魚雷発射管へ

『NCIS』シーズン1第7話「潜入者」は、酸のドラム缶から見つかった身元不明の遺体から始まり、潜水艦内のサリンテロへつながる事件でした。

身元を隠された遺体。
その人物になりすました潜入者。
逃げ場のない潜水艦。
そして低温で作動するサリン。

犯人を追い詰めて自死したところで「終わった」と思わせてからの第二計画がかなり強い。
自分が死ねば冷凍庫へ入れられる。
それを知ったうえで、体内に低温で作動するサリン容器を仕込んでいる。
そこまでやるのか、という執念です。

そして気づいてからは、間に合え!の一言。

最終的に遺体袋を魚雷発射管から排出する解決方法も、ギブスらしく豪快でした。
さらに今回、マクギーが初登場。
初見時には、まさかこの人が後々レギュラーになるとは思わなかったです。
でも真面目で反応がよくて、仕事はできる。

トニーがこういうタイプを好きそうなのは分かります。
揶揄いがいがあり過ぎる。

最後は無事に事件を解決し、とりあえずアイスを冷凍庫へ戻そう。

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