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『ザ・クローザー』シーズン1第5話「守りたい情報」感想|犯人と守秘義務の真相【ネタバレ】

※この記事には『ザ・クローザー』シーズン1第5話「守りたい情報(Flashpoint)」の結末を含むネタバレがあります。

エピソード基本情報

項目内容
作品名ザ・クローザー
シーズン・話数シーズン1第5話
日本語タイトル守りたい情報
原題Flashpoint
本国放送日2005年7月11日
脚本ロジャー・ウルフソン
監督グレッグ・ヤイタネス

現在どこで見られる?

2026年10月確認時点では、Huluなどで『ザ・クローザー』を視聴できます。

配信状況は変更される可能性があるため、最新情報は各配信サービスでご確認ください。

ネタバレなしのあらすじ

大学の神経精神医学研究所で、アラン・レイニー博士が殺害されます。
レイニー博士は製薬会社の支援を受け、薬物依存の問題を抱える10代の若者を対象に、新しい抗うつ剤の臨床試験を行っていました。

過去には治験に参加した16歳の少年が死亡しており、両親から訴えられたことも。
さらに精神科医と患者の記録には強い守秘義務があり、ブレンダたちは簡単に中身を確認できません。

そんな中、チームではブレンダがアトランタ時代に受けた倫理調査の噂まで広がり始めます。

ネタバレなしの感想

今回のテーマは、タイトル通り「守りたい情報」。

患者の秘密を守る医師。
研究を守りたい人たち。
自分の秘密を守りたい犯人。
そして、過去の話を勝手に聞かれているブレンダ(笑)

守秘義務があるのはもちろん分かります。
ただ、殺人事件まで起きているのに記録へ簡単には触れられないので、捜査する側はかなり大変そう。

一方で、今回はバズの存在感が一気に増えました。
ほかのみんながブレンダの過去を面白がって聞いている中、一人だけ「これ聞いていいんですか?」という空気。

ちゃんと良心がある(笑)


ここからネタバレあり

第5話「守りたい情報」全体のネタバレ込みあらすじ

大学の研究施設で、精神科医アラン・レイニー博士が死亡しているのが発見されます。
頭部には電話で殴られた痕があり、最終的な死因はソファのクッションで口と鼻を塞がれたことによる窒息死。
レイニー博士は、薬物依存のある10代の若者を対象とした新しい抗うつ剤の臨床試験を行っていました。

治験では以前、16歳のコーディ・ハモンドが死亡。
両親は薬の副作用が原因だとして訴訟を起こしていましたが、裁判は退けられていました。
当然、ブレンダたちはレイニー博士の患者記録にも注目します。

しかし、精神科医と患者の間で交わされた情報には強い守秘義務があります。
プロベンザが予約表を覗いていることにも、ブレンダはすぐ注意。
正式な手続きを踏まずに患者の秘密へ触れることを避けます。

捜査を進める中で、治験に参加していた若者たちへ聞き込みを行うブレンダ。
その一人が16歳のグレッチェン・シラーでした。
彼女は薬のおかげで状態が改善し、恋人もできたと話します。
しかし後日、グレッチェンはけいれんを起こして病院へ運ばれ、昏睡状態に。

検査の結果、彼女が本来の薬ではなくプラセボを服用していたことが判明します。

ブレンダは以前の聞き取りを見直し、グレッチェンが「レイニー博士に恋人と会うのを止められていた」と話していたことに注目。
その恋人こそ、治験に参加していた医師ジェロームでした。
レイニー博士は、ジェロームが未成年の患者であるグレッチェンと性的関係を持っていることに気づいていました。

そして守秘義務よりも報告義務が優先される問題として、警察へ通報しようとしていた。
それを阻止するため、ジェロームはレイニー博士を殺害したのです。

ブレンダは、レイニー博士のオフィスから警察の警備を外します。
患者記録が無防備になったと思わせ、ジェロームが証拠を回収しに来るのを待つためでした。
案の定、ジェロームはグレッチェンの記録を持ち出そうとします。
さらにブレンダは、グレッチェンの携帯電話に残されたメッセージも利用。
ジェロームはその日ずっとグレッチェン本人とメッセージを交わしているつもりでした。

しかしグレッチェンは昏睡状態。

実際に返信していたのは、45歳の中国系アメリカ人刑事――タオでした。
知らないうちにジェロームは、自分がグレッチェンの薬をプラセボへ変更したことまで説明してしまいます。
最後まで「患者の方から自分へ好意を向けてきた」と正当化しようとするジェローム。

しかし相手は16歳。

ブレンダは、未成年への性的虐待は一度だけではなく、繰り返されている可能性が高いと見抜きます。
こうしてレイニー博士殺害の真相が明らかになりました。

守秘義務って、ここまで強いんだ

今回、事件そのものと同じくらい印象に残ったのが患者情報の扱いでした。
ドラマをたくさん見ていると「本人が亡くなっているなら開示できるのでは?」と思う場面もあります。

でも精神科医と患者の情報はかなり強く守られる。
殺人事件だからといって、ブレンダたちが勝手に記録を読むことはできません。
だからこそ、正式な手続きを取るか、別の方法で証拠にする必要がある。

ただ、その守秘義務にも例外がある。
今回のように未成年への性的虐待が疑われる場合、医師には報告する義務があります。
「秘密を守る」ことが重要だからこそ「守ってはいけない秘密」もある。

タイトルにもつながる部分でした。

「向こうから来るんだ」は通らん

そしてジェローム。

グレッチェンとの関係を指摘されても、患者が自分へ好意を持つのは珍しいことではない、いわゆる「転移」だと説明します。

要するに「自分から始めたわけではない」と言いたい。

いや、相手16歳やぞ。
しかも自分は治療する側の医師。
「みんな向こうから来るんだ」と言われても、それで許される話ではありません。

最後まで自分を被害者のように扱おうとするところも含めて、かなり印象の悪い犯人でした。

ちなみに日本語吹替で見ていると、ジェロームの声にものすごく聞き覚えがありました。
「もしかして『CSI:科学捜査班』のグレッグと同じ声では……?」
海外ドラマを続けて見ていると、俳優だけでなく声でも「あれ?」となることがあって面白いです(笑)

グレッチェンだと思ってた相手、タオです(笑)

今回のブレンダの罠で好きなのがこれ。

ジェロームは、グレッチェン本人と携帯電話でやり取りしているつもりでした。
ところが彼女は昏睡状態。
ずっと相手をしていたのはタオ。
しかもタオも楽しそう。
ここの人選は大正解だったなと思います。

しかも、その偽メッセージ相手にジェローム自身が余計な説明をしてしまう。
知らない相手に一日中、自分から証拠を残していたことになります。

最後にブレンダから正体を知らされるところまで含めて、綺麗な落とし方でした。

ブレンダは、相手が隠したいことを無理やり聞き出すというより「本人が自分から話してしまう状況」を作るのが本当にうまいです。

ブレンダの過去を盗み聞きするみんな(笑)

事件の裏で進んでいたのが、ブレンダのアトランタ時代の倫理調査。
見出しも大きく書かれていて、当然みんな気になる。

しかも初期のチームは、まだブレンダへの反発心もかなりあります。
そりゃ聞くよな(笑)

盗聴用のマイクを通して、本人が過去について話している内容をみんなで聞いてしまいます。
ただ、この場面はメンバーそれぞれの性格も出ていました。

特にバズ。
明らかに嫌そう。
「これ、規則的に大丈夫なんですか?」という姿勢で、かなりまともです。

対するプロベンザは普通に聞いている(笑)
でも意外と中立なんですよね。
ブレンダを嫌っているから悪い話を探したい、というより、「何があったのかは知りたい」という程度。

ふざける時はふざけるのに、仕事や人を見る部分では意外と冷静。
プロベンザのこういうところ、結構好きです。

「ちょっと気があったんかーい!」

そして倫理調査の真相。
ブレンダの元夫が、彼女が若い警官と浮気しているのではないかと疑い、上司へ報告。
内部調査にまで発展していました。

結局、不正行為は認められず、疑惑は晴れています。
……が。
ブレンダ本人「少し本当の部分もあった。彼を魅力的だと思っていた」と普通に言う。

ちょっと気があったんかーい!
でも、これを普通に口にできるところがブレンダらしい。
仕事中は情報を隠したり、相手に勘違いさせたり、かなり策略を使う人なのに、自分の私生活については意外と隠し事ができなさそうです。

聞かれたら結局、まぁ正直に答えてしまう。
だから大事になりにくいのかもしれません。

妙に隠して後から発覚するより、「そう、ちょっと格好いいと思ってた」と本人が言ってしまう方が、周りもそれ以上追及しにくい(笑)

バズ、ちゃんと自分の意見を持っている

今回はバズが「機械を操作している人」から、一人のキャラクターとして見えてきた回でもありました。

盗聴を命じられれば仕事はする。
でも、それを聞くこと自体には抵抗がある。
プロベンザに対しても、自分の意見をきちんと言います。

ただし返ってくるのは「お前はちょっと黙ってろ」みたいな扱い(笑)

それでも、自分が嫌だと思うことをちゃんと言える。
個性の強い刑事たちの中で、バズが良心寄りの立場にいるのが分かってきました。

まとめ

『ザ・クローザー』シーズン1第5話「守りたい情報」は、精神科医アラン・レイニー博士の殺害事件と、患者情報をめぐる守秘義務が中心となる回でした。

犯人は同僚のジェローム医師。
未成年の患者グレッチェンとの関係をレイニー博士に知られ、警察へ報告されることを恐れて殺害していました。

しかも最後まで「患者の方から来る」と自分を正当化。
いや、相手は16歳です。

一方で、グレッチェン本人になりすましていたのがタオだったという罠は鮮やかでした。

そして事件の裏では、ブレンダ自身の秘密もチームに筒抜け。

嫌がるバズ。
普通に聞くみんな。
意外と中立なプロベンザ。
さらにブレンダ本人は「少し気があった」と正直に話してしまう。

事件のテーマである「守るべき秘密」と、ブレンダ自身の隠しきれない私生活が並行していて、人物面でも面白い回でした。

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更新

※次のエピソードは週1回を目安に更新しています。
公開され次第、下記リンクから読めるようになります。

前の感想:『ザ・クローザー』シーズン1第4話「姿なき復讐者」感想
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