『MILGRAM』ユノ「アンビリカル」第一審 感想・考察|“臍の緒”と風船が示す妊娠の可能性

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『MILGRAM -ミルグラム-』囚人番号002、ユノ/樫木優乃の第一審楽曲「アンビリカル」。

公式では、ハルカ「弱肉共食」とは対照的な「ポップで可愛らしい世界観」のMVとして紹介されています。
実際、色彩もユノ本人の雰囲気もかなり明るい。
ところが、見ているうちにその明るさが逆に不穏に感じられてきました。

特に気になったのが、螺旋階段、風船、プレゼント、そしてタイトルの「アンビリカル」。

これらをつなげて考えると、ユノの第一審は単なる恋愛の破綻ではなく、妊娠と失われた生命を描いているのではないかという仮説が浮かびました。

この記事では第二審以降の情報を使わず、第一審「アンビリカル」を初めて見た時点での感想と考察をまとめています。

「アンビリカル」の基本情報

囚人番号: 002
名前: 樫木優乃
通称: ユノ
CV: 相坂優歌
第一審楽曲: アンビリカル
MV公開: 2020年7月18日
第一審投票結果: 赦す 51.30%/赦さない 48.70%

ユノは公式プロフィールで、おっとりしたマイペースな女子高生として紹介されています。
人との距離を縮めるのが早く、周囲との軋轢を避ける器用さも持つ一方、特別扱いを好み、暑苦しい精神論は苦手な人物です。

第一印象は「明るいのに不穏」

第一印象は、明るい。
でも、その明るさが妙に不穏でした。

ハルカの「弱肉共食」は最初から不気味な映像でしたが、ユノのMVは可愛らしく、軽やかです。
それなのに、見ていると「何かがおかしい」という感覚が消えません。

特に象徴的に見えたのが、螺旋階段と風船でした。

最初は単純に誰かとの恋愛関係を描いているのかと思いました。
しかし、タイトルの意味を確認したところ「umbilical」は「臍の」「臍帯の」という意味を持ち「umbilical cord」なら「へその緒」です。

そう考えると、このMVで描かれる「つながり」は、人間関係だけを意味しているとは限らなくなります。

螺旋階段はDNAを表している?

MVでは、二つの螺旋階段が互いに関係するように配置されています。

この形を見てまず連想したのが、DNAの二重らせんでした。

もちろん「アンビリカル」という単語自体がDNAを意味するわけではありません。
しかし、タイトルが臍の緒を連想させる一方で、映像には生命そのものを思わせる螺旋構造が登場する。

そのため螺旋階段には、男女の関係と生命の誕生という二つの意味が重ねられているのではないかと考えました。

二つの螺旋階段が交わる=二人の関係?

最初の段階では、二つの螺旋階段をユノと交際相手の関係として見ました。

階段にはプレゼントのようなものがいくつも置かれ、二人が何らかの親密な関係にあったように感じます。
そして二つの螺旋が重なり合う。

もし螺旋がDNAや生命にもつながるモチーフなら、

ユノと相手が出会う
→ 二人が関係を持つ
→ 二つが重なった結果、新しい生命が生まれる

という読み方もできます。
ここから「アンビリカル」が本当にユノと胎児をつなぐ臍の緒を意味している可能性を考え始めました。

螺旋階段は時間の経過も表している?

もう一つ気になったのが、階段の上下です。

MV冒頭では、空の風船が螺旋階段に沿うように上へ進んでいきます。
もし階段の下側が過去、上側が現在に近い時間を表しているなら、最初は空だったものが、その後の出来事によって変化していったとも考えられます。

階段のかなり下の方には、一度だけぬいぐるみのようなものも登場します。
その後、上へ進むにつれて目立つようになるのはプレゼントです。

これが本当に時系列を示しているなら、ユノの生活や人間関係が変化していく過程を、階段の上昇によって見せているのかもしれません。

相手は年上の社会人?既婚者やホストの可能性も

相手側と思われる階段には、革靴や仕事用の鞄のように見えるものがあります。
さらにユノは左ハンドルの外車らしき車に乗り、夜景の見えるレストランにもいるため、相手は同年代の学生ではなく、経済力のある年上の社会人男性だった可能性が高そうに見えました。

プレゼントが多いことも気になります。
ただし、物を渡しているのは相手側だけではありません。
相手側の階段にも、ユノから渡したように見えるプレゼントがあります。そのため、単純に「一方的に金品を受け取る関係」とは言い切れません。

一方で、互いに贈り物をしているからといって、普通の恋人同士とも限りません
。既婚者との関係だった可能性や、ホストのように恋愛と営業・金銭的な関係が混ざる相手だった可能性も考えられます。ホストであれば、客をつなぎ止めるために相手側からプレゼントを渡すこともあり得るため、双方に贈り物があることだけでは除外できません。

ここで気になるのが、画面上では「欲と欲」と表示される一方、実際の歌唱は「好きと好き」と聞こえる部分です。

ユノ自身はこの関係を「好き」と認識していた。
しかし、関係の実態には恋愛以外の欲望、打算、営業、あるいは許されにくい事情が含まれていたのでしょうか。

現時点では、普通の年上社会人、既婚者、ホストなど複数の可能性を残し、相手の正体は保留にします。
重要なのは、相手の職業そのものより、ユノが「好き」と感じていた関係をMV側が「欲」と表現しているように見える点なのかもしれません。

スマホを見たあと、お腹へ視線を落としている?

かなり気になった場面があります。

ユノが寝転がった状態でスマートフォンを見たあと、それを下げ、視線を自分のお腹へ向けているように見えました。
スマートフォンで何を見ていたのかは分かりません。
アイコンっぽいものが見えたので、おそらくチャットアプリか、SNSじゃないかなと思っています。

妊娠について検索していたのか、SNSを見ていたのか、相手からのメッセージを読んでいたのか。
それともまったく別のものなのか。

ただ、スマホで何かを確認した直後、お腹を意識するような視線になるという映像の流れは、身体に起きた変化へ気づく場面として見ることができます。

ここも妊娠説を考えるきっかけになりました。

歌詞が気になる

一回目も、聞き直しても「ん?」と思ってしまう歌詞。
ちょっとまとめてみました。

1番の「君」は彼氏ではなく、お腹の子?

歌詞を追うと、最初は「君」という存在をストーカーのような誰かだと思いました。
ユノが相手の存在を妙に気にしているように感じたからです。

しかし「アンビリカル」というタイトルとMVの生命モチーフを合わせると、別の読み方もできます。

1番で語りかけている「君」は、恋人ではなく、お腹の中にできた子どもなのではないか。
そう考えると「なぜそこにいるのか」「存在が気になって仕方がない」といった方向の感情も、妊娠を知ったユノの戸惑いとして読めます。

もちろん歌詞だけなら恋愛相手としても成立するため、これはあくまで第一審時点での仮説です。

2番の「君」は彼氏?

一方で、後半になると、相手が望む自分と本当の自分、互いに与え合う関係など、恋愛相手とのやり取りを思わせる要素が強くなります。

そこで、1番と2番で「君」が指している相手が変わっているのではないかと考えました。
1番は、ユノとお腹の子。
2番は、ユノと交際相手。

もしそうなら、一曲の中で「妊娠によって生じた新しいつながり」と「その妊娠を生んだ男女の関係」の両方を描いていることになります。

タイトルが「アンビリカル」であることを考えると、この二重構造はかなり気になります。

「欲と欲」と表示されるのに「好きと好き」と歌っている?

ここは何度も聞き直して特に気になったところです。

MV上に表示される歌詞では「欲と欲」となっている部分が、私には実際の歌唱では明確に「好きと好き」と聞こえました。
一度ではなく何度か聞き直しましたが、やはり同じように聞こえます。

もしこれが意図的なズレなら、かなり重要なのではないでしょうか。
ユノ自身は、その関係を「好きと好き」だと思っている。
しかし、画面に表示される言葉は「欲と欲」。
つまり、本人が“恋愛”として認識しているものと、その関係の実態が食い違っている可能性があります。

そして、その直後にユノは螺旋階段から落下します。

「好きと好き」の結果が赤ちゃんだった?

ここを妊娠説とつなげると、さらに意味深です。

ユノと相手には「好き」という感情があり、二人の関係が重なった。
その結果として生まれたのが妊娠だった。
しかしMV側は、その関係を「好き」ではなく「欲」と表示している。

もしそうなら、

ユノにとっては好きだった
→ しかし関係には性的な欲も存在していた
→ その結果として妊娠した
→ 現実を前に関係が破綻する

という流れが考えられます。

ここまで来ると、明るい映像の印象とはかなり違う話になってきます。

ユノが落下すると、螺旋階段がほぼ壊れる

ユノは階段を滑るように落下します。その際、螺旋階段もほとんど破壊されてしまいます。

最初は「投身自殺なのでは?」とも思いましたが、ユノはそのまま死ぬわけではありません。
風船を掴み、それを利用するようにして地上へ降りています。

そのため、現時点では物理的な自殺の再現というより、二人の関係、あるいは妊娠をきっかけに、それまでの生活が崩壊したことを表しているように感じます。
螺旋階段が二人の関係なら、階段の崩壊は関係の破綻。

生命を意味するなら、別の意味まで含んでいる可能性があります。

中身のある風船と、空の風船

風船についても、見直すと重要な違いがありました。
ユノが何度も強く握っているのは、中にいくつものものが入っている風船です。

一方、階段から落下したときに掴んで降りるのは、中身のない空の風船。
そしてユノが地上へ降り立つと、その空の風船を手放します。

この違いから、

中身のある風船=何かを宿している状態
空の風船=中身を失ったあとの状態

という連想をしました。

風船は子宮を表している?

ここからさらに踏み込むと、風船そのものがユノの身体、あるいは子宮を象徴している可能性があります。
中に何かを宿した風船をユノが強く握る。
しかも、それは破裂して壊れる。
その後、ユノが手にするのは空の風船。

もし妊娠を描いているのなら、

妊娠した
→ 何らかの形で胎児を失った
→ ユノ本人は生き残った

という流れにも見えます。

ただし、風船の中身が胎児や卵子を直接意味するとまでは断定できません。
落下時には空の風船がユノ自身を支える役割も果たしているため、風船を単純に「子宮=これ」と一対一で対応させるのは難しそうです。

むしろ風船全体が、妊娠している状態、生命を宿すこと、それを失うことをまとめて象徴しているのかもしれません。

「空の風船で生き残る」という描写

特に気になったのは、ユノが空になった風船を掴んで降り、本人は生き残っていることです。

もし中身のある風船が妊娠状態を表しているなら、お腹の中は空になった。けれどユノ自身は生きている。という映像にも見えます。

そして着地した瞬間、その空の風船も手放す。
「妊娠が終わった」という出来事を経て、ユノがそこから先へ進んだことを表しているのでしょうか。
この解釈が正しければ、MILGRAMでいう「何者かの死」は、ユノ自身ではなく、ユノの中にいた生命の死に関係している可能性が出てきます。

MILGRAM公式では、10人の囚人について具体的な罪は伏せられていますが、全員が「何者かの死に関わった」ことだけが明かされています。

中絶、流産、それとも別の出来事?

ここまで妊娠説を考えると、次に気になるのは「なぜ胎児がいなくなったのか」です。

最初に浮かぶのは、中絶、流産、死産など。
しかし第一審だけでは、どれだったのかは判断できません。

ユノ自身が望んで妊娠を終わらせたのか。
相手から何かを言われたのか。
自然に失われたのか。
そもそも妊娠説自体が違うのか。

ここは現時点では完全に保留です。

相手の男性は逃げた?

螺旋階段の崩壊を見ていると、妊娠などの出来事をきっかけに二人の関係が壊れた可能性も考えました。
もしユノが妊娠し、その結果をユノだけが抱えることになったのなら「相手が逃げたのでは?」という疑問も浮かびます。

ただし、MV内で相手がユノを捨てたり逃げたりする場面が明確に描かれているわけではありません。
そのため第一審時点では、妊娠や何らかの出来事を境に、二人の関係が破綻した可能性があるというところまでに留めます。

最後に螺旋階段が三つになるのはなぜ?

もう一つ大きな謎が残ります。

一度螺旋階段が壊れたあと、最後には新しい螺旋階段が三つ現れるように見えます。
最初の二つがユノと一人の相手なら、三つになった理由は何なのでしょうか。

最初は、ユノ+男性+赤ちゃんの三者を表すのではないかと思いました。
しかし、もし胎児が失われたという仮説なら、最後に三つ現れることとは少し噛み合いません。
別の可能性としては、一つの関係が終わったあと、ユノがまた別の「つながり」を作っていったことを示しているのかもしれません。
もしくは、ユノと相手、それから、相手のさらに相手(三角関係)という可能性もあります。

今のところ、ここは答えを決めずに残しておきます。

第一審時点で考えるユノの罪

現時点では、私は次のような流れを考えています。

ユノは年上の社会人らしき男性と親密な関係になる。
二人の関係はユノにとって「好き」だったが、その中には身体的な「欲」も存在していた。
その結果、ユノは妊娠する。
スマートフォンで何かを確認し、自分のお腹を見る場面は、その事実を意識した瞬間なのかもしれません。

しかし、その後二人の関係は崩れる。
そして何らかの理由で妊娠も終わり、ユノのお腹から生命はいなくなる。

「アンビリカル」というタイトル、DNAを思わせる螺旋階段、中身のある風船と空の風船、階段の崩壊。
これらを合わせると、ユノの罪は妊娠と失われた胎児に関係しているのではないかというのが、現在の中心仮説です。

ただし、中絶・流産・死産のどれなのか、そもそも本人の意思がどこまで関係したのかは分かりません。

Voice Trailerとのつながり

第一審前のCharacter Voice Trailerでは、ユノについて「好き嫌い」という言葉が気になりました。

後ろの声はかなり小さく、短い言葉のように聞こえたものの、内容までは判別できませんでした。
「アンビリカル」を見たあとは、ユノにとって好きという感情をどう扱うかそのものが重要なのではないかと感じます。

特に「好き」と歌っているように聞こえる一方、画面には「欲」と表示される部分が本当に意図的なものなら、ユノの恋愛観を考えるうえで大きな手がかりになりそうです。

▶ 第一審前Character Voice Trailer感想・考察

……相手の名前の可能性ある?

「アンダーカバー」とも後で答え合わせしたい

「アンダーカバー」では、UNDER後の歌詞と、その直後に映る囚人との対応を追っています。

ユノについても、第一審「アンビリカル」で見えてきた妊娠・恋愛・欲・つながりという要素と一致するのか、改めて確認したいところです。

▶ 「アンダーカバー」のUNDER後は囚人10人の罪のヒント?

第一審の審判はまだ保留

第一審時点では、妊娠や胎児の死に関わっている可能性を考えました。

ただし、ユノがどのような状況で、どの選択をしたのかは分からない。
相手の男性との関係や、その人物が妊娠に対してどう関わったのかも不明である以上、ユノ一人だけに責任を負わせることはできないと考え、私は第一審は「赦す」を選びます。

妊娠説が正しかったとしても、第一審だけでは、

何が起きたのか
ユノが何を選んだのか
胎児が失われた理由
相手との関係
ユノ自身がその出来事をどう考えているのか

がまだ分かりません。

もう少し第一審MVの細部を見たいと思います。

実際の第一審投票結果

公式の第一審投票では、

選択割合
赦す51.30%
赦さない48.70%

結果は「赦す」でした。

ほぼ拮抗しています。
ユノの第一審が、それだけ判断の分かれる内容だったことも分かります。

ただし、自分自身の審判についてはこの結果とは切り離し、第一審を見た時点の判断として後から追記します。

第一審時点でまだ分からないこと

現時点で特に残っている疑問は、

  • 螺旋階段の三つ目が何を意味するのか
  • 風船の中身は何なのか
  • スマートフォンでユノが何を見たのか
  • 相手の男性との関係はどのようなものだったのか

そして妊娠説が正しいとして胎児が失われた経緯は何だったのかです。

また「欲」と表示される一方で「好き」と歌っているように聞こえる部分も、今後改めて確認したいポイントです。

第二審以降で答えが明らかになっても、この第一審記事には正解だけを上書きせず、この時点で映像と歌詞から何を読み、どんな仮説を立てたのかを残しておきます。

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更新

2026年9月:第一審「アンビリカル」初見視聴時点の感想・考察を作成。
第二審以降の情報は使用せず、第一審時点での仮説を記録しています。

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