『MILGRAM -ミルグラム-』第一審、全10人の投票が終了。
その後公開されたジャッカロープによる「第一審終了報告」では、10人それぞれの判決が振り返られました。
単なる結果発表かと思っていたのですが、実際に見てみるとかなり違います。
ジャッカロープは投票結果へかなり踏み込んだ感想を口にするほか、ミコトに関する「騒ぎ」やコトコとエスの「取引」、そして第一審でエスが下した判決がこの先どのような結果を生むのかについても意味深な言葉を残します。
第一審の「赦す/赦さない」は、その場で囚人を評価して終わるものではなさそうです。
エスが選んだ結果が、その後の囚人たちにも影響していく。第二審へ進む前に、この終了報告はかなり重要な一本でした。
第一審の最終投票結果
第一審の公式最終結果は次の通りです。
| 囚人 | 赦す | 赦さない | 判決 |
|---|---|---|---|
| ハルカ | 58.33% | 41.67% | 赦す |
| ユノ | 51.30% | 48.70% | 赦す |
| フータ | 44.92% | 55.08% | 赦さない |
| ムウ | 50.34% | 49.66% | 赦す |
| シドウ | 51.97% | 48.03% | 赦す |
| マヒル | 44.60% | 55.40% | 赦さない |
| カズイ | 55.61% | 44.39% | 赦す |
| アマネ | 48.34% | 51.66% | 赦さない |
| ミコト | 31.57% | 68.43% | 赦さない |
| コトコ | 67.41% | 32.59% | 赦す |
ムウのようにほとんど真っ二つだった囚人がいる一方、ミコトとコトコはそれぞれ「赦さない」「赦す」へ大きく傾きました。
終了報告では、この数字だけでなく投票中の動きについてもジャッカロープが触れています。
ハルカ|「赦す」
ハルカは58.33%で「赦す」。
ジャッカロープの反応を見る限り、結果そのものに大きな驚きはなさそうに見えました。
ただ、終了報告で改めて見ると、ハルカは首元にネックレスのようなものを身につけています。
前も身に着けていた気もするのですが、何となく目が行きました。
今後の映像でも首元は少し気にしておきたいところです。
ユノ|「赦す」「赦さない」「また赦す」?
ユノは51.30%で「赦す」。
ここでジャッカロープは、「赦す」「赦さない」「また赦す」というように判決を並べながら反応します。
もちろん三種類の判決があるわけではありません。ハルカから順番に結果を振り返りながら、ユノについて途中で「赦す/赦さない」が揺れ、最終的には再び「赦す」に落ち着いた流れを茶化しているように聞こえました。
さらにユノについては、「美少女なら赦す」といったかなり軽い調子の反応もあります。罪の内容より外見で判断しているような言い方なので、ジャッカロープ自身は公平な裁定者ではなく、視聴者の俗っぽい感覚まで面白がっている存在なのかもしれません。
フータ|第一審最初の「赦さない」
フータは55.08%で「赦さない」。
囚人番号順では、第一審で最初に登場する「赦さない」判決です。
ジャッカロープも、この結果について特別大きな違和感を示しているようには見えませんでした。
フータの第一審は、SNS上の正義感や集団攻撃が次第にエスカレートしていくように見える内容だったため、結果そのものはそれほど意外ではなかったのかもしれません。
ただ、この時点ではまだ「赦さない」という判決が囚人へ具体的に何を及ぼすのかは分かりません。
ムウ|最後まで迷われていた理由
ムウは50.34%で「赦す」。
第一審10人の中でも特に僅差でした。
ジャッカロープは、最後まで赦すか赦さないか迷われていたようだと指摘し「何かに気付いたのか?」というような反応を見せます。
ムウは第一印象では被害者側に見えました。
しかしMVを見直すほど、過去には本人が他者を傷つける側だった可能性も見えてきます。
投票中に視聴者がその構造へ気付き始めたことで、最終結果がほぼ五分五分まで揺れたのだとすれば、ジャッカロープもその変化を見ていたのかもしれません。
シドウ|「赦す」が本人にとっての罰になる?
シドウは51.97%で「赦す」。
ただし本人は第一審で、自分を赦さないよう求めるような態度を見せていました。
そのためジャッカロープは、シドウを赦したことについて「意地悪なのか」とでも言うように反応します。
さらに、「赦す」がシドウにとって逆に「赦さない」に近い意味になるのか、と考えたところで言葉を濁しているようにも聞こえました。
これは重要です。
普通なら「赦す=救い」「赦さない=罰」と考えたくなりますが、本人が罰を望んでいるなら、赦されることこそ苦痛になる可能性があります。
MILGRAMの判決は、単純に優しい選択と厳しい選択へ分けられるものではなさそうです。
マヒル|ジャッカロープ一押しなのに「赦さない」
マヒルは55.40%で「赦さない」。
ジャッカロープはマヒルを相当気に入っているらしく「一押し」のような扱いをしています。
そのため結果についても「赦したくないという気持ちがそんなに長く続くものなのか」「あいつはそんなに悪いことをしていたのか」「エスにはどう映ったのか」といった方向の疑問を投げかけます。
ここでは事件そのものの重さだけではなく、エスがその人物をどう感じたのかまで見られているように思いました。MILGRAMは客観的な罪の重さだけを測るシステムではなく、エス=視聴者の感情や倫理観そのものが判決へ混ざる場所なのだと改めて感じます。
カズイ|投票中も安定して「赦す」
カズイは55.61%で「赦す」。
ジャッカロープによれば、比較的安定して「赦す」側だったようです。
最終的な数字だけならハルカと大きく変わりませんが、カズイについて話すジャッカロープの表情は少し読みづらく感じました。
第一審では肝心の「秘密」の内容がほとんど明かされていないにもかかわらず「赦す」が安定していたという点も少し気になります。
アマネ|ジャッカロープの見込み以上?
アマネは51.66%で「赦さない」。
こちらもかなり僅差です。
ジャッカロープは結果を見て、「俺様の見込みよりもよっぽど大したもの」といった反応をします。
アマネの第一審は、厳しい教育や暴力を受けている子どもとしての印象が非常に強い内容でした。
それでも最終的には「赦さない」が上回った。
視聴者が被害者としてのアマネだけでなく、そこで形成された価値観や、その先で起こったかもしれない行動まで考えて判断した結果なのかもしれません。
ミコト|MILGRAM側にも「想定外」の騒ぎ
ミコトは68.43%で「赦さない」。
第一審では最も強く「赦さない」へ傾いた囚人です。
しかし終了報告で本当に気になったのは、投票結果そのものではありません。
ジャッカロープはミコトに関する「騒ぎ」があったことへ触れ、それを想定の外側にあるものとして扱っているように見えます。
さらに、MILGRAM全体へ障害を起こすようなら、ジャッカロープ側でも対策を取るという趣旨の発言までありました。
ミコト自身がMILGRAMの想定外?
第一審「MeMe」では、穏やかなミコトと荒いミコトという、二つの人格・状態が存在するような描写がありました。
終了報告を見ると、それが単なるMV上の象徴だけではなく、MILGRAMというシステムにとっても予想されていない何かを起こしている可能性が出てきます。
ただし、終了報告だけでは「騒ぎ」の詳細までは分かりません。
現時点で確実に拾えるのは、ジャッカロープがミコトを通常通りの囚人として処理できるとは考えていないように見えることです。
暴力的になったのはどちらのミコト?
ここもまだ判断できません。
もし荒いミコトが表へ出て騒ぎを起こしたのなら「MeMe」で見た暴力的な状態と素直につながります。
しかし、もし普段の穏やかなミコト自身が追い詰められ、パニックの末に暴力的な行動を取ったのなら意味は大きく変わります。
その場合、「暴力性はもう一人のミコトだけが持っている」という見方は崩れます。
第一審で感じた「穏やかなミコトも本当は何か分かっているのではないか」という疑問にも関わるため、ここは今後確認したいポイントです。
コトコ|エスとの「取引」
コトコは67.41%で「赦す」。
第一審では最も強く「赦す」へ傾いた囚人です。
ジャッカロープはコトコについて、ただものではなさそうだと思っていたものの「ここまでとは」というような反応をします。
さらに重要なのが、コトコがエスへ取引を仕掛けたこと、そしてエスがそれに乗ったらしいことです。
裁かれる側なのに、エスへ交渉を持ちかける
第一審MVでも、コトコは自分で情報を集め、対象を追跡し、自分の判断で行動する人物でした。MILGRAMに入ってからもその性質は変わらず、囚人として受け身に裁かれるのではなく、看守であるエスへ自分から働きかけているようです。
これだけでも、他の囚人とはかなり違います。
「エスが選んだ結果を受け入れろ」
そしてジャッカロープは、この件に関連して、これから何が起きてもエス自身が選んだ結果として受け入れるようにという意味の警告をします。
第一審でエスはコトコを「赦す」と判断しました。しかし、コトコ自身がそれを「自分の正義」や「自分が悪人を裁く行為」まで肯定されたものとして受け取ったらどうなるのでしょうか。
エスが込めた「赦す」と、コトコが受け取る「赦された」は、必ずしも同じ意味にはなりません。この部分は第二審へ向けてかなり不穏な伏線に見えました。
「人生は思い通りにいかない」
終了報告の中で特に印象に残ったのが、「人生は思い通りにいかない」という意味のジャッカロープの言葉です。
エスは囚人を「赦す/赦さない」と決めることはできます。しかし、赦したからその人が救われるとは限らず、赦さなかったから反省するとも限りません。
シドウのように、赦されることを望んでいない人もいます。コトコのように、「赦す」を自分の行動への肯定として受け取る可能性がある人もいます。
つまりエスは、判決を選ぶことはできても、その判決が生む結果までは選べない。
「人生は思い通りにいかない」という言葉は、第一審そのものへの総括にも聞こえました。
次の審判まで眠るのはエス
終了報告では、次の審判までエスが眠りにつくことも語られます。
つまり第一審と第二審の間には、少なくともエス自身がMILGRAM内部の状況を認識していない空白期間が生まれることになります。
その間に囚人たちがどう過ごすのか、第一審の判決によって何が起こるのかは、終了報告だけでは分かりません。
エスからすれば、自分で第一審の判決を下した直後、その結果がどう作用していくのかを見届けないまま眠ることになります。
そして次に目覚めた時には、自分の選択によって何かがすでに変わっている可能性がある。
これは怖い仕組みです。
第一審の判決は「評価」ではなく「介入」
第一審を10人分見終えた時点では、「赦す/赦さない」は視聴者が囚人を評価するための投票だと思っていました。
しかし終了報告まで見ると、それだけではなさそうです。
判決は囚人へ何らかの形で作用し、その人の心理や人間関係、場合によっては次の行動にまで影響する。
つまりMILGRAMでエスがしているのは、罪を見て評価することだけではなく、自分の評価によって、その後の人間へ介入することでもあります。
だから「赦す」が常に優しい選択とは限らないし「赦さない」が相手を止める選択とも限りません。
第二審前に特に気になる4人
終了報告を見た時点で、特に第二審が気になるのはシドウ、マヒル、ミコト、コトコです。
シドウ
本人は赦されることを望んでいなかった。
それでも「赦す」を与えた結果、本人にとってそれは救いになるのか、それとも罰になるのか。
マヒル
ジャッカロープが「一押し」にしている一方、視聴者からは「赦さない」とされた人物。
エスにはマヒルの何がそこまで赦し難く映ったのか。
ミコト
MILGRAM側から見ても「想定外」の騒ぎを起こしているらしい人物。
二人のミコトらしき状態とMILGRAMの仕組みがどう関係するのかも気になります。
コトコ
エスへ取引を持ちかけ、そのうえで「赦す」を得た人物。
彼女がその判決を「自分は正しい」と受け取った時、何をするのかがかなり怖いところです。
私自身の第一審判定
第一審をすべて見終えた時点で、私自身の判定は次のようになりました。
| 囚人 | 私の判定 |
|---|---|
| ハルカ | 赦す |
| ユノ | 赦す |
| フータ | 赦さない |
| ムウ | 赦さない |
| シドウ | 赦す |
| マヒル | 赦す |
| カズイ | 赦さない |
| アマネ | 赦す |
| ミコト | 赦さない |
| コトコ | 赦す |
赦す6人、赦さない4人になりました。
公式結果と同じだった人物もいれば、ムウ、マヒル、カズイ、アマネのように自分の判断とは逆だった人物もいます。
第一審終了報告まで見たことで、それまで以上に「赦す/赦さない」を単純な善悪評価として見ることが難しくなりました。
その判決を本人がどう受け取るのかまで考える必要がありそうです。
第一審終了報告を見た感想
第一審を10人分見た段階では「自分ならこの人を赦すか」を考える作品だと思っていました。
でも終了報告を見ると、それでは足りません。
自分の判決を本人がどう受け取るのか。その結果、その人がどう変わるのか。さらに、自分の選択によって別の誰かまで傷つく可能性はないのか。
そこまで含めて、エス=視聴者は結果を引き受けなければならないようです。
「人生は思い通りにいかない」
自分で選ぶことはできる。でも、その選択がどんな未来を生むかまでは選べない。
それでもエスは、次の審判でも再び「赦す/赦さない」を決めなければなりません。
第一審終了報告は第二審への予告であると同時に「ここから先は、お前が下した判決の結果まで見届けろ」とエス=視聴者へ突きつける動画だったように感じました。
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更新
2026年9月:ジャッカロープ「第一審終了報告」視聴時点の感想・考察を作成。
第二審以降の情報は使用していません。
