『MILGRAM』第二審終了報告 感想・考察|判定はただの評価ではなく、囚人たちへの介入だった

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『MILGRAM -ミルグラム-』第二審終了報告。

10人すべての第二審MVを見終え、最後にジャッカロープがそれぞれの判定を振り返ります。

第一審終了時にも同じ形式の報告がありましたが、第二審では意味が変わっていました。
第一審ではまだ、「この囚人を赦すか、赦さないか」を判断している感覚が強かった。

しかし第二審まで見て分かったのは、その判定自体が囚人たちを変えてしまうということです。
赦したことで変わった者。
赦さなかったことで追い詰められた者。
そして、エスの判定を自分なりに解釈し、実際の行動へ移した者。

第二審終了報告は、「判定とは単なる評価ではない」と改めて突きつける内容でした。

第二審の公式投票結果

第二審の結果は次の通りです。

囚人赦す赦さない結果
001 ハルカ45.03%54.97%赦さない
002 ユノ78.55%21.45%赦す
003 フータ76.82%23.18%赦す
004 ムウ25.54%74.46%赦さない
005 シドウ81.98%18.02%赦す
006 マヒル69.84%30.16%赦す
007 カズイ54.67%45.33%赦す
008 アマネ51.34%48.66%赦す
009 ミコト74.38%25.62%赦す
010 コトコ24.10%75.90%赦さない

第二審では、10人中7人が「赦す」、3人が「赦さない」。

第一審では6人が赦され、4人が赦されていなかったため、全体としては第二審の方が「赦す」が増えています。
第一審の結果は、003フータ、006マヒル、008アマネ、009ミコトが「赦さない」でした。

ハルカ|第一審で赦したことで、何が変わったのか

ハルカの第二審は「赦さない」。

終了報告では、第一審で赦されたことでハルカの態度が変わったことを踏まえながら、今度は赦さないことへの疑問も投げかけられます。

特に気になるのが、

本当にハルカを赦さなくてよかったのか
何か取引を持ちかけられていなかったか

という方向の問いかけです。
第一審で「赦す」とされたことで、自分の行動や依存を肯定されたように受け取った可能性があります。
しかし今度は「赦さない」。

この反転が、第三審のハルカ係へどう影響するのかがかなり気になります。

ユノ|罪は分かっている。それでも赦した理由は?

ユノは第二審でも「赦す」。

ジャッカロープは、ユノの罪についてはかなり明確になっているにもかかわらず、それでも赦したことへ疑問を投げかけます。

ここで印象的なのは、命の価値は何によって決まるのかという問題です。
第二審「Tear Drop」では、ユノ自身が自分の選択を「可哀想な被害者」の物語へ変えられることを拒んでいるように見えました。

そのうえで赦すということは、罪の内容が分からないから赦したのではなく、内容を理解したうえで、罪に問うほどではないと判断したという意味になります。

MILGRAMの「赦す」が、社会的・法的な無罪判定とはまったく別であることがよく分かる例です。

フータ|「赦さない」のあとに起きたこと

フータは第一審では「赦さない」、第二審では「赦す」。

終了報告では、反省したから?可哀想だったから?気が引けたから?自分を見ているようだったから?と、判定理由をかなり細かく探られます。
ここで重要なのが、コトコの存在です。

第一審でエスが「赦さない」とした囚人たちは、その後コトコによる制裁を受けていたことが終了報告から分かります。
フータも、その一人です。

「赦さない」ことで、すでに罰を受けていた?

第一審でフータを赦さない。
その結果、コトコが実際に制裁する。
傷ついたフータを第二審で見る。

すると今度は、

もう十分なのではないか
可哀想なのではないか

という感情が生まれる。

つまり、

赦さない
→ 現実に罰が発生する
→ その苦痛を見たことで赦したくなる

という循環が起きていた可能性があります。

これは第二審全体を見るうえで非常に重要です。

ムウ|反省していない相手は赦しにくい?

ムウは第二審で圧倒的な「赦さない」。
終了報告のジャッカロープも、ムウに対してかなり感情的な反応を見せます。

第二審「悪くないもん」では、ムウ自身が、

自分は悪くない
周囲も自分を正しいと言っている
第一審で赦された

という材料をすべて自己正当化へ使っているように見えました。
第一審の「赦す」が、あなたにも事情があるではなく、私は正しかったへ変換された可能性があります。

ハルカについては「本当に赦さなくてよかったのか」と言われる一方、ムウには強い否定が向けられる。
この二人の関係も、第三審でかなり大きく動きそうです。

シドウ|「罪」以外にも、赦す理由が存在する

シドウは「赦す」。

ジャッカロープは、シドウについて、彼がいなければ死人が出るという現実的な話をします。
もちろん、エス側の判断としては「罪の内容で判断した」ということになります。

しかしMILGRAM内部では、シドウは医師です。
囚人たちが実際に負傷する以上、彼が動ける状態でいることには大きな意味があります。

シドウを赦せない囚人がいる?

さらに終了報告では、囚人の中にシドウを赦せない者がいることも示唆されます。
誰なのかは、この時点では分かりません。

ただ、これは第三審へ向けた重要な確認事項として残しておきたいところです。

マヒル|「可哀想だから赦す」になっていないか

マヒルも第一審の「赦さない」から、第二審では「赦す」へ反転しました。

ジャッカロープは、

考えが変わったのか
可哀想だからなのか
痛い目を見れば赦したくなるのか

という方向から問いかけます。

そしてさらに、

第三審まで持つのか
周囲で何か起こらなければいい

という、不穏な話も出ます。
マヒルは第一審後、かなり深刻な状態になっていました。
これもフータと同様、

赦さない
→ 実際に大きなダメージを受ける
→ その姿を見て赦す

という構造が疑われます。

カズイ|「盾」として残した?

カズイは第二審でも「赦す」。

終了報告では、カズイの嘘についてどこまで解き明かせたのかを問いながら、他の囚人たちを守る盾として残したのではないかという趣旨の話が出ます。
さらに、コトコやミコトに対抗できる“武器”があるとも。

この「武器」が具体的に何なのかは、この時点では分かりません。
ただしカズイ本人の体格や身体能力を考えると、物理的に危険なコトコや、荒い方のミコトに対抗できる人物として見られている可能性があります。

つまり「赦す/赦さない」は、倫理的な評価だけではありません。
誰を動ける状態にしておくかという、監獄内部の力関係にまで影響しています。

アマネ|背景があっても、行為の責任は本人にある

アマネは第一審「赦さない」から、第二審では「赦す」。

終了報告では、何に対して赦したのかという問いが投げかけられます。
そして、どのような背景があったとしても、最終的に行為の責任を負うのはアマネ自身だという考えも示されます。

第二審「粛清マーチ」では、アマネが非常に苛烈な宗教的環境と虐待的な処罰の中で育った可能性が見えました。
それを理解することと、彼女が行ったことの責任まで消すことは別です。

私自身は第二審でアマネを赦しました。
しかし「被害者だから何をしてもよい」という意味ではありません。

ここは第三審でも忘れないようにしたいところです。

ミコト|殺害数はトップクラス?

ミコトは第一審「赦さない」から、第二審では「赦す」。

終了報告では、ミコトが二重人格だったことへ触れたうえで、さらにかなり重要な情報が出ます。
殺した人数は、今回の囚人の中でもトップクラス。
第一審MVでは一人の明確な被害者が描かれていましたが、それだけではなかった可能性が非常に高くなります。

それでも第二審では74.38%が「赦す」を選びました。

人数よりも、そこへ至った事情を重く見た?

第二審「ダブル」では、二人のミコトが互いを守ろうとしているように見えました。
仕事による追い詰められ方。人格同士の保護関係。罪を背負おうとする姿。
そうした背景を知ったことで、何人殺したかよりもなぜそこまで壊れたのかを重く見た人が多かったのかもしれません。

ただ、殺害人数が多いこと自体は消えません。
第三審でも大きな問題になりそうです。

コトコ|第一審で「赦さなかった4人」を制裁していた

コトコは第一審では「赦す」。
第二審では「赦さない」。

そして終了報告で、第二審「ディープカバー」の意味がかなり補強されます。
コトコは、第一審でエスが赦さなかった囚人たちを、エスの代わりに制裁していたようです。

第一審で「赦さない」だったのは、

  • 003 フータ
  • 006 マヒル
  • 008 アマネ
  • 009 ミコト

の4人。

そしてこの4人は、第二審では全員「赦す」になっています。

第一審の「赦す」が、コトコへ執行権を与えた?

コトコは第一審で、エスへ取引を持ちかけていました。

その内容も踏まえて、エスが赦さないと決めた者を、自分が代わりに処罰するという立場を引き受けた可能性があります。
つまり第二審「ディープカバー」で、

010の囚人として自分を扱わない
看守服を着る
011の看守を自称するように見える

という演出は、完全な妄想だけではなかったのかもしれません。
第一審後、実際にコトコは“判決の執行者”のように振る舞っていた。

だから本人の中では、

私はエスと同じ側
私は看守の協力者
私は裁かれる側ではない

という認識が強化された可能性があります。

コトコに制裁された4人が、全員「赦す」へ変わった

これは第二審終了報告で一番重要な部分の一つだと思います。

第一審で赦さない。コトコが制裁する。囚人たちが傷つく。その姿を第二審で見る。そして4人全員が赦される。
もちろん全員について「可哀想だから」という理由だけではありません。

それでも、

エスの判定
→ コトコの暴力
→ 囚人の変化
→ 次のエスの判定

という循環が生まれていることは確かです。

MILGRAMの投票は、ただ人物を評価しているのではありません。
自分たちの判断によって、次に見る人物そのものを変えている。

「MILGRAMは看守の考えを受け入れる」

終了報告では、MILGRAMが看守の判断を受け入れるという趣旨の説明もあります。

これは怖い言葉です。

MILGRAM側が、その判断は間違っている、その判定は危険だから認めないと止めてくれるわけではない。

看守が赦せば赦す。
赦さなければ赦さない。
そして、その結果が囚人に作用する。

だからこそ、コトコが本当に「看守側」へ来るのは危険です。
コトコは自分の正義をかなり強く信じています。

もしその人物へMILGRAMの裁定権まで与えれば、第二審で見た「011の看守」が現実になる可能性があります。

第二審で分かったこと|判定は「評価」ではなく「介入」

第二審を通して最も強く感じたのはこれです。

第一審の時点では、この人の罪を赦せるかを決めているつもりでした。
しかし実際には、赦した結果、どう変わるか、赦さなかった結果、どう傷つくかまで含めて選んでいた。

ハルカは赦されたことで変わった。
ムウは赦しを自己正当化へ使った可能性がある。
アマネは赦されなかったことで、「やはり自分が悪い」「教義が正しい」と考えた可能性がある。
コトコは赦されたことで、自分の私刑を認められたと受け取った可能性がある。

そしてフータ、マヒル、アマネ、ミコトは「赦さない」のあと、コトコから実際の制裁を受けた。

つまり、判定は感想ではない。囚人への介入です。

それでも「取り返し」はつかない

終了報告の最後では、第三審開始までエスが再び眠ることが告げられます。

次に目を覚ました時、景色は変わっている。
そして、それはエスが選んだ結果。
一度起きたことは取り返せない。

そもそも囚人たちがMILGRAMへ来た時点で、すでに取り返しのつかない「人の死」が存在しています。
だから第三審では、前回の判定を後悔したから、なかったことにすることはできません。

第二審で選んだ「赦す/赦さない」が、また次の彼らを作ります。

終了後に聞こえる謎の声

本編が終わったあと、さらに声が入ります。

声質はジャッカロープに近く聞こえますが、現時点では話者を断定できません。
聞き取れる範囲では、理想的なMILGRAMを進行できている、この時代を選んでよかったという趣旨の発言があります。

その後も何かを話していますが、強いノイズが入り、全文を聞き取ることはできません。

「他人の評価が、自分自身の判断を揺らす」?

ノイズの奥を聞いた限りでは、他人からどう評価されるかによって、自分自身の考えまで揺らぐという方向の内容が含まれているようにも聞こえました。
ただし、ここは音声が不明瞭です。

正確な文言としては扱わず、現時点では聞き取りの候補として残しておきます。
もしこの意味で合っているなら、第二審そのものと重なります。

囚人たちはエスの評価によって変わる。
エスもまた、囚人が変わった姿を見て次の評価を変える。
そして視聴者同士の評価も、互いの判断へ影響する。
評価する者と、評価される者が互いを変え続ける。

それこそが「理想のMILGRAM」だとしたら、ただただ不穏です。

「疑うな。お前は看守だ」

最後にジャッカロープは、エスが看守であることを改めて強調します。

ここまで第二審を見たあとだと、この言葉は第一審より重く感じます。

コトコは看守になろうとしました。
しかし、本来の看守はエスです。

どれだけ判断に迷っても、決めるのはエス。結果を引き受けるのもエス。

第三審では、さらに大きな結果を目の前にすることになりそうです。

私自身の第二審判定

第二審をすべて見た時点で、私自身の判断は次のようになりました。

囚人私の第二審判定
ハルカ赦さない
ユノ赦さない
フータ赦さない
ムウ赦さない
シドウ赦す
マヒル赦さない
カズイ赦す
アマネ赦す
ミコト赦す
コトコ赦さない

赦す4人/赦さない6人。

公式結果とは違います。

特にユノ、フータ、マヒルについては公式多数派と逆。

一方、第一審では赦さなかったミコトを第二審では赦すなど、自分自身の判断もかなり変わりました。
第二審を通して、「罪の内容」だけでは決められなくなったことが大きいです。

本人がどう変わったのか。
前回の判定をどう受け取ったのか。
その判定が次に何を起こす可能性があるのか。

そこまで考えなければならなくなりました。

第三審へ持ち越す確認事項

第二審終了時点で、第三審へ持ち越したいことはかなりあります。

  • ハルカとムウの関係はどうなったのか
  • ハルカに持ちかけられた「取引」とは何だったのか
  • シドウを赦せない囚人は誰なのか
  • マヒルは第三審まで無事なのか
  • カズイの「武器」とは何なのか
  • カズイは本当に他囚人を守る盾になるのか
  • アマネは第二審の「赦す」をどう受け取ったのか
  • ミコトの殺害人数は実際に何人なのか
  • 二人のミコトは第三審でも両方存在しているのか
  • コトコは「赦さない」によってどう変わるのか
  • 第一審でコトコから制裁された4人に、その後何が残ったのか
  • 謎の終了後音声の話者は誰なのか
  • 「理想のMILGRAM」とは何を意味するのか
  • MILGRAMはなぜこの時代を選んだのか

まとめ|第二審で、看守の判定の重さが変わった

第二審終了報告まで見て、MILGRAMの見え方がかなり変わりました。

第一審では「罪を見て判定する」。
第二審では、判定した結果を見て、また判定する。という循環になります。

しかも、その途中で人が傷つく。
思想が強くなる。
関係が変わる。
誰かが誰かを制裁する。

それらはすべて、前回の判断から続いています。

ジャッカロープは、次に目を覚ました時の景色はエス自身が選んだ結果だと告げます。
なら第三審では、囚人たちの新しい罪を見るだけでは足りません。
自分たちが彼らに何をしたのか。
そこも見なければならないのだと思います。

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第三審本編の情報は使用していません。

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