リンバスの囚人名を見て、「知っている作品がある」「名前だけ聞いたことがある」と気づく人は多いはずです。
ただし原作のあらすじを読めば、ゲームの担当章がそのまま分かるわけではありません。
囚人の名前だけでなく、武器、紋章、話し方、家族関係、担当章の舞台にも原作の要素があります。
ただし、Project Moonは時代や性別、人物関係を組み替えており、原作の筋書きをそのまま再演しているわけではありません。
ネタバレについて
この記事には、各作品の設定や序盤以降の内容が含まれます。
人物の正体や結末に触れる項目では、見出しの前でも改めてお知らせします。
元ネタを読むときの基本
Project Moonは名前、関係、象徴、台詞を再構成しています。
原作と性別が違う人物、複数の登場人物を重ねた可能性、作者本人の経歴が混ざる人物もいます。
原作で死ぬ人物がゲームでも同じ結末を迎えるとは限らず、原作の恋人や家族が一対一でゲーム人物へ対応するとも限りません。
共通点だけでなく、意図的に反転された性格や結末も見どころです。
囚人と主な作品
| 囚人 | 主な参照先 | 最初に比べやすい要素 |
|---|---|---|
| イサン | 李箱の作品・生涯 | 作家名、翼、近代化と孤立 |
| ファウスト | ゲーテ『ファウスト』 | 知識、契約、メフィストフェレス |
| ドンキホーテ | セルバンテス『ドン・キホーテ』 | 理想の騎士と現実 |
| 良秀 | 芥川龍之介『地獄変』 | 芸術、炎、言葉 |
| ムルソー | カミュ『異邦人』 | 感情の見え方、裁かれ方 |
| ホンル | 曹雪芹『紅楼夢』 | 名家、家族、箱庭の生活 |
| ヒースクリフ | エミリー・ブロンテ『嵐が丘』 | 愛憎、階級、帰郷 |
| イシュメール | メルヴィル『白鯨』 | 語り手、船、執念 |
| ロージャ | ドストエフスキー『罪と罰』 | 罪、正当化、良心 |
| シンクレア | ヘッセ『デミアン』 | 成長、二つの世界 |
| ウーティス | 『オデュッセイア』など | 偽名、帰還、策略 |
| グレゴール | カフカ『変身』 | 虫、家族、労働 |
原作とゲームは同じ筋書きではない
囚人の名前だけでなく、武器、紋章、台詞、家族関係、担当章の舞台などに原作の要素が散りばめられています。
ただし、主人公と作者本人を重ねたり、複数の登場人物を一人へ組み合わせたり、原作とは性別や立場を変えたりするため、あらすじをそのまま再演する作品ではありません。
原作を知らなくても本編だけで人物の物語を追える作りです。
ダンテ、ヴェルギリウス、カロン
旅の中心人物も『神曲』を思わせる名前を持ちます。
ダンテが旅人、ヴェルギリウスが案内役、カロンが運び手という配置は分かりやすい一方、ゲームの人物関係は原典の再演そのものではありません。
バスのメフィストフェレスは『ファウスト』と結びつく名前です。
一人の囚人の元ネタが、会社や乗り物の命名にも広がる点を見ます。
原作を知っていると見え方が変わる部分
元になった作品を知っていると、名前や結末だけでなく、何気ない小物や言い回しにも気づけます。
一方で、原作どおりの出来事が起きると思わせて別の選択へ進むこともあります。
共通点だけでなく、ゲームが意図的に反転させた部分を見ると、人物の再構成がより分かりやすくなります。
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旅を囲む『神曲』の名前
囚人だけでなく、ダンテ、案内役のヴェルギリウス、運転手のカロンにも古典を思わせる名前があります。
『神曲』ではダンテが死後の世界を旅し、ウェルギリウスが案内します。
カロンは冥府へ魂を運ぶ渡し守です。
ゲームではバスによる都市の旅へ置き換えられています。
メフィストフェレスは『ファウスト』の悪魔を思わせる名前で、ファウスト本人も囚人の一人です。
名前の対応は明確でも、誰が誰と契約しているのか、旅の終点が原典と同じなのかは別の問題です。
作者と登場人物が重なる例
イサンは作品内の人物名だけでなく、朝鮮の作家・李箱の筆名に由来します。
良秀、ムルソー、ヒースクリフのように小説の登場人物を直接思わせる名とは参照方法が異なります。
原作一冊のあらすじだけでなく、作者の生涯や時代背景が章のモチーフへ入る場合もあります。
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当記事は『Project Moon』作品の実況動画および公式情報を参考にした考察記事です。
記事内では、ストーリー展開・演出・キャラクター描写に関する引用は最小限に留め、個人的な感想および考察を中心に記載しています。
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