※この記事には『アンナチュラル』第2話「死にたがりの手紙」の結末を含むネタバレがあります。
エピソード基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作品名 | アンナチュラル |
| 話数 | 第2話 |
| サブタイトル | 死にたがりの手紙 |
| 放送日 | 2018年1月19日 |
| 放送局 | TBS |
| 主な登場人物 | 三澄ミコト、久部六郎、中堂系、東海林夕子、神倉保夫 |
| 事件の中心 | 集団練炭自殺に見せかけられた事件 |
第2話では、4人が死亡した集団練炭自殺の現場から物語が始まります。
ところが解剖すると、3人は一酸化炭素中毒で死亡している一方、少女ひとりだけ死因が凍死。
さらに胃の中からダイイングメッセージが発見され、単純な集団自殺ではないことがわかっていきます。
ネタバレなしのあらすじ
ミコトたちUDIラボのメンバーは、警察から依頼を受けて集団練炭自殺の現場へ向かいます。
現場には4人の遺体があり、刑事の毛利は事件性がないと考えていましたが、ミコトは解剖を実施。
その結果、3人の死因は一酸化炭素中毒。しかし、残る少女ひとりだけは凍死していたことが判明します。
さらに少女の胃の中から、意味のわからないメッセージが発見されます。
少女はなぜ、ほかの3人とは違う死に方をしたのか。
そして、残されたメッセージは誰に向けられたものなのか。
ミコトと六郎は真相を追って現場へ向かいます。
ネタバレなしの感想
第2話は、「死んだ4人のうち、ひとりだけ死因が違う」という時点でかなり気になる回でした。
そして物語が進むにつれて浮かび上がってくるのが、もしかして、まだ生きている人がいるのでは?という可能性。
「え、生きてたってこと!?」となったし、その人物が事件の犯人なのか、それとも本当に逃げ延びた被害者なのかも気になります。
第1話よりもミコトと六郎が一緒に行動する時間が増えていて「この二人、案外いいコンビなのでは?」と思えた回でもありました。
ここからネタバレあり
第2話「死にたがりの手紙」の結末までを整理
現場で見つかった4人のうち、3人は練炭による一酸化炭素中毒で死亡していました。
しかし少女ひとりだけは凍死。
さらに胃の中には、紙に書かれたダイイングメッセージが残されていました。
つまり少女は、ほかの3人と同じ場所で同じように死亡したわけではありません。
そこからミコトたちは、事件の裏側に別の人物が存在する可能性を考え始めます。
そして調査を進めた結果、少女は別の場所で監禁されていたこと、さらにもうひとり生存している少女がいる可能性が浮かび上がります。
「死んだと思われていた人の中に、生きて逃げ延びた人物がいるのではないか」。
この可能性が見えてからは、犯人探しより先に「やばいじゃん、早く見つけてあげて!」という気持ちになりました。
「生きてたってこと!?」から一気に救出劇へ
この回で一番強かったのは、生存者の存在が見えてきた瞬間でした。
最初は、逃げた人物が犯人なのか、それとも被害者なのかわからない。
だから「生きている人がいたの?」という驚きと同時に、その人物がどちら側なのか気になります。
ところがダイイングメッセージの意味が見えてくると、謎解きを楽しむというよりも「まだ助けられるなら急いで!」という方向に一気に気持ちが変わりました。
死者からのメッセージが、まだ生きている誰かを救うための情報になる。
『アンナチュラル』らしい展開だと思います。
冷凍トラックが沈んでいく場面が怖い
一番印象に残ったのは、やっぱり冷凍トラックの場面です。
ミコトと六郎が現場までたどり着いた時点で「これ絶対危ないでしょ」と思っていました。
冷凍トラック。
人気のない場所。
犯人がまだどこかにいる可能性もある。
もう完全に「おーい!! 危ない!! 絶対犯人来る!! 早く帰って!!」という気持ち。
そして案の定、トラックごと水へ沈められてしまいます。
予想通り危険なことが起きたのに、それでも緊張する。
密閉された冷凍トラックの中で逃げ場もなく、水位まで上がっていくので、圧迫感のあるシーンでした。
ミコトと六郎、案外いいコンビ
第1話の六郎は、まだUDIラボにも法医学にも慣れていない素人っぽさが強くありました。
第2話でもその部分は残っていますが、ミコトと一緒に動くことで少しずつ「相棒」っぽく見えてきます。
同じ現場へ行き、同じ危険に巻き込まれて、それでも一緒に脱出しようとする。
まだ完成されたコンビではないけれど、この回を見て「案外いいコンビなんじゃない?」と思いました。
六郎自身も憎めない性格なので、ミコトとの組み合わせが見やすいです。
一人だけでも助かって良かった。でも後味は悪い
最終的に、生存していた少女を救うことができます。
そこだけを見れば、本当に良かった。
ダイイングメッセージが届き、ミコトたちが真相までたどり着いたことで、一人の命を救えたわけです。
ただ、事件全体を考えると、とても「良かった」で終われる話ではありません。
すでに亡くなっている人たちは戻ってきませんし、少女たちが置かれていた状況も重い。
救いはある。でも爽快ではない。
第2話も、そういう『アンナチュラル』らしい後味が残りました。
ミコトが「練炭のスペシャリスト」なのは意外すぎる
そして、この回ではミコト自身の過去にも少し触れられます。
そこで出てくるのが、練炭にやたら詳しいミコト。
正直「練炭のスペシャリストって何!?」となりました。
第1話では、冷静で仕事のできる法医解剖医という印象が強かったミコト。
ところが第2話で、彼女が「死」にかなり近い過去を持っていることが見えてきます。
これまでの経験があるからこそ、ミコトは死者に向き合う仕事をしているのかもしれない。
事件そのものとは別に、「この人、過去に何があったんだろう?」というシリーズ全体への興味が一段上がった回でもありました。
今回の肝|一酸化炭素中毒と低体温症
一酸化炭素中毒とは?
一酸化炭素は、燃料などが不完全燃焼した際に発生する無色・無臭の気体です。
吸い込むと血液中のヘモグロビンと結びつき、身体へ酸素を運ぶ能力を低下させます。
軽い場合は頭痛や吐き気などが起こり、濃度や曝露時間によっては意識障害や死亡につながることもあります。
無色・無臭で気づきにくいことも、一酸化炭素の怖いところです。
厚生労働省も、一酸化炭素は感知しにくく、吸入によって血液の酸素運搬能力が低下すると説明しています。
第2話では、練炭自殺とみられた3人がこの一酸化炭素中毒によって死亡していました。
低体温症とは?
低体温症は、寒さなどによって身体の深部体温が低下した状態です。
身体が冷え続けると、震えや判断力の低下などが起こり、重症化すると意識を失ったり、生命にかかわったりすることもあります。
第2話では、4人のうち少女ひとりだけが一酸化炭素中毒ではなく「凍死」していたことが、事件を見抜く大きな手がかりになります。
同じ場所で同じ方法によって死亡したのであれば、死因も同じになるはず。
ひとりだけ死因が違うことそのものが「この遺体だけ別の場所から来たのではないか」という疑問につながったわけです。
日本赤十字社も、水難事故などで身体が冷えた場合には低体温症を防ぐため保温が重要としています。
死者のメッセージが、生きている人を救う
第1話でも、法医学によって死因を突き止めることが、残された人を救うことにつながっていました。
第2話では、それがさらに直接的です。
亡くなった少女が残したメッセージを解読することで、まだ生きている少女の居場所へたどり着く。
死者本人を救うことはできなくても、その身体に残された情報から誰かを救えることがある。
第1話、第2話と続けて見ると『アンナチュラル』が「死者を調べるドラマ」でありながら、かなり強く生きている人のための物語でもあることが見えてきます。
まとめ|救えた命はある。でも全部は救えない
第2話「死にたがりの手紙」は、「ひとりだけ死因が違う」という小さな違和感から、生存者の存在へたどり着く回でした。
「え、生きてたってこと!?」という驚きから始まり、ダイイングメッセージの意味がわかると「早く見つけてあげて!」へ変わっていく。
そして冷凍トラックが沈められる場面では、「だから危ないって!」と思いながらハラハラしました。
一人を救うことができたのは良かった。
でも、それまでに起きたことを考えると後味は決して良くありません。
同時に、ミコトの過去や六郎との関係も少しずつ見えてきて、事件だけでなくシリーズ全体も気になり始める回でした。
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