『アンナチュラル』とは?
『アンナチュラル』は、2018年にTBS系「金曜ドラマ」枠で放送された法医学ミステリードラマです。
舞台となるのは、不自然死究明研究所――通称「UDIラボ」。
法医解剖医の三澄ミコトを中心に、UDIラボのメンバーたちがさまざまな「不自然な死」と向き合い、その死因や事件の真相を明らかにしていきます。
基本的には一話完結型ですが、中堂系が追い続ける「赤い金魚」にまつわる事件など、シリーズ全体を通して進んでいく物語もあります。
死因を突き止めることそのものだけではなく、遺された人たちや、これから生きていく人たちへどうつなげるのか。
重い題材を扱いながらも、UDIラボのメンバー同士のやり取りには軽さやユーモアもあり、最後まで見やすい作品でした。
『アンナチュラル』基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作品名 | アンナチュラル |
| 放送年 | 2018年 |
| 放送局 | TBS |
| 放送枠 | 金曜ドラマ |
| 全話数 | 全10話 |
| 脚本 | 野木亜紀子 |
| 主な演出 | 塚原あゆ子、竹村謙太郎、村尾嘉昭 |
| プロデューサー | 新井順子、植田博樹 |
| 音楽 | 得田真裕 |
| 主題歌 | 米津玄師「Lemon」 |
脚本は野木亜紀子さん。
プロデューサーは新井順子さんら、演出には塚原あゆ子さんらが参加しています。
主題歌は、この作品のために書き下ろされた米津玄師さんの「Lemon」です。
どんなドラマ?
主人公の三澄ミコトは、UDIラボで働く法医解剖医。
UDIラボにはミコトのほか、臨床検査技師の東海林夕子、記録員の久部六郎、法医解剖医の中堂系、所長の神倉保夫などが所属しています。
彼らが扱うのは、病院で自然死として処理できなかった遺体や、事件性が疑われる遺体。
一見すると自殺や事故に見える死でも、解剖によってまったく別の事実が浮かび上がることがあります。
そのため『アンナチュラル』では、
- 本当に自殺だったのか
- 事故の責任は誰にあるのか
- 死因を明らかにすることは遺族を救うのか
- 法医学者はどこまで事件に関わるべきなのか
- 死者の真実と、生きている人の事情のどちらを優先するのか
といった問題がたびたび描かれます。
単純に「犯人を見つけて終わり」という作品ではないところが、このドラマの大きな特徴です。
主な登場人物
※キャラ名クリックで各キャラ記事に飛べます。
三澄ミコト
演:石原さとみ
UDIラボに所属する法医解剖医。
不自然な死を放置することを嫌い、遺体から得られる情報をもとに死因を追究します。
冷静に見える一方で、自身も「死」にまつわる過去を抱えています。
中堂系
演:井浦新
UDIラボの法医解剖医。
非常に口が悪く、周囲との衝突も多い人物ですが、法医学者としての能力は高い人物です。
過去に恋人を亡くしており、彼女を殺害した人物につながる「赤い金魚」の痕跡を追い続けています。
久部六郎
演:窪田正孝
三澄班の記録員。
医大生ですが、ある事情からUDIラボで働くことになります。
法医学の世界やミコトたちと関わる中で、自分が何をしたいのかを考えていく人物でもあります。
東海林夕子
演:市川実日子
三澄班の臨床検査技師。
ミコトとは仕事仲間であると同時に、気軽に話せる友人のような関係です。
UDIラボの中でもかなり現実的な感覚を持っていて、重い話の中で空気を変えてくれることもあります。
神倉保夫
演:松重豊
UDIラボの所長。
個性的なメンバーをまとめながら、UDIラボそのものを守る立場でもあります。
『アンナチュラル』全10話タイトル一覧
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第1話「名前のない毒」
放送日:2018年1月12日
突然死した男性の死因を調べることになったUDIラボ。
当初考えられていた死因とは異なる可能性が浮かび上がり、さらに周囲にも影響が広がっていきます。
UDIラボや主要メンバーの立場がわかる導入回です。
第2話「死にたがりの手紙」
放送日:2018年1月19日
集団練炭自殺の現場で見つかった4人の遺体。
しかし、そのうちひとりだけ死因が異なることが判明します。
さらに遺体の胃の中から謎のメッセージが発見され、ミコトと六郎はその意味を追うことになります。
第3話「予定外の証人」
放送日:2018年1月26日
ミコトが、ある殺人事件の裁判に代理証人として出廷します。
すでに被告人は罪を認めていましたが、ミコトは提出された凶器に矛盾があることに気づきます。
法医学と裁判、そして「有罪にすること」と「事実を明らかにすること」の違いが印象に残る回です。
第4話「誰がために働く」
放送日:2018年2月2日
バイク事故で亡くなった男性の死因を巡り、
- 長時間労働
- バイクの修理
- 医師の診断
という複数の可能性が浮上します。
死因によって責任の所在も変わるため、それぞれが自分に責任がないことを主張し始めます。
「働くこと」をテーマにした回でもあります。
第5話「死の報復」
放送日:2018年2月9日
UDIラボに、亡くなった妻を解剖してほしいという男性が現れます。
警察は妻の死を自殺と判断していましたが、夫はそれを信じません。
しかし、UDIへ持ち込まれた遺体には大きな問題があり、ミコトたちは思わぬ状況へ巻き込まれていきます。
第6話「友達じゃない」
放送日:2018年2月16日
合コンに参加した東海林が、翌朝ホテルで目を覚ますと、隣には男性の遺体が。
しかも東海林には途中からの記憶がありません。
やがて別の突然死との関連も判明し、東海林自身が事件の容疑者として疑われることになります。
第7話「殺人遊戯」
放送日:2018年2月23日
ミコトのもとへ、殺人現場らしき映像をライブ配信しているURLが届きます。
配信者はミコトに対し、映像だけを見て遺体の死因を当てるよう要求。
答えを間違えれば、別の人質も殺すと宣言します。
法医学による「遠隔診断」が鍵となる回です。
第8話「遥かなる我が家」
放送日:2018年3月2日
雑居ビルで火災が発生し、UDIラボには多数の焼死体が運ばれてきます。
遺体の身元確認を進める中、ひとつの遺体から火災だけでは説明できない痕跡が発見されます。
同時に、神倉や六郎の家族に関する物語も動きます。
第9話「敵の姿」
放送日:2018年3月9日
スーツケースから若い女性の遺体が発見されます。
そしてその口の中には、中堂が長年追い続けていた「赤い金魚」と共通する痕跡がありました。
これまで断片的に描かれてきた事件が、一気に最終局面へ向かい始めます。
第10話「旅の終わり」
放送日:2018年3月16日
「赤い金魚」に関係する事件が、ついに最終局面へ。
しかし、疑わしい人物が見つかったからといって、殺人を立証できるとは限りません。
さらにUDIラボ内部でも大きな問題が発覚。
中堂が長年追い続けてきた事件と、UDIラボのメンバーそれぞれの物語にひとつの決着がつきます。
一話完結だけど、最初から順番に見た方がいい?
基本的には各話ごとに異なる事件が扱われるため、一話単位でも楽しめる作品です。
ただし、中堂が追っている「赤い金魚」の事件や、六郎がUDIラボで働いている理由、ミコトの過去など、シリーズを通して少しずつ明らかになる要素があります。
特に後半はそれまでの出来事を知っていた方が楽しめるので、初めて見る場合は第1話から順番に見るのがおすすめです。
『MIU404』『ラストマイル』との関係
『アンナチュラル』の世界は、後に放送されたドラマ『MIU404』、さらに映画『ラストマイル』へとつながっています。
完全な続編ではありませんが、同じ世界でそれぞれの人物たちが生活している「シェアード・ユニバース」の作品です。
そのため『アンナチュラル』→『MIU404』→『ラストマイル』の順で見ると、作品同士のつながりも楽しめます。
『アンナチュラル』を見終わった人が、次に見る作品として『MIU404』へ進むのもおすすめです。
『アンナチュラル』はこんな人におすすめ
- 法医学・犯罪捜査ドラマが好き
- 一話完結型のミステリーが好き
- 単純な勧善懲悪ではない事件ものが好き
- 犯人だけでなく事件の背景まで考えたい
- 登場人物同士の掛け合いも楽しみたい
- 伏線が後半につながっていく作品が好き
- 『MIU404』『ラストマイル』も見たい
法医学を題材にした作品ですが、扱っているのは「死」だけではありません。
死因を知ることで、生きている人間がどう前へ進むのか。
各話で描かれるものは違いますが、その部分は作品全体を通して一貫していたように感じます。
今後は各話について、事件の結末や犯人、印象に残った場面などをネタバレ込みで振り返っていきます。
