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『ザ・クローザー』シーズン1第4話「姿なき復讐者」感想|狙撃犯と父親の結末【ネタバレ】

※この記事には『ザ・クローザー』シーズン1第4話「姿なき復讐者(Show Yourself)」の結末を含むネタバレがあります。

エピソード基本情報

項目内容
作品名ザ・クローザー
シーズン・話数シーズン1第4話
日本語タイトル姿なき復讐者
原題Show Yourself
本国放送日2005年7月4日
脚本ウェンディ・ウェスト
監督マイケル・M・ロビン

現在どこで見られる?

2026年10月確認時点では、Huluなどで『ザ・クローザー』を視聴できます。

配信状況は変更される可能性があるため、最新情報は各配信サービスでご確認ください。

ネタバレなしのあらすじ

マッカーサー・パークで、ギャングのメンバー3人が遠距離から正確に射殺されます。
現場の状況から、犯人は高度な訓練を受けた狙撃手である可能性が浮上。

そこへ現れたのが、元海兵隊大佐のD.B.ウォルター。
彼は、狙撃犯は自分の息子だとブレンダに告げます。
息子もまた軍で狙撃訓練を受けており、妻をギャングの流れ弾で失っていました。

ブレンダはウォルター大佐の協力を得ながら、姿を見せない狙撃手を追います。

ネタバレなしの感想

今回は、相手がとにかく手強い。

姿を見せずに遠距離から狙撃する息子。
その息子の思考を知り尽くし、自身も一流の軍人だった父親。
父親の話には筋が通っているので、ブレンダが協力を受け入れてしまうのも分かります。

そして今回はサンチェスがかなり活躍。
スペイン語を使った聞き込みやギャングとの接触など、地域と現場を知っている強みがよく出ていました。


ここからネタバレあり

第4話「姿なき復讐者」全体のネタバレ込みあらすじ

マッカーサー・パークで、イースト・サイド・カトルセのメンバー3人が射殺されます。

被害者はいずれも一発で正確に撃ち抜かれており、ブレンダたちは犯人が熟練した狙撃手だと判断します。
ギャング事情に詳しいサンチェスは、現場でメンバーたちから情報を集め、抗争が拡大する危険性も説明。
そんな中、現場へ現れたのが元海兵隊大佐のD.B.ウォルターでした。

ウォルター自身もベトナム戦争で多数の戦果を挙げた狙撃手。
そして息子のD.B.ウォルターJr.も、アフガニスタンで狙撃部隊に所属していました。
息子の妻ドナは、ソーシャルワーカーとして働いていた際、イースト・サイド・カトルセのメンバーが発砲した流れ弾に当たり死亡。

事件は未解決のままでした。

ウォルター大佐は、警察が犯人を捕まえられなかったことから息子が復讐を始めたのだと説明します。
さらに「自分なら息子の考え方が分かる」と申し出たため、ブレンダは協力を受け入れます。
しかし大佐には別の目的がありました。
彼は息子を警察より先に見つけ、国外へ逃がそうとしていたのです。

南アフリカへ向かう航空券と、父子二人分のパスポートまで用意していました。
さらに大佐はブレンダからギャングメンバーの名前と住所を入手。
息子が次に狙う可能性のある人物を知るため、捜査そのものを利用していました。
ブレンダは次第に大佐への疑念を強めます。

一方、大佐を尾行していたプロベンザとフリンは、清掃作業員の格好をした人物に気を取られ、雑談している間に大佐を見失ってしまいます。
実際には、大佐が金を払って服を交換し、意図的に尾行を巻いていました。
その後、監視映像から息子の姿を探すことになります。

映像を見たブレンダが郵便配達員へ注目しますが、大佐は「サングラスとバックパックの男」を示し、捜査の目をそらします。

しかし終盤、ブレンダはこの誘導に気づきます。
本当に注目すべきだったのは、郵便配達員でした。
狙撃犯であるウォルターJr.は郵便配達員に扮し、地域の中へ溶け込んでいたのです。
ブレンダはフリッツとともに息子の居場所へ向かい、暗い建物の中で彼を発見します。

ブレンダは武器から離れるよう命じますが、ウォルターJr.は銃へ手を伸ばそうとします。

その瞬間、一発の銃声。

息子を撃ったのは、父親のウォルター大佐でした。
ブレンダは大佐に姿を見せるよう何度も呼びかけます。
しかし父親がブレンダたちの前に姿を現すことはなく、そのまま物語は終わります。

サンチェス、現場でめちゃくちゃ頼れる

今回はサンチェスの強さがかなり分かる回でした。

ギャング事情を理解していて、言葉も話せる。
単にスペイン語へ訳すだけではなく、現場の空気や人間関係まで分かっているからこそ自然に入り込める。

ブレンダが外から来たばかりだからこそ、サンチェスのように地域を知る刑事の存在が大きいんですよね。

第1話ではまだ「無言で仕事をしてくれる人」という印象も強かったのに、第4話では明確にチームに必要な人材だと分かってきました。

父親、強すぎる

それにしてもウォルター大佐が強い。
初登場からかなり我が強く、自分の意見をはっきり言う人物でした。

ただ、言っていることには筋が通っている。
軍人としての経験もある。
息子の経歴や妻を失った事情も事実。

だからこそブレンダも話を信じてしまいます。
ところが実際には、自分から目立つ形で捜査へ近づきながら、必要な情報だけを引き出していた。

しかも尾行まで意図的に巻く。
強いだけではなく、警察側がどう考えるかまで読んでいる。

とにかく厄介な相手でした。

尾行を巻かれたプロベンザとフリン(笑)

プロベンザとフリンの尾行失敗は、緊張感のある事件の中でもちょっと笑ってしまいました。

二人ともちゃんと尾行していたはずなのに、途中で雑談。
しかも相手は、清掃員と服を交換して逃げる準備までしていた。

話している間に完全に見失っています。
相手が相手なので仕方がない部分もあります。

ただ、その流れを見ていると「いや、そこで喋ってる場合じゃなかった(笑)」とは思いました。

この二人、こういうところが妙に人間臭くて面白いです。

見えない場所から撃ってくる相手は怖い

今回の息子は、普通の容疑者とはかなり違います。

そもそも姿を見せない。
遠距離から正確に撃って、その場にはいない。
しかも軍で訓練された狙撃手なので、警察から見えない位置を取ることも、街の中へ紛れ込むこともできる。

追えば捕まる相手ではありません。

だからこそ、姿を見せずに動く息子と、その動きを理解する父親の組み合わせもう怖かったです。
ブレンダが得意とする「相手と直接話して自白へ持っていく」という方法も、今回はなかなか使えません。

これまでとは違うタイプの事件でした。

「郵便配達員じゃない」――父親の誘導がうますぎる

監視映像の場面も印象的でした。

ブレンダが郵便配達員へ目を向ける。
すると大佐は、別のサングラスとバックパックの人物へ意識をそらす。
その場では自然に聞こえるんですよね。

息子をよく知る父親が「違う」と言うのだから、そちらを信じてしまう。
でも実際には、それこそが大佐の誘導でした。

その後ブレンダが「あれはサングラスの男じゃない。郵便配達員だった」と気づく。
狙撃の技術だけでなく、父親まで一緒になって捜査側の視線を操ってくる。

本当にこの親子、手強いです。

父親が息子を撃った理由

最後、息子へ銃を向けたのはブレンダではありませんでした。

父親です。
ウォルター大佐はそれまでずっと、息子を生きたまま逃がそうとしていました。
「殺人犯ではなく兵士だ」と考え、国外へ連れ出す準備までしていた。

それなのに最後は、自分自身が息子を撃つ。

作中では、その理由を父親自身が説明することはありません。
ただ、すでに逃げ道はなく、息子はブレンダの前で武器へ手を伸ばしていました。
逮捕され、殺人犯として裁かれるよりも、自分の手で終わらせる方を選んだようにも見えます。

息子を守るために警察を利用した父親が、最後には自分で息子を撃つ。

かなり重い結末でした。

最後まで姿を見せないウォルター大佐

そして事件が終わっても、すっきりしません。

ブレンダは何度もウォルター大佐へ「姿を見せて」と呼びかけます。
原題そのままの「Show Yourself」。

でも大佐は姿を現さない。
息子を撃った直後なのに、ブレンダとフリッツの前へ出てこないまま終わります。

逮捕されたのか。
そのまま逃げたのか。
この回の中では、そこまで明確に描かれません。
息子が姿を見せずに狙撃を続けていたように、父親も最後まで見えない場所にいる。

タイトルまで含めて、妙に不気味な余韻が残りました。

まとめ

『ザ・クローザー』シーズン1第4話「姿なき復讐者」は、ギャングを狙う元軍人の狙撃手と、その父親を追う事件でした。

今回は犯人だけでなく、父親までとにかく手強い。
ブレンダへ自分から接触し、信頼させ、必要な情報を引き出す。
尾行を巻き、監視映像でも別人へ目を向けさせる。
その間にも息子は姿を見せずに狙撃を続ける。

これまでの事件とは違い、捜査する側がかなり振り回される回でした。

一方で、サンチェスが土地勘や語学力を活かして動くなど、チームそれぞれの強みも見え始めています。

そして最後。
息子を守ろうとしていたはずのウォルター大佐自身が、息子を撃つ。
ブレンダが呼びかけても、父親は最後まで姿を現しません。

事件は終わったはずなのに、何とも言えない余韻が残る結末でした。

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更新

※次のエピソードは週1回を目安に更新しています。
公開され次第、下記リンクから読めるようになります。

前の感想:『ザ・クローザー』シーズン1第3話「正義の行方」感想
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