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『ザ・クローザー』シーズン1第2話「裏切りの代償」感想|犯人と美容師の真相【ネタバレ】

※この記事には『ザ・クローザー』シーズン1第2話「裏切りの代償(About Face)」の結末を含むネタバレがあります。

エピソード基本情報

項目内容
作品名ザ・クローザー
シーズン・話数シーズン1第2話
日本語タイトル裏切りの代償
原題About Face
本国放送日2005年6月20日
脚本ジェームズ・ダフ
監督マイケル・M・ロビン

現在どこで見られる?

2026年10月確認時点では、Huluなどで『ザ・クローザー』を視聴できます。

配信状況は変更される可能性があるため、最新情報は各配信サービスでご確認ください。

ネタバレなしのあらすじ

元モデルで、人気俳優ディーン・キングスリーの妻でもあるヘザーが、自宅のシャワールームで死亡しているのが見つかります。
一見すると転倒による事故死にも見えましたが、ブレンダは現場の状況に違和感を抱きます。

さらに夫のディーンを調べると、次々と女性関係が浮上。
妻の死によって自由になれる夫。

どう見ても怪しさ満点ですが、ブレンダたちは本当にディーンが犯人なのかを探っていきます。

ネタバレなしの感想

第2話で早くもよく分かってくるのが、ブレンダの能力の偏りです。

事件捜査ではものすごく優秀。
相手の言葉の違和感にも気づくし、情報を組み合わせるのも早い。
なのに、ものすごく方向音痴(笑)

すごく仕事ができる人なのに、生活面になると急に危うくなるのが面白いです。

第1話ではチームとのぎこちなさが目立ちましたが、第2話では少しずつメンバーそれぞれの能力も見え始めました。
特に今回は、プロベンザの何気ない気づきが事件解決へつながっていきます。


ここからネタバレあり

第2話「裏切りの代償」全体のネタバレ込みあらすじ

人気俳優ディーン・キングスリーの妻ヘザーが、自宅のシャワールームで死亡します。
当初はシャワー中に転倒した事故とも考えられましたが、ブレンダは死亡時の状況に疑問を持ち、捜査を開始。

やがてヘザーの死因がニコチンによる中毒だったことが判明します。
捜査線上に浮かんだのは夫のディーン。
彼は妻が死亡した時間帯に一人で船に乗っていたと説明しますが、実際にはアリソン・メトカーフという女性と一緒でした。

しかもアリソンはディーンの愛人。
ディーンは以前から複数の女性と関係を持ち、妻とは離婚するつもりだと話して女性たちをその気にさせていました。
アリソンがディーンのアリバイになるようにも見えましたが、ブレンダは逆に彼女の存在を「殺人の動機」と捉えます。

しかし、ディーンを犯人と考えるには決定的な証拠が足りません。

そんな中、プロベンザがブレンダの髪型を見て、あることに気づきます。
その髪型は、ディーンの出演映画に登場した女性と同じもの。
ブレンダが髪を整えてもらった美容師ジェニファーは、以前ディーンの映画で仕事をしていました。

つまり、ジェニファーとディーンにも接点があったのです。

改めて美容院を訪れたブレンダが問い詰めると、ジェニファーもディーンと関係を持っていたことが明らかになります。
しかも彼女はディーンの子どもを妊娠していました。
ディーンはジェニファーにも、妻と別れて一緒になるというような話をしていました。

しかし実際には、ディーンは別の女性との新しい関係を始めています。
ヘザーを殺したのはディーンではなく、ジェニファーでした。
ブレンダはディーンにこれまで関係した女性たちを書き出させ、さらに子どもの親権を放棄する書類へ署名させます。

そして美容院でジェニファーを追及。
ジェニファーが信じていたディーンの言葉が嘘だったことを突きつけたうえで、このままでは生まれてくる子どもまでディーンに奪われる可能性があると迫ります。

子どもを失いたくないジェニファーは、事件について自供。
ヘザー殺害に使ったものをどこへ捨てたのかまで話し、事件は解決します。

仕事はできる。でも方向音痴(笑)

第2話でかなり好きだったのが、ブレンダの方向音痴。

事件現場へ来るだけなのに道に迷う。
帰りについても心配される。
捜査能力との差がすごい(笑)

第1話からかなり癖の強い人物ではありましたが、第2話で「ものすごく有能な完璧人間」ではないことがさらに分かってきます。
仕事では人の嘘を見抜けるのに、ロサンゼルスの道には勝てない。

こういう抜けた部分があるから、ブレンダが嫌味になりすぎないのかもしれません。

怪しすぎるディーン、でも犯人ではない

ディーンは最初から怪しさ満点でした。

とにかく女性関係が多い。
妻が亡くなった時間にも別の女性と一緒。
しかも過去にも似たような形で女性と関係を持ち、そのたびに結婚を匂わせていたことが分かります。

ここまで出てくると「もうこの人じゃないの?」と思いたくなる。
それでも、女性関係にだらしないことと殺人犯であることは別。
結果的に、この派手な女性関係そのものがミスリードになっていました。

ただし、殺人犯ではなかっただけで、やっていることは十分ひどい(笑)

「あなたはアリバイじゃなくて動機」――めちゃくちゃ言うブレンダ

アリソンは、自分がディーンと一緒にいたことを話せば、彼のアリバイになると思っていました。

ところがブレンダからすれば逆。
妻以外の女性と関係を持っていた事実は、「妻を殺す理由」にもなります。
そのことを遠慮なく本人へ突きつけるブレンダ。
めちゃくちゃ言うやん、と思いました(笑)

でも、相手が持ち込んだ情報をそのまま受け取るのではなく、立場をひっくり返して見るのがブレンダらしいところでもあります。
同じ情報が、見方を変えるだけで「アリバイ」から「動機」へ変わる。

第1話とはまた違う形で、ブレンダの頭の回転の速さが見えました。

ニコチンって毒になるんだ……

死因がニコチン中毒だと分かったのも印象的でした。

タバコの成分として身近な名前ではあるものの「毒物」として事件に使われると急に印象が変わります。
しかも今回は、体内へ取り込まれた経路まで捜査の重要な手がかりになっていました。

一見するとシャワールームでの事故。
そこから死因が判明し、誰が被害者へ接触できたのかが絞られていく。

科学的な情報が、そのまま犯人特定につながっていく流れが面白かったです。

プロベンザの一言が事件を動かす

今回かなり良かったのがプロベンザ。

ブレンダの髪型を見て、「どこかで見た」と気づく。
そこから美容師ジェニファーとディーンの接点へたどり着きます。
本当にちょっとした違和感なんですよね。

でも、その一言がなければブレンダが美容院へ戻ることもなかった。
第1話では新任のブレンダと既存メンバーとの距離がかなり目立ちましたが、第2話ではすでに、ブレンダだけでは解決できない事件になっています。
チームの誰かが拾った小さな情報を、ブレンダがつなげる。

この形が少しずつ見えてきたのも良かったです。

気づけば美容院が警察だらけ

ジェニファーを追い詰める美容院の場面も面白い。
最初は普通にブレンダが話をしているだけ。

ところが、いつの間にかほかの捜査員たちが店へ入ってきて、お客さんを外へ出していきます。
気づけば周囲は捜査員ばかり。
完全に囲まれている。
第1話もそうでしたが、ブレンダは大声で怒鳴って相手を威圧するより、相手が逃げられない状況を作るのがうまい。

今回はそこへチームまで加わっています。
ジェニファーからしたら、相当怖かっただろうなと思います。

子どもを失いたくない――ジェニファーを自供させた最後の一手

ジェニファーが最後まで守りたかったのは、生まれてくる子どもでした。

ブレンダはそこを使います。
ディーンが親権を放棄する書類を用意し、ジェニファーが事件について話せば、子どもをディーンから守れる可能性を示す。

逆に言えば、話さなければその道は消える。
第1話でも感じましたが、本当にブレンダは「選択肢の作り方」が怖い。

一見すると相手にとって救いになるものを用意している。
でも、その救いを選ぶためには自供するしかない。
強引なのに、ただ力で押しているわけではありません。
相手が何を一番大事にしているのかを見つけて、そこから自分で口を開かせる。

第2話でもしっかり「クローザー」でした。

PMSはさすがに嫌だ(笑)

事件とは関係ないところでも、ブレンダは部署の便箋を見てあることに気づきます。

Priority Murder Squad。

略すと「PMS」。

日本でも月経前症候群の略として普通に知られているPMSです。
最初に見た時は「なんで急に便箋を気にしてるんだろう?」と思いましたが、そういうことだったのね(笑)
事件の細かな違和感だけでなく、こういうところまで気づく。
なのに道には迷う。

やっぱり能力の偏りがすごいです。

フリッツ、よくブレンダに付き合っている(笑)

フリッツとの関係も、第2話になるとかなり見えてきます。
仕事では超有能なのに、私生活ではどこか危なっかしいブレンダ。

そんな彼女に普通に付き合っているフリッツを見ると、惚れた弱みだなあと思います(笑)
ただ、ブレンダ側もフリッツを大事にしているのが分かります。
第1話で出てきたポープとの過去とはまた違う。
フリッツには頼るし、素の部分もかなり見せている。

ブレンダの生活能力の低さまで含めて支えてくれそうなフリッツと、この先どう関係が進んでいくのかも楽しみです。

まとめ

『ザ・クローザー』シーズン1第2話「裏切りの代償」は、人気俳優の妻の事故死に見えた事件から、夫の複雑な女性関係が次々と浮かび上がる回でした。

怪しさ満点のディーン。
愛人のアリソン。
そして美容師ジェニファー。
女性関係が広がるほどディーンが犯人に見えてくるのに、最後にプロベンザの何気ない気づきから、本当の犯人へたどり着く流れが面白かったです。

同時に、ブレンダだけで事件を解決するのではなく、少しずつチームの力が捜査へ組み込まれ始めています。
そして仕事では抜群に有能なのに、道には迷うブレンダ。
第2話にして、早くもこの人の面倒くささと可愛らしさがかなり見えてきました。

最後はジェニファーが最も失いたくない子どもを軸に、自供せざるを得ない状況を作る。
今回も怒鳴るのではなく、逃げ道をなくして事件を終わらせる。

ブレンダらしい「クローザー」の仕事でした。

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更新

※次のエピソードは週1回を目安に更新しています。
 公開され次第、下記リンクから読めるようになります。

前の感想:『ザ・クローザー』シーズン1第1話「偽りの素顔」感想
次の感想:『ザ・クローザー』シーズン1第3話「正義の行方」感想


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