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『NCIS』シーズン1第2話「パラシュートの罠」感想|ギブスは諦めないし、待たない【ネタバレ】

※この記事には『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班』シーズン1第2話「パラシュートの罠(Hung Out to Dry)」の結末を含むネタバレがあります。

エピソード基本情報

項目内容
作品名NCIS ~ネイビー犯罪捜査班
シーズン・話数シーズン1 第2話
日本語タイトル死のパラシュートの落下
原題Hung Out to Dry
本国放送日2003年9月30日
脚本ドン・マッギル
監督アラン・J・レヴィ

『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班』のシリーズ全体についてはこちら

シーズン1第2話。

ケイトが正式にNCISへ加入してから、最初の事件です。

今回の始まりはかなり強烈。
父親に内緒で車を持ち出した少年が、彼女と車内でイチャイチャしていたところ――

突然、海兵隊員が車の上に落ちてきます。

パラシュート降下訓練中の事故。
……かと思いきや、もちろん事故では終わりません。

第1話ではエアフォース・ワン。
第2話ではパラシュート降下。

NCISだから海の事件が多いのかと思っていたのに、序盤から意外と空を飛びます。


現在どこで見られる?

2026年9月確認時点では、Huluで『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班』シーズン1が見放題配信されています。

Huluでは第2話「パラシュートの罠」として掲載され、字幕・吹替に対応しています。

※配信状況は変更される可能性があります。


ネタバレなしのあらすじ

夜間のパラシュート降下訓練中、海兵隊員フエンテスが地上へ墜落して死亡する。
当初はパラシュートの故障による事故と思われましたが、現場を見たギブスは不審な点に気づきます。

さらに調査を進めると、主パラシュートだけでなく予備のパラシュートにも細工がされていた可能性が浮上。

NCISは、事故ではなく殺人事件として捜査を開始します。


ネタバレなしの感想

第2話は、パラシュート降下訓練中の死亡事故から始まる一話完結の事件です。
事故に見える出来事の裏に意図的な細工があり、そこから少しずつ真相へ近づいていく流れが見やすく、初期NCISらしい捜査回になっています。

特に印象に残るのは、ギブスの違和感の拾い方と、結果を待たずに自分で動き続ける捜査スタイル。
ケイトにとってはNCIS加入後最初の事件ですが、すでにチームへ自然に馴染んでいて、トニーやアビーとの掛け合いも楽しめます。

事件そのものは少し重めですが、NCISらしい軽いやり取りもあり、シーズン1序盤として見やすい回です。
ギブスがどんな人物なのかを知る回としてもおすすめです。


ここからネタバレあり

パラシュートが開かないだけでも怖いのに、完全に細工されていた

フエンテスの主パラシュートには、故意に傷をつけた痕跡が見つかります。
さらに問題なのが予備パラシュート。

こちらも正常に開かないよう細工されていました。

つまり、主パラシュートが駄目でも予備があるという最後の安全装置まで潰されていた。

これは普通に怖い。
パラシュート降下そのものが怖いのに、命を預ける装備を誰かに細工されていたらどうしようもありません。

しかも調査を進めると、細工されたパラシュートは一つだけではありませんでした。

複数。

ここがかなり嫌です。
特定の一人だけに確実に渡るよう細工したのではなく、同じ訓練に参加する隊員たちの中から、複数人が死んでもおかしくない状態になっていた。

最悪、犯人以外ほぼ全員落ちてもおかしくないじゃん。

そこまでいったら逆に犯人だけ無事なのが怪しすぎますが、それ以前に巻き込まれる側はたまったものではありません。
自分の目的のためなら、関係のない仲間まで死ぬ可能性があっても構わない。

殺害方法以上に、その無茶苦茶さが怖い事件でした。


予備パラシュートが綺麗すぎる――ギブスの違和感の拾い方が怖い

今回、一番「ギブスやばいな」と思うのがここ。

墜落したフエンテスが背負っていた予備パラシュートですが、一見すると普通に見えます。
ところがギブスは、何気ない会話から違和感を拾う。

地上へ墜落し、木や車にぶつかった人間が背負っていたはずなのに、予備パラシュートが綺麗すぎる。

そこから「これはフエンテスが実際に背負っていたものではない」と気づきます。
つまり墜落後、誰かが予備パラシュートをすり替えていた。

こういうところなんですよね、ギブス。
勘が良すぎる。
もちろん単なる超能力的な勘ではなく、現場で見たものや聞いた言葉をずっと頭の中に残している。

そして何かが引っかかった瞬間に「あれはおかしい」と前の情報まで引っ張り出してくる。

ずっと神経を張っているんだろうな、この人。
と思います。

直感も鋭いし観察力も高い。
しかも違和感を抱いたら、そこから諦めない。
ギブスに「諦める」という文字は、多分ありません。

そしてもうひとつ。

「待つ」という文字も、多分ありません。


DNA鑑定? 24時間も待てません

パラシュートから採取されたDNAによって、細工をした人物へ近づける可能性が出てきます。
普通なら「じゃあ鑑定結果を待とう」となりそうなところ。

ギブスは待ちません。
鑑定に時間がかかると言われれば急かす。
もっと早くならないのかと圧をかける。
制度上すぐに照合できないとなれば、別の方法を探す。

結果が出るまで24時間かかると言われても、じゃあ24時間待とうとはならない。

その間も自分で捜査を進める。
基本的にギブスは、誰かに「これくらい時間がかかります」と言われると「本当に?そんなばかな。で、本当に?」くらいの圧をかけて、だいたい時間を縮めさせようとします。

部下としてはしんどい。
めちゃくちゃしんどい。

でも、ギブスが待たずに動いた結果、今回も単純な容疑者像から一歩先へ進みます。


一度は犯人に見えたラムジー

捜査では、パラシュート整備員のラムジーがかなり怪しく見えます。
被害者フエンテスは、ラムジーの勤務態度について問題を報告していた。

つまり恨む理由がある。

さらに捜査を進めると、ラムジーの周辺から犯行に使えそうなものまで見つかる。
ここまで揃うと「もうこいつじゃん」と思いたくなります。

でもギブスはそこで止まらない。
証拠が揃ったから終わり、ではなく「本当にこいつなのか?」を続けます。

この人、犯人を捕まえるまで諦めないというより、自分が納得するまで捜査を終わらせないタイプなんだと思います。


パラシュートを使った薬物密輸

事件の裏にあったのは薬物。
パラシュートの設備を利用して、高純度のコカインを運んでいました。

フエンテスは、その不正に近づいてしまった。
そのため事故に見せかけて殺害された、というのが事件の真相です。

NCISを見ていると薬物絡みの事件は意外と多いので、あー、薬物か!という感じもあります。
ただ今回の場合、薬物密輸そのものよりも、それを隠すための殺害方法がかなり悪質。
一人を確実に消すためだけならまだしも、複数のパラシュートへ細工。

結果的に他の隊員まで巻き込まれる危険がありました。
仲間を何人巻き込もうと、自分の犯罪を隠す方が大事。
海兵隊内部の事件として見ると、かなり嫌な犯行です。


犯人を追い詰める方法が「じゃあそのパラシュート背負って飛べ」

そして終盤。
ギブスは、実際の降下訓練へ同行します。

ここでも、普通に行くんだ。と思いました。
でもまあ、ギブスなら必要なら行くよね。

多分この人、自分が飛ぶ必要があるなら普通に飛ぶ。
ただし、その前にケイトやトニーを飛ばしそうではあります(実際練習につき合わせてたし)
そして犯人を追い詰める方法がまた強い。

細工されていることを犯人だけが知っているパラシュート。

それを、じゃあお前が背負え。
という状況へ持っていく。

何も知らない人間なら、命令されれば普通に交換できる。
でも犯人は、それを背負って飛べない。
自分が細工したことを知っているから。
下手に言い訳すればするほど怪しくなる。

分かりやすいけれど、かなり強引。
そして非常にギブスらしい追い詰め方でした。


そしてトニーは落ちる

犯人を追い詰める一連の流れで、トニーは結局、飛行機から落ちます。

笑いました、落ちるんかい!って。

まだほかのキャラもいない時期なので、序盤の「落ち担当」はかなりの確率でトニーです。
シリアスな場面でも、トニーがいると完全には重くなりすぎない。

第1話では死体袋。
第2話では飛行機から落ちる。

忙しい。

でもこれくらいでいい。
今回はトニーが事件の中心人物というわけではないので、細かいキャラクター考察まではしません。

ただ、今回の落ちはトニー担当。

それだけは書いておきたい。


ケイト、もう普通にNCISへ馴染んでいる

第2話は、ケイトにとって正式なNCIS捜査官として最初の事件。
なのに、あまり新入り感がありません。

ギブスからNCISの帽子や現場用の装備を渡され、アビーとはかなり早い段階で仲良くなる。
それに、全然トニーとも普通にやり合う。
前回まで別組織にいた人とは思えないくらい、自然にチームへ入っています。

ただ、これはあまり不思議ではありませんでした。
アビーは、人の好き嫌いがかなりはっきりしているタイプだと思っています。
好きだと思った相手には一気に距離を縮める。

そしてケイトも、一見すると真面目なシークレットサービス出身ですが、実際には結構ノリがいい。
過去の話を掘ればネタも尽きないタイプ。

この二人なら、まあすぐ仲良くなるよね、という感じです。

それにNCISのチームって、みんなケイトを可愛がっている感じがするんですよね。
今の言い方なら「いじられキャラ」より遠慮なく突っ込めるくらい、もう仲間として受け入れられているの方が近いかもしれません。

仕事仲間なのに、どこか家族っぽい。
まだ正式加入したばかりなのに、昔から一緒に働いていたような距離感があります。

『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班』のキャラクターについてはこちら


NCISのメンバー、仕事中なのに楽しそうなんだよな

NCIS側のキャラクターは、基本みんな好きです。
嫌なところがあまりない。

もちろん癖は強い。
特にギブスが上司なのは絶対しんどい。

急かすし圧をかけるしまったく待たない。
自分が納得するまで終わらせない。
時には死体袋に突っ込んだり「これ背負って飛べ」まである。

でもチーム全体を見ると、めちゃくちゃ楽しそうなんですよね。
真面目に事件を解決する傍ら、軽口も叩くし誰かが誰かを弄る。
それでも本当に危険な場面では互いを守る。

まだシーズン1の第2話なのに、すでにこの空気が出来ています。
事件が面白いのはもちろんですが、このメンバーが一緒に仕事をしているところを見たい。
と思わせるのがNCISの強さなのかもしれません。


ギブスは子どもと、職務に忠実だった軍人にはとても優しい

今回、一番好きなのは最後です。
死亡したフエンテスには、幼い息子がいました。
父親が途中まで作っていたツリーハウス。

事件が解決したあと、ギブスはその家へ戻ってきます。

そして、ツリーハウスを完成させる。
これが最高。

事件中のギブスは、あれだけ容赦がありません。

犯人を追い詰めるために部下を急かす。
鑑定結果も待てない。
自分が正しいと思った方向へ、ずっと進み続ける。

なのに子どもにはめちゃくちゃ優しい。
そして、職務に忠実だった海兵隊員にも深い敬意を払う。

フエンテス本人はもういません。
事件は解決しています。
ツリーハウスを完成させたところで、捜査実績になるわけでもありません。
それでもやる。

息子との約束だから。
父親がやり残したことだから。

ここで合言葉として出てくる、Semper Fi――「常に忠誠を」。
という言葉も含めて、本当にギブスらしい。
ギブス自身も、守ると決めたものへの忠誠を簡単には捨てない人なんだと思います。


まとめ|ギブスに「諦める」と「待つ」は多分ない

『NCIS』シーズン1第2話「パラシュートの罠」は、パラシュート降下事故に見せかけた殺人事件。
複数のパラシュートに細工するという無茶苦茶な犯行。
薬物密輸。
一度はかなり怪しく見える容疑者。
そこから違和感を拾い直して真犯人へたどり着くギブス。

事件として普通に面白い回でした。
でも今回特に印象に残るのは、やっぱりギブスです。

勘が良すぎる上に、ギブスに「諦める」という文字は多分ありません。
そして「待つ」という文字も多分ありません。

上司だったら本当に大変そう。
でも最後には、亡くなった海兵隊員の息子のためにツリーハウスを完成させる。

こういうところを見ると、ああ、やっぱりギブス好きだな。となります。

忠実なんですね、自分に。

第1話は「ギブス優勝」。
第2話は「ギブスは諦めないし待たない。でも約束は絶対に放置しない」

そんな回でした。


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