『NCIS』シーズン1第1話「非常事態エアフォース・ワン」感想|初回からギブスが強すぎる!ケイトとの出会い【ネタバレ】

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※この記事には、『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班』シーズン1第1話「非常事態エアフォース・ワン」の結末を含むネタバレがあります。

エピソード基本情報

項目内容
作品名NCIS ~ネイビー犯罪捜査班
シーズン・話数シーズン1 第1話
日本語タイトル非常事態エアフォース・ワン
テレビ東京放送時タイトル大統領の警護
原題Yankee White
本国放送日2003年9月23日
脚本ドナルド・P・ベリサリオ、ドン・マッギル
監督ドナルド・P・ベリサリオ

記念すべき『NCIS』シリーズ第1話。

NCISという名前から、初見時は海軍基地や船、海上で起きる事件が中心なのかなと思っていました。
ところが第1話から、まさかのエアフォース・ワン。

海じゃなくて空じゃん! そういうのもあるんかい!

と思った記憶があります。

でも考えてみれば、NCISが扱うのは「海で起きた事件」ではなく、海軍や海兵隊に関係する犯罪。
その意味では、この第1話は「NCISがどこまで事件に関われる組織なのか」を見せる導入にもなっていました。

そして改めて見ても思う。

事件も面白い。でもギブスが強い。

初回からすでにギブスがギブスです。


現在どこで見られる?

2026年8月31日確認時点では、Huluで『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班』シーズン1が見放題配信されています。
Huluでは第1話「非常事態エアフォース・ワン」として掲載され、字幕・吹替に対応しています。

※配信状況は変更される可能性があります。


ネタバレなしのあらすじ

大統領専用機エアフォース・ワンの機内で、海軍中佐が突然倒れ、そのまま死亡する。

大統領警護中に起きた突然死というだけでも大事件ですが、死亡したのが海軍所属だったことからNCISも捜査へ参加。
ギブスたちは、シークレットサービスのケイトやFBIと捜査権を巡ってぶつかりながら、男の死因を調べていきます。

自然死に見えた死には、やがて意外な仕掛けが隠されていたことが判明。
さらに事件は、一人の海軍将校の死だけでは終わりません。


ネタバレなしの感想

20年以上続く『NCIS』の第1話ですが、改めて振り返ると、初回からかなりキャラクターが立っています。

ギブスは最初からギブス。
トニーはチャラい(笑)
アビーはもう完全にアビー。
ダッキーは後のシーズンほどキャラクターが完全に定着していない印象はあるものの、すでに「この人、こういうところあるよね」という片鱗はかなりあります。

そして、この第1話で初登場するケイト。
シークレットサービス側から見ればギブスはかなり厄介だと思います。
圧が強い。自己主張も強い。自分の捜査を優先して、他組織の事情などお構いなし。

ケイトからしたら「なんだこの仕事無視してグイグイ来るオッサン」くらいに見えてもおかしくありません。

一方でギブス側は、かなり早い段階でケイトを見ています。
完全拒否する相手ではなく、押せばギリギリ協力してくれそうなタイプだと判断しているようにも見える。
この二人の出会いを見るだけでも、第1話はかなり面白いです。


ここからネタバレあり

最初の犠牲者は、本来の標的ではなかった

エアフォース・ワンで死亡するのはトラップ海軍中佐。
本来その任務に就く予定だったのはケリー少佐でしたが、ケリーはインフルエンザのため任務を外れ、トラップが代役を務めていました。

そして後になって、ケリーまで死亡します。
初見時の私としては、この流れでまず思ったのがケイト、男運ないな……。
最初に目の前で男性が突然死亡。
その後、実はケイトが交際していたケリーまで死亡。

「ケイトと関わった男が二人続けて死んだ」という印象が強く残っていて、長いこと「ケイトと関係のあった男性が二人いた」と記憶していました。

正確には、一人目のトラップは恋人ではありません。
でも初回からこの流れなので「この人、男運ないな……」という印象だけは残りました。

さらにケイト自身も体調を崩します。
結果的にケイトの体調不良は毒ではなく、ケリーと同じインフルエンザ。

しかしこの事実が、ギブスにケイトとケリーの関係を察知させることになります。


制服の襟と袖から毒を吸収させる殺害方法が怖い

トラップとケリーの死因を調べた結果、二人の制服から毒が発見されます。
使われていたのはタイパンの毒。
さらに制服の襟や袖口からDMSOが検出され、毒を皮膚から吸収させる仕組みになっていました。

これ、普通に怖い。
経皮吸収という方法自体は理解できても、服の襟や袖に毒がついているなんて普通は気にしません。

毒殺と聞けば、まず食事や飲み物を疑います。
実際、最初の死亡も機内で起きるので、視聴者としても口から入ったものを疑いやすい。
でも原因は「着ている制服」

そんなところ、初見ではまず気づかない。
普段あまり意識しないものだからこそ怖い殺害方法でした。


クリーニング店につながるのも上手い

トラップとケリーの制服には、同じクリーニング店のタグが付いていました。
ケリーはトラップに、自分が普段利用している店などをおすすめしていた。

何気ない「この辺ならこの店がいいよ」という日常的な情報が、結果的に事件へつながっています。

これも結構嫌なところ。
特別な機密情報を漏らしたわけではありません。
生活圏で普通にする会話です。

それが、悪用される。

犯人側からすると、直接標的へ毒を盛る必要すらない。
標的が自分から制服を預ける場所に毒を仕込めばいい。

改めて考えると、かなり怖い手口です。


二人を殺すこと自体が目的ではなかった

事件の真相については、初見で先読みできたというより、

ギブスたちの推理を順番に追っていって「あ、そういうことか!」となった記憶があります。

犯人の本当の目的は、ケリーやトラップを殺すことそのものではありません。
大統領を、本来使用していたエアフォース・ワンから予備機へ移動させること。

予備機には、本来の機体とは異なる部分がありました。
そのひとつが武器庫。

新しい機体では電子ロックだったものが、予備機では鍵式だった。

ギブスはケイトに「この機体と元の機体の違いを全部調べろ」と指示し、そこから犯人の本当の狙いへたどり着きます。

一見すると「海軍関係者二人を毒殺した事件」。

でも、なぜこの二人なのか。
なぜこのタイミングなのか。
二人が死ぬことで何が変わったのか。

そこを追っていくと、人を殺したことではなく、その結果として「飛行機が変わったこと」が重要だったと分かります。

派手などんでん返しというより、一個ずつ推理を追いかけて、最後に全部がつながるタイプの事件。

これは普通に面白かったです。


そして結局、ギブス優勝

真相に気づいたあとのギブスが、とにかく強い。
犯人が武器庫から銃を奪った可能性に気づくと、自分も武器を確保。

その後、武装した犯人と対峙します。

このときのギブス、本当に躊躇がない。

普通に武器庫を開けて、普通に撃つ。
必要だと判断した瞬間からの行動が速すぎる。

初回からすでに「危険なのか?」「撃っていいのか?」と迷い続ける主人公ではありません。

状況を見る。判断する。必要なら撃つ。

それを淡々とやるから格好いい。

事件の仕掛けも面白かったんですが、最終的な感想はこれでした。

ギブス優勝。


ケリーの死を突然ケイトへ告げるギブス

ギブスの容赦なさは、犯人相手だけではありません。
ケイトとケリーの関係を察知したギブスは、ケリーが死亡したことをケイトへ突然告げます。

当然ケイトは大きく動揺、ギブスは、その反応を見ています。

初見なら「いや、伝え方!!」となる場面。
ただ、ギブスは単に無神経だったわけではありません。
ケイトも容疑者になり得る状況だったため、あえて何の準備もさせずにケリーの死を伝え、本当に悲しんでいるのか反応を確認した。
捜査ではよくある方法です。

そしてシリーズを知ったあとに見ると、まあ、ギブスならやるわ。
という感想になります。

人情がないわけではない。でも捜査に必要ならやる。

この辺りも、すでにギブスというキャラクターが完成しています。


ギブスは途中からケイトを勧誘するつもりだったのでは?

これは私自身の考察です。

作中では、ギブスがいつケイトをNCISへ誘おうと決めたのかまでは明言されていません。
初見時は、ケイトがシークレットサービスを辞めて、そのままNCISへ誘われる展開を見て「加入、軽くない?」と思いました。

でもシリーズを知ったあとに見返すと、印象が変わります。
ギブスはおそらく、もっと前からケイトを見ていたんじゃないか。

特に、ケリーとの交際が発覚した時点。
ケイトは仕事ができるし、責任感もある。
ギブス相手でも引かずに言い返すけれど、それでも必要な捜査には協力する。
さらに交際が問題になれば、シークレットサービスに居続けるのは難しくなる可能性がある。

そこまで分かった段階で「こいつ、NCISに欲しいな」くらいは考えていたんじゃないでしょうか。

ギブスって、現場で人を見て判断するタイプです。
だから今見ると、最後の勧誘もそれほど唐突には感じません。

むしろ、ギブス、途中から狙ってたんじゃない?という目線で見た方が面白いです。


初回からケイトは結構突っ走る

ケイトも第1話からかなりキャラクターが出ています。

責任感が強い、でも意外と突っ走る。そしてギブスには反発する。
ただし意地だけで協力を拒否するわけでもない。

だからこそ、ギブスと相性が良かったんだろうなと思います。

ケイトから見れば、ギブスは圧強め・自己主張強め・自分の仕事を無視して捜査へ割り込んでくるオッサン。

ギブスから見れば「押せばギリいけそう」くらいに見えていたんじゃないでしょうか。

どちらの気持ちも分かるので、第1話の二人の衝突はどちらか一方を応援する感じではありませんでした。


トニーは最初からチャラい(笑)

トニーも初回から分かりやすい。

チャラい(笑)

大統領専用機という特殊な場所でも、この人はこの人です。
そして遺体を確保するため、死体袋の中にトニーが入って移動していくところ。
あれはちょっと笑いました。
ばれないわけがない。
相手はFBIだし。

シリアスな事件の途中でも、こういうやり取りを入れてくるのがNCIS。
事件そのものだけでなく、チームの掛け合いを見るドラマでもあることが、すでに第1話から分かります。


アビーはアビー、ダッキーはまだ少し初期型?

アビーについても、アビーは最初からアビー。

これに尽きます。
科学捜査担当としての仕事もそうですが、キャラクターの雰囲気が第1話からかなり完成している印象があります。

一方でダッキーは、後のシーズンを知っていると、まだ少し「キャラクター定着前」に見えました。
もちろん、すでにダッキーらしさはあります。
特に、大統領の席で写真を撮ろうとする場面。

トニーがやるのは「まあトニーなら絶対やるよね」なんですが、そういえばダッキーもこういうの好きだったな……!となりました。

死者に対してはとても敬意を払う。
でもそれ以外の場所では、意外と茶目っ気がある。

後のダッキーにつながる部分は、ちゃんと初回からあります。


フォーネル、初見では普通に嫌なヤツだった

そしてFBIのフォーネル。

初見時の印象は、嫌なヤツ!でした。

NCISとFBIで捜査権を取り合っていることもあり、とにかくギブスたちと張り合います。

ただし。
シリーズを見続けると、この評価は後に覆されます(笑)

ここでは先のネタバレはしませんが、最初から見直すと「フォーネル、最初こんな感じだったんだ」と思えるのも面白いところ。

長期シリーズならではです。


閉鎖空間なのに、エアフォース・ワンは意外と広く感じる

事件の舞台がエアフォース・ワンというのも印象的でした。
飛行機なので、当然逃げ場の少ない閉鎖空間。
でも実際に見ていると、それほど狭苦しく感じません。

機内を移動しながら捜査が進み、設備も多く、一般的な旅客機とは全く違う。

閉鎖空間なのに、飛行機だから意外と広く見える。

一方で、大統領が乗っている機体から逃げられないという緊張感はある。

NCIS第1話の舞台として、かなり面白い選択だったと思います。


まとめ|事件もキャラも面白い。でも初回からギブス優勝

『NCIS』シーズン1第1話「非常事態エアフォース・ワン」は、シリーズの導入としてかなり完成度の高い回だと思います。

制服の襟や袖から毒を吸収させるという、普段まず警戒しない場所を利用した殺害方法。
二人の死そのものではなく、大統領を別の機体へ移動させることが目的だったという真相。

事件単体でも、きちんと面白い。
その一方で、第1話からキャラクターが強い。

結局、第1話を振り返った私の感想はこれです。

ギブス優勝。

第1話からこのメンバーなら、そりゃ続きも見たくなります。


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