『Ib』は、すべての仕組みを説明して終わる物語ではありません。
絵の中の美術館がいつ生まれたのか、ワイズ・ゲルテナが何を知っていたのか、なぜバラと命が結びつくのか。
複数のエンディングを見ても、解釈が一つに定まらない部分があります。
このページでは、分からないことを無理に答えへ変えません。
「ゲーム内で確認できる事実」「公式サイトやギャラリーで補足された内容」「そこから考えられること」を分けて考えたいと思います。
ネタバレについて
この記事には『Ib』のストーリー、人物の正体、選択による変化、エンディングに関する記述があります。
初見の驚きを残したい方は、先にゲームを遊ぶか実況を視聴してからお読みください。
絵の中の美術館は何なのか
現実のゲルテナ展と似た作品がありながら、区画は広がり、作品は動き、人物を閉じ込めます。
単に一枚の絵の内部なのか、ゲルテナ作品全体がつながる世界なのか、見る人の心に応じて形を変えるのかは、最初から説明されません。
考察するときは、現実の展示と同じ配置、異世界にだけある作品、人物ごとに見えるもの、エンディング後に変化する展示を比較します。
「夢だった」で終わらせると、現実側へ残る変化を説明できない点にも注意します。
バラと命がつながる理由
イヴ、ギャリー、メアリーは色の違うバラを持ち、花びらの状態が本人へ影響します。
花瓶の水で戻せること、他人に奪われたり傷つけられたりすることから、命や身体の一部を美術館の規則に合わせて外へ表したものと考えられます。
ただし、誰がバラを与えたのか、なぜ三人だけが持つのか、色が何を意味するかまですべて確定しているわけではありません。
花言葉だけで人物の運命を断定せず、作中の行動と組み合わせます。
ワイズ・ゲルテナは世界を意図して作ったのか
ゲルテナ本人は姿を見せず、作品と名前を通してのみ存在します。
不穏な作品を多数作ったからといって、来館者を閉じ込める目的で世界を設計したとまでは断定できません。
作品が作者の死後も意思を持ったのか、作品に込めた感情が世界を作ったのか、もともと異常な力を持つ人物だったのか。
作者紹介、作品名、公式ギャラリーのラフや解説から確認できる範囲を拾います。
メアリーは何を知っていたのか
メアリーの言葉や行動は、初対面の少女として見る場合と、正体を知った後で見返す場合で意味が変わります。
どこまで自分の立場を理解していたか、外の世界について何を知っていたか、イヴへの好意と脱出への願いがいつ結びついたかを場面ごとに確認します。
「最初からすべて計画していた」と決めると、驚き、怒り、寂しさといった反応を見落とします。
逆に、何も知らなかったとすると説明しにくい行動もあります。
台詞、選択への反応、ギャリーと別れた後の会話も注目です。
美術品は誰の意思で動くのか
赤い服の女、青い人形、無個性などは、イヴたちを追い、道をふさぎ、時には特定の人物へ強く作用します。
すべてが同じ意思で動くのか、作品ごとに欲求があるのか、美術館そのものが動かしているのかは明言されません。
追跡対象、壊した時の反応、メアリーへの態度、現実側での状態を比べます。
作品同士が協力しているように見える場面と、無関係に動いている場面を観察したいです。
記憶を失う条件
現実へ戻った後、絵の中での記憶が残る結末と、失われる結末があります。
単に時間が経ったから忘れたのではなく、ハンカチのような現実へ持ち帰る物、人物同士の関係、誰と脱出したかが記憶へ関わります。
美術館を出ると必ず忘れるのか、記憶をつなぐ物があれば戻るのか、作品側が認識を書き換えるのか。
各エンディングの共通点と差を表にして考えます。
イヴの選択とイヴ自身の性格
プレイヤーが選択肢を選ぶ作品では、すべての行動をイヴの固定された性格としてよいか迷います。
美術品を壊す、誰かを信用する、話しかける回数などはプレイヤーに委ねられています。
一方、難しい字が読めない、両親を探す、怖い場面で見せる反応など、選択に左右されにくい部分もあります。
キャラクター考察では「どのルートのイヴか」を明記し、理想の選択だけを本人の性格にしません。
原作版とリメイク版で増えた手がかり
追加会話、美術品、真・ゲルテナ展は、人物と世界を考える材料になります。
ただし、リメイク版で増えた情報を原作版の初見感想へ後付けしません。
公式ギャラリーにはイラスト、イメージボード、ラフ、設定、ゲルテナ作品などがありますが、作者は想像の余地を奪わないよう心がける旨も記しています。
補足があるから唯一の答えが確定した、とは限りません。
今も答えが一つに定まらない謎
絵の中の美術館をゲルテナ本人が意図して作ったのか、作品が作者の死後に独自の意思を持ったのかは、明言されていません。
バラを三人が持つ理由や、現実へ戻ると記憶を失う場合がある理由も、複数の説明が考えられます。
真・ゲルテナ展や公式ギャラリーは手掛かりを増やしますが、すべてを唯一の答えへ固定する資料ではありません。
美術品の題名、異世界と現実で変わる展示、ハンカチの有無、メアリーが知っていた言葉を組み合わせながら、断定できる部分と解釈が残る部分があります。
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参考にした主な公式資料
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当記事は『Ib』の実況動画および公式情報を参考にした考察記事です。
記事内では、ストーリー展開・演出・キャラクター描写に関する引用は最小限に留め、個人的な感想および考察を中心に記載しています。
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