YouTube発の映像シリーズ、Kane Pixels版『The Backrooms』。
映画『バックルームズ』を見たあとでYouTube版も気になったものの、動画の本数が多い。限定公開の映像も混ざっている。タイトルだけでは、どれから見ればよいのか分かりにくい――。
そんな私のための備忘録として、Kane Pixels版の本編24作と、映画後に公開された追加映像『Everything Must Go』を合わせた25本を公開順に整理しました。
各動画の公開日、長さ、ネタバレなしの内容、怖さの傾向に加え「全部見る場合」「時間がない場合」「映画から入った場合」のおすすめ順もまとめています。
※本記事の動画名は原題を優先しています。日本語表記は内容を探しやすくするための便宜上の説明で、公式邦題ではありません。
※公開日やプレイリストの収録状況は、2026年9月12日時点で確認したものです。YouTubeの地域・タイムゾーンによって日付が前後する場合があります。
先に結論|初めてなら公式プレイリストの順番がおすすめ
初見なら、Kane Pixels公式『The Backrooms』プレイリストを、上から順に見るのが一番分かりやすいです。
Kane Pixels版は、出来事を時系列順に説明する作品ではありません。
研究記録、監視映像、発見されたビデオ、会議資料などを見ながら、視聴者自身が年代と因果関係を組み立てます。公開順なら、謎が提示される順番と、後から意味が変わる驚きをそのまま楽しめます。
- 本記事で扱う映像:全25本(Webシリーズ24作+追加映像1作)
- 合計時間:約3時間10分
- 視聴場所:Kane Pixels公式YouTube
- 料金:無料
- 基本言語:英語
- 字幕:動画ごとに異なるため、YouTubeの字幕・自動翻訳設定を確認
- 注意:公式プレイリストは現在「23本」と表示される場合があります。本記事では、限定公開・別チャンネルの補助映像と『Everything Must Go』も含めて整理しています
一本ずつは短く、最短34秒、最長でも約45分です。
Kane Pixels版『バックルームズ』とは
Kane Pixels版は、クリエイターのKane Parsonsが制作する映像シリーズです。
黄色い壁紙、蛍光灯の音、終わりの見えない部屋というインターネット発の「バックルームズ」を土台にしつつ、Asyncという研究組織、Complexと呼ばれる異空間、現実との接続実験を中心に独自の物語が描かれます。
動画の形式は、いわゆるファウンド・フッテージやアナログホラーに近いものです。
ただし、単に怪物から逃げる映像が続くわけではありません。
研究記録から企業の思惑を考えたり、別々の映像の日付をつないだり、映像の隅にある手掛かりを探したりする楽しみがあります。
ネット上の共同創作であるBackrooms WikiやFandomの設定を、すべてそのまま映像化したシリーズではありません。
Kane Pixels版は、数あるバックルームズ解釈のひとつとして分けて考えた方が分かりやすいです。
詳しい違いは、映画『バックルームズ』と原案・Wiki・Fandom設定の違いで整理しています。
どこで見られる?
中心となる映像は、Kane Pixels公式YouTubeチャンネルと公式プレイリストから無料視聴できます。
ただし、一部の短編は限定公開扱い、または別チャンネルに置かれています。
チャンネルの「動画」欄だけを見ると、途中の作品が抜けているように見えます。
さらに公式プレイリストの表示本数と、本記事で扱う全25本は一致しない場合があります。
まずは公式プレイリストから見て、一覧にない補助映像を本記事で確認するのがおすすめです。
リンク切れや非公開表示になった場合は、公開状態が変わった可能性があります。
英語が分からなくても、映像中心の短編は比較的追いやすいです。
一方、会議や報告書を中心にした動画は台詞や文書の情報量が多いため、字幕または自動翻訳を使った方が理解しやすいと思います。
おすすめの見る順番
1.全部見るなら公開順
最もおすすめです。
全25本を公式プレイリストの順番で見ます。
合計約3時間10分なので、長編映画を二本見るくらいの時間で一周できます。
作品世界の説明だけでなく「なぜこの映像が今公開されたのか」という演出も含めて楽しめます。
2.時間がない人向け|物語の中心を追う10本
まず雰囲気と大筋を知りたい場合は、次の10本から見る方法もあります。
- Found Footage
- First Contact
- Missing Persons
- Informational Video
- Pitfalls
- Presentation
- Reunion
- Damage Control
- Found Footage #3
- Static Dead End
ただし、短い補助映像を飛ばすと、人物の動機や年代のつながりが分かりにくくなる場合があります。
気に入ったら、改めて公式プレイリストを最初から見るのがおすすめです。
3.映画から入った人向け
映画『バックルームズ』を見たあとなら、次の流れが入りやすいと思います。
- Found Footage
- First Contact
- Informational Video
- Pitfalls
- Presentation
- Reunion
- Damage Control
- Lighting and Tile Survey
- Static Dead End
- Everything Must Go
Async、Threshold、前哨基地、研究員がComplexへ干渉する危うさを先に押さえ、その後で映画と直接結びつく『Everything Must Go』へ進む順番です。
ただし、映画を見ていなくてもYouTubeシリーズ単独で楽しめます。
映画の予習として見るなら、やはり公開順が安全です。
Kane Pixels版『バックルームズ』全25本一覧
怖さは、ジャンプスケアと追跡場面が苦手な人向けに、私用の目安として5段階で記載しています。
公式の区分ではありません。
| No. | 動画タイトル | 公開日 | 時間 | 内容の種類 | 怖さ |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | Found Footage | 2022年1月7日 | 9:14 | 発見映像・探索 | 5 |
| 2 | Mar11_90_ARCHIVE.tar | 2022年1月8日 | 2:49 | 資料・アーカイブ | 1 |
| 3 | The Third Test | 2022年1月13日 | 1:46 | 実験記録 | 1 |
| 4 | First Contact | 2022年1月17日 | 1:58 | 実験記録 | 2 |
| 5 | faultline.mov | 2022年1月17日 | 2:59 | 記録映像 | 1 |
| 6 | Missing Persons | 2022年1月28日 | 2:37 | 報告資料 | 3 |
| 7 | Informational Video | 2022年2月12日 | 8:01 | 教育映像・探索 | 3 |
| 8 | Autopsy Report | 2022年2月23日 | 2:37 | 検視記録 | 3 |
| 9 | Motion Detected | 2022年3月11日 | 4:07 | 監視映像 | 3 |
| 10 | Prototype | 2022年3月28日 | 1:33 | 過去の実験記録 | 1 |
| 11 | Pitfalls | 2022年5月1日 | 14:04 | 調査・追跡 | 5 |
| 12 | Report | 2022年5月20日 | 6:21 | 報告・会話 | 2 |
| 13 | 9780415263573 | 2022年5月20日 | 0:34 | 監視映像 | 1 |
| 14 | Presentation | 2022年6月25日 | 8:26 | 企業向け説明・事件 | 3 |
| 15 | Simpsons | 2022年6月25日 | 1:08 | 放送記録 | 2 |
| 16 | Found Footage #2 | 2022年8月21日 | 13:23 | 発見映像・探索 | 5 |
| 17 | home_27647.mov | 2022年8月22日 | 3:26 | 家庭映像・資料 | 2 |
| 18 | Reunion | 2022年12月8日 | 13:12 | 調査・人物ドラマ | 4 |
| 19 | _recording014 | 2022年12月8日 | 2:32 | 音声記録 | 2 |
| 20 | Overflow | 2022年12月24日 | 1:39 | 過去の実験記録 | 2 |
| 21 | Damage Control | 2023年1月30日 | 14:03 | 事件後の対応 | 4 |
| 22 | Found Footage #3 | 2024年9月13日 | 45:01 | 発見映像・長編探索 | 5 |
| 23 | Lighting and Tile Survey | 2024年10月2日 | 8:43 | 構造調査 | 1 |
| 24 | Static Dead End | 2025年2月12日 | 4:02 | 会話・調査記録 | 3 |
| 25 | Everything Must Go | 2026年8月17日 | 16:05 | 調査・映画関連映像 | 4 |
ジャンプスケアが苦手な人向けの注意
Kane Pixels版は、最初から最後まで大音量で驚かせ続ける作品ではありません。
むしろ、何も起きない通路、蛍光灯の音、遠くから聞こえる声、画面外に何かがいる感覚を長く引っ張ります。
その静けさの後に追跡や大きな音が来るため、ジャンプスケアが苦手だとよく効きます。
特に注意したいのは、次の作品です。
- Found Footage
- Pitfalls
- Found Footage #2
- Reunion
- Found Footage #3
- Everything Must Go
怖い場合は、イヤホンを外す、音量を下げる、明るい画面で見るだけでもかなり違います。
遺体や人体の変化が苦手な場合は『Missing Persons』『Autopsy Report』『Damage Control』にも注意してください。
見る前に知っておくと分かりやすい用語
Async
Complexを発見し、研究・利用しようとする組織です。
研究員全員が同じ情報を持っているとは限らず、現場、管理側、上層部で判断が異なります。
Complex
Kane Pixels版で、バックルームズに当たる異空間を指す呼び方です。
黄色い通路だけではなく、住宅街、タイル張りの場所、家具や生活空間を模した部屋など、さまざまな領域が存在します。
Threshold
Async施設とComplexをつなぐ巨大な入口です。
人間が能動的に出入りできる点で、偶然落ちるノークリップとは性質が異なります。
Found Footage
発見された撮影記録という形式です。
誰が撮ったのか、なぜ映像だけが残ったのか、撮影日と発見日の関係まで含めて物語になります。
Lifeform/Entity
Complex内で遭遇する、人間ではない存在を示す言葉です。
動画内で正体や分類がすべて説明されるわけではありません。
WikiやFandomの既存エンティティ名を、そのまま当てはめない方が安全です。
Still Life
映画版で重要になる、人や物を不完全に再現した存在です。
YouTube版の異常とどこまで同じなのかは、今後も考察の余地があります。
映画版とYouTube版はつながっている?
映画『バックルームズ』は、Kane Pixels版の映像シリーズと連続する作品として作られています。
ただし、YouTube版を全部見ていなければ映画が理解できない構成ではありません。
映画だけでも、メアリーとクラークの物語として追えます。
一方、YouTube版を知っていると、次の部分がさらに気になります。
- Asyncは、いつComplexへの入口を開いたのか
- 研究員は、どこまで安全に出入りできるのか
- Complex内の時間は、現実と同じ順序で進むのか
- 現実の物や部屋は、いつ異空間へコピーされるのか
- 組織は生還者を救助するのか、研究対象として確保するのか
映画で分からなかった部分をYouTube版がすべて説明してくれるわけではありません。
むしろ、見れば見るほど「Asyncは何を知っていたのか」「映画で見た施設は本当に現実側なのか」という新しい疑問が増えます。考察好きには、その答えの出なさも含めて面白いシリーズです。
YouTube版を見ると、映画の考察に何が増える?
Asyncを単純な救助組織として見られなくなる
YouTube版では、Async内部の報告、会議、事故後の対応が描かれます。
そのため、映画終盤でメアリーを連れて行った研究員たちも「助けに来た人」と言い切れなくなります。
詳しくは、Asyncとフィル、研究施設の位置を考察にまとめています。
部屋のつながりを、地理だけで説明できなくなる
同じ場所に戻ったようで細部が違う、別の年代の物が混ざる、現実では後から生まれた情報が先に現れる――。
YouTube版の記録を踏まえると、映画の部屋移動も「一本道を歩いた結果」だけでは説明しにくくなります。
映画で誰がどの部屋を通ったのかは、映画『バックルームズ』部屋一覧・移動ルート・ギミック考察で整理しました。
コピーと本人の区別がさらに曖昧になる
カメラ、監視映像、時間のずれによって「今見ている人は、いつの誰なのか」が揺らぎます。
これは映画の海賊クラーク、本物と偽物の入れ替わり、スティルライフ・メアリーを考える時にもつながります。
参考資料
動画の並びと内容は公式プレイリストを優先し、公開日・上映時間・限定公開作の確認にエピソード一覧も参照しました。
まとめ
Kane Pixels版『バックルームズ』を初めて見るなら、公式プレイリストの公開順がおすすめかと思います。
本編24作と『Everything Must Go』を合わせて約3時間10分。
一本ごとは短く、研究記録、監視映像、発見映像が少しずつつながって、AsyncとComplexの大きな物語になります。
映画から入った人にとっては、設定の答え合わせというより、疑問をさらに増やすシリーズかもしれません。
あの研究施設はどこにあるのか。
入口を開いたのは人間なのか。
現実の家具や記憶は、いつComplexへ届いたのか。
まずは『Found Footage』から、私も順番に考察していく予定です。
関連記事
- 映画『バックルームズ』感想・考察記事まとめ
- バックルームズとは?元ネタ・ノークリップ・リミナルスペースを解説
- 映画『バックルームズ』と元ネタ・Wiki・Kane Pixels版の違い
- 『Everything Must Go』感想・考察|追加映像と本編のつながり
- Asyncとフィルを考察|映画版の研究組織と施設
- YouTubeで観られるホラー・考察向き作品
