※この記事には『CSI:科学捜査班』シーズン1第4話「不倫の果て DNAの証言(Pledging Mr. Johnson)」の結末を含むネタバレがあります。
エピソード基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作品名 | CSI:科学捜査班 |
| シーズン・話数 | シーズン1第4話 |
| 日本語タイトル | 不倫の果て DNAの証言 |
| 原題 | Pledging Mr. Johnson |
| 本国放送日 | 2000年10月27日 |
| 脚本 | ジョシュ・バーマン、アンソニー・E・ズイカー |
| 監督 | リチャード・J・ルイス |
現在どこで見られる?
2026年9月確認時点では、Huluで『CSI:科学捜査班』が見放題配信されています。
字幕・吹替・英語字幕に対応しています。
※配信状況は変更される可能性があります。最新情報は各配信サービスでご確認ください。
ネタバレなしのあらすじ
ミード湖で、女性の切断された脚が発見される。
グリッソムとキャサリンは遺体の身元を突き止め、夫と不倫相手の間にある複雑な関係を調べ始める。
一方、ニックとサラは大学のフラタニティで起きた学生の死亡事件を担当。
一見すると自殺にも見えるが、調べていくと危険な入会儀式の存在が浮かび上がる。
さらにウォリックには、コーエン判事から新たな要求が突きつけられる。
ネタバレなしの感想
今回、圧倒的に印象に残るのは生レバー。
最悪じゃん、生レバーだよ!?
何度見てもうわぁ、と思います、はい。
大学の学生クラブ、いわゆるフラタニティの入会儀式が絡む事件ですが、海外ドラマではこの手の学生クラブって本当によく出てきます。
日本の大学サークルとはかなり違う独特の文化なので、事件の舞台として見るたびに「また出たな」と思うところ。
もうひとつの事件では、長時間水に浸かった遺体から指紋を取るため、遺体の皮膚を自分の手にはめて指紋を採取する場面も。
初期CSI、結構ためらいなくすごいことをやります。
(そういうのも見れるのが良いところなんですけども。興味深いので)
ここからネタバレあり
第4話「不倫の果て DNAの証言」全体のネタバレ込みあらすじ
ミード湖で、船のプロペラによって切断された女性の脚が発見される。
やがて胴体も見つかり、グリッソムとキャサリンは身元をウェンディ・バージャーと特定する。
遺体には性交の痕跡があったものの、夫ウィンストンとは長期間夫婦関係がなかった。
DNAを調べると精液は夫のものではなく、ウェンディにはフィル・スウェルコという不倫相手がいたことが判明する。
ボートから血痕も見つかり、夫と不倫相手の双方に疑いが向けられるが、グリッソムは湖の水流を再現してボートの動きを検証。
最終的にウェンディは、燃料の切れたボートのエンジンをかけようとして肩を痛め、転倒して頭部を強打。そのまま湖へ落ちて死亡した事故死だったことが分かる。
しかし、捜査途中でキャサリンはウェンディの不倫を夫ウィンストンに教えてしまっていた。
妻が不倫相手に殺されたと思い込んだウィンストンは、真相が判明する前にフィルを射殺。
本来は事故だった事件から、新たな殺人事件が生まれてしまう。
一方、ニックとサラは、フラタニティの学生ジェームズが首を吊った状態で発見された事件を捜査する。
ジェームズは入会希望者として、女子学生に身体の各部へサインをもらって得点を稼ぐ課題を課されていた。
中でも男性器へのサインは高得点。
ジェームズは、フラタニティのメンバーであるカイルの恋人ジルにサインをしてもらっていた。
それを知ったカイルは嫉妬。
ジェームズに「信頼テスト」と称して紐を付けた生レバーを飲み込ませる。
本来なら引き抜くはずのレバーを喉に残し、ジェームズを窒息死させたうえで首吊り自殺に偽装していた。
さらにウォリックは、コーエン判事からレイプ事件の証拠管理を故意に破綻させるよう命じられる。
これ以上従えないと決断したウォリックはブラスに協力を求め、盗聴器を装着。
判事本人に証拠改ざんの指示を口にさせ、コーエン判事を逮捕へ追い込む。
湖の女性遺体事件――遺体の皮膚を手にはめて指紋を取る
湖から上がった遺体は、水に長時間浸かっていたことで皮膚がふやけ、通常の方法では指紋を取りにくい状態。
そこで使うのが、剥がれた指先の皮膚を自分の手にはめて形を戻し、指紋を採取する方法。
いや、それ自分ではめるんだ……。
皮膚だけの状態では本来の立体的な形にならないため、人間の指を中に入れて形を整えてから採取するわけですが、理屈が分かっても絵面はなかなか強烈。
CSIではこういう、遺体そのものから取れる情報を最大限に使う場面が結構あります。
初期から容赦がない。
殺人だと思ったら事故だった――なのに新たな殺人が起きる
ウェンディには不倫相手がいて、夫婦関係もうまくいっていない。
ボートには血も残っている。
これだけ揃うと、どうしても夫か不倫相手が殺したのではと考えたくなります。
ところが、実際の死因は事故。
グリッソムはボートが湖でどのように流されたかを再現し、ウェンディが死亡した状況を組み立てます。
燃料切れ。
エンジンを動かそうとする。
肩を痛める。
バランスを崩す。
頭を打つ。
湖へ落ちる。
調べれば調べるほど殺人らしく見えた事件が、最終的には「殺人そのものが起きていなかった」という結論になるのが面白い。
ただし、そこで終わらないのがこの回の嫌なところ。
キャサリン、それはまだ言っちゃダメだって!
キャサリンは、ウェンディが不倫していたことを夫ウィンストンに教えてしまいます。
気持ちは分かる。
キャサリン自身も夫エディの浮気を経験しているので、裏切られた側の気持ちにどうしても寄ってしまう。
すごくキャサリンらしい。
でも同時に、ちょっ、おーーーーい!!と思う。
まだ殺人か事故かも確定していないし、不倫相手が犯人かどうかも分かっていない。
そんな段階で夫に不倫を知らせるのは怖い。
特に復讐って、相手がどう動くか分からない。
そして実際、ウィンストンは「フィルが妻を殺した」と思い込み、不倫相手を射殺してしまいます。
妻の死は事故だった。
フィルは殺していなかった。
それなのに、捜査途中の情報によって本当の殺人事件が起きてしまった。
グリッソムがキャサリンに怒るのも、今回はかなり分かります。
グリッソムとキャサリン、喧嘩するとめちゃくちゃ刺々しい
今回かなり面白いのが、グリッソムとキャサリンの捜査スタイルの違い。
キャサリンは、人間を見る。
自分の経験も含めて相手の感情を考え、事件へ踏み込んでいく。
グリッソムは、できる限り私情を排除して証拠を見る。
どちらもCSIとして証拠を重視しているけれど、そこへ自分自身をどれだけ持ち込むかが違う。
だから今回、かなりぶつかります。
しかも喧嘩すると二人ともメッチャ刺々しい(笑)
キャサリンなんて、グリッソムの私生活にまで踏み込んで「あなたにそんな個人的な感情があるの?」というレベルのことまで言う。
グリッソム、すごい言われようだな……。
でも偉いのが、あれだけ喧嘩しても仕事はちゃんとするところ。
感情的にぶつかっても捜査を放り投げない。
最後には休戦して、一緒に事件の結論を伝えに行く。
後の二人を知っていると、少し良い雰囲気になることもあるだけに、この初期の刺々しさを見るのも面白いです。
生レバー!? 最悪じゃん!
もう一つの事件は、大学のフラタニティ(学生クラブ)で起きたジェームズの死亡事件。
最初は首吊り自殺に見えますが、実際の死因は窒息。
しかも喉に詰まっていたのが、生レバー。嫌すぎる。
フラタニティへの入会希望者には、身体のいろいろな場所へ女子学生のサインを集める課題が出されていました。
ジェームズはカイルの恋人ジルにサインしてもらったことで、カイルの嫉妬を買います。
そこで行われたのが、紐の付いた生レバーを飲み込ませる「信頼テスト」。
……いや、何を信頼させてるんだ。
しかも、ただの悪ノリの事故ではない。
カイルはジェームズが窒息しているのに助けず、その後は首吊りに見せかける。
救命措置をしたと嘘までついていたことが、身体にその痕跡がないことから暴かれます。
犯人があまり反省しているように見えないのも、かなり印象が悪い。
人が死んでるんだぞ、自分のせいで。
海外ドラマでよく見るフラタニティの入会儀式
フラタニティやソロリティって、海外ドラマではかなり頻繁に見かけます。
日本の大学サークルとは違って、入会儀式、上下関係、共同生活、OBとのつながりなどを含めた独特の文化がある。
主人公たちもその話をよくするし、こうやって事件として出てくることも多い。
そして作品では、その入会儀式が過激化したhazing(しごき)が事件につながるパターンも多い。
今回の生レバー事件なんて、その最悪な形のひとつ。
しかもこのエピソードは、1959年に南カリフォルニア大学で、フラタニティ入会中の学生がレバーを喉に詰まらせて死亡した実際の事故に着想を得たとされます。
ドラマではそこへ嫉妬と殺意、自殺偽装を加えて事件にしていますが、元になった出来事まであると思うと余計に嫌なリアリティがあります。
ウォリック、ついにコーエン判事と決着
第1話から続いていた、ウォリックとコーエン判事の危うい関係。
今回はついに、判事から「証拠保全をわざと破綻させろ」と要求されます。
対象は、三度の性犯罪歴を持つ被告の事件。
ここまで来ると完全に一線を越えている。
ウォリックもついに従わず、グリッソムへ相談。
ブラスと組んで盗聴器を仕込み、コーエン本人に証拠改ざんの指示を言わせます。
そして判事は逮捕。
よくやった!
第1話からずっと「このままだとぬかるみから出られなくなるぞ」と思っていたので、ようやく自分で関係を断ち切ったのは本当によかった。
ただ、グリッソムも警告しているように、コーエン判事には周囲とのつながりもある。
ここで終わったから全部安心、ではない。
抜け出せてよかった。でも油断するなよ。という気持ちになる決着でした。
まだ少し違う、初期のグレッグ
グレッグも登場。
派手なシャツや軽い雰囲気など「あ、グレッグだ」と思える部分はすでにあります。
ただ、まだ少し違う気がしました。
後のグレッグを知ってから見ると、キャラクターとして完全に固まる前の初期感があります。
今はまだ基本的にラボ側の人間なので、段階的にまた印象が変わっていくんですよね。
長期シリーズを最初から見直すと、こういう「骨格はあるけどまだ完成していないキャラクター」を見られるのも面白いです。
まとめ
『CSI:科学捜査班』シーズン1第4話「不倫の果て DNAの証言」は、事故死を殺人だと思い込んだことで、本当の殺人が起きてしまう事件と、生レバーを使ったフラタニティの殺人事件が描かれました。
特に生レバーは強烈。
最悪じゃん、生レバーだよ!?
この場では生き残っても、気になっちゃう私。
一方、湖の事件では、キャサリンが被害者の夫に感情移入したことで捜査情報を伝えてしまい、グリッソムと真正面から衝突します。
二人はかなり刺々しく喧嘩するけれど、それでも職務は全うする。
捜査スタイルが違うからこそぶつかる二人の関係が、かなり見える回でもありました。
そしてウォリックは、ようやくコーエン判事との関係に自分で決着をつけます。
ここまで見てきた側としては、本当にひと安心。
とはいえ、油断はするなよ……と思う第4話でした。
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