『放送禁止』シリーズをはじめ、テレビ、映画、配信ドラマ、小説で現実と虚構の境界を描く長江俊和監督。
ドキュメンタリー風の映像、日常に潜む違和感、視聴者の思い込みを利用した仕掛けを得意とする映像作家・小説家です。
このページでは、長江俊和監督が監督・脚本・演出などで携わった主な映像作品を、モキュメンタリー、テレビ・配信ドラマ、映画に分けて紹介します
。作品名だけでなく、初めて探す人にも違いが分かるよう、ネタバレなしの短い説明を付けました。
モキュメンタリー・フェイクドキュメンタリー
- 『放送禁止』シリーズ|2003年~|テレビ版7作+劇場版4作
- 「事情により放送できなかった取材映像」を再編集した設定で、画面に隠された別の真実を視聴者が読み解く代表シリーズです。
- 『eveのすべて』|2012年|フジテレビ|全15話+追加映像
- 「ADM」を名乗る存在が、何も知らない女性・イヴを隠しカメラで追う短編連続作。視聴者も盗撮映像を見る傍観者として物語へ巻き込まれます。
『放送禁止』は一本ごとに題材が異なるため、基本的には第1作から公開順に観るのがおすすめです。
『eveのすべて』は一話約5~9分と短く、監視映像、時系列、見る側の責任を扱う作品が好きな人に向いています。
関連するテレビ・配信ドラマ
- 『東京二十三区女』|2019年|WOWOW|全6話|原作・監督・脚本
- 東京23区に残る伝承や土地の歴史を題材にした一話完結型ホラーミステリー。
渋谷区、江東区、豊島区、港区、板橋区、品川区を舞台に、それぞれの街の裏側を描きます。 - ▶ WOWOW公式『東京二十三区女』
- 東京23区に残る伝承や土地の歴史を題材にした一話完結型ホラーミステリー。
- 『不倫禁止』|2026年|TVerオリジナル|全8話|脚本・総合演出
- 不倫を憎み、糾弾動画を配信するYouTuberを主人公にした連続ドラマ。
だいにぐるーぷの岩田涼太監督と組み、視聴者が劇中の世界を追体験する構造を取り入れています。 - ▶ フジテレビ公式『不倫禁止』
- 不倫を憎み、糾弾動画を配信するYouTuberを主人公にした連続ドラマ。
- 『恋愛禁止』|読売テレビ・日本テレビ系|全10話|原作・監督
- 元恋人を殺してしまった女性と、消えた遺体をめぐる恋愛ホラーサスペンス。長江俊和の同名小説を原作とし、ドラマでは原作とは異なる展開も用意されています。
- ▶ 読売テレビ公式『恋愛禁止』
『東京二十三区女』は土地にまつわる怪談『恋愛禁止』は人物関係と事件を追うサスペンス『不倫禁止』は配信者と映像のリアリティーを利用した体験型ドラマです。
同じ長江俊和作品でも、怖さの方向が異なります。
映画
- 『ゴーストシステム』|2002年|監督・脚本
- 不可解なメールを受け取った人々に起きる事件を描く心霊ホラー。
携帯電話とデジタルなメッセージを恐怖の入口にした初期監督作です。
- 不可解なメールを受け取った人々に起きる事件を描く心霊ホラー。
- 『エンマ』|2007年|監督
- 記憶を失った複数の男女が閉ざされた場所で目覚め、自分たちの状況を探っていく密室ホラーです。
- 『阿波DANCE』|2007年|監督
- 徳島を舞台に、阿波踊りとダンスへ打ち込む高校生たちを描いた青春映画。
ホラー以外の長江俊和監督作を知りたい人向けです。
- 徳島を舞台に、阿波踊りとダンスへ打ち込む高校生たちを描いた青春映画。
- 『放送禁止 劇場版~密着68日 復讐執行人』|2008年|監督・企画・脚本
- 復讐を代行する人物への密着取材を通して、テレビ版と同じく映像の裏に隠された構図を読み解く劇場版第1作です。
- 『ニッポンの大家族 Saiko! The Large family 放送禁止 劇場版』|2009年|シリーズ関連作
- 海外の映像ディレクターが日本の大家族を取材する形式で『放送禁止2』につながる家族を別の視点から映します。
- 『パラノーマル・アクティビティ 第2章 TOKYO NIGHT』|2010年|監督・脚本|約90分
- 東京の一軒家で暮らす姉弟を固定カメラで撮影し、夜ごと起きる怪現象を記録するファウンドフッテージホラーです。
- ▶ JFDB作品情報
- 『不安の種』|2013年|監督・脚本
- 中山昌亮のホラー漫画を実写映画化。
街角や日常生活へ唐突に現れる異形と、複数の人物の出来事が交錯します。
- 中山昌亮のホラー漫画を実写映画化。
- 『放送禁止 劇場版 洗脳~邪悪なる鉄のイメージ~』|2014年|監督・企画・脚本
- 洗脳被害を訴える女性と家族への取材から、証言だけでは分からない支配関係へ近づく劇場版第3作です。
- 『ホラーの天使』|2016年|監督・脚本
- かつて学校だった撮影スタジオを舞台に、女優や新人アイドルたちが不可解な現象へ巻き込まれるホラー映画です。
- 『放送禁止 ぼくの3人の妻』|2026年|監督・脚本|98分
- 一人の夫と三人の妻が暮らす家庭への密着映像から、家族が抱える秘密を探る『放送禁止』完全新作です。
- ▶ 映画公式サイト
ホラー映画から選ぶなら、記録映像型が好きな人には『パラノーマル・アクティビティ 第2章 TOKYO NIGHT』、日常へ異形が入り込む作品なら『不安の種』、閉鎖空間の恐怖なら『エンマ』が向いています。
『放送禁止』劇場版はテレビシリーズを先に観ると、人物や題材のつながりまで楽しめます。
映像作品と一緒に読みたい書籍
- 『出版禁止』
- 出版を禁じられた取材原稿という形式で、文章の中に隠された真相を読者が探すミステリーです。
- 『掲載禁止』
- 雑誌へ掲載できなかった原稿を読むような感覚で楽しむ、「禁止」シリーズの作品です。
- 『恋愛禁止』
- 逃げてきた元恋人、現在の恋人、主人公を見守る人物の愛情が絡み合う恋愛ホラー。テレビドラマ版の原作です。
- 『放送禁止』
- お蔵入りになった素材テープに別の真実が隠れているという、映像版の構造を書籍で味わえる関連作品です。
※書籍ページを作成した場合はここからリンクします。
長江俊和作品の特徴
長江俊和作品では、映像や文章に示された説明をそのまま信じると、別の情報を見落とすことがあります。
ナレーション、証言、時系列、画面の端に映る物などを見直すことで、最初に理解した物語とは異なる構図が現れるのが大きな特徴です。
また、視聴者や読者を安全な観察者として扱わない作品も多くあります。
盗撮映像を見る、放送できなかった素材を確認する、誰かの取材原稿を読むといった行為自体が、作品の仕掛けへ組み込まれています。
初めて観る人へのおすすめ
- モキュメンタリーから入りたい:『放送禁止』第1作
- 短編を一気見したい:『eveのすべて』
- 一話完結の怪談が好き:『東京二十三区女』
- ファウンドフッテージ映画が好き:『パラノーマル・アクティビティ 第2章 TOKYO NIGHT』
- 恋愛とヒトコワを組み合わせた作品が好き:『恋愛禁止』
- 最新の配信型ドラマを観たい:『不倫禁止』
こんな人におすすめ
- 『放送禁止』に近い作品を探したい
- 映像と小説を横断して同じ作家の仕掛けを楽しみたい
- 視聴者の立場まで物語に組み込む作品が好き
- ファウンドフッテージや監視映像を使ったホラーが好き
- 一度観たあとに伏線を探して見直したい
更新履歴
- 最終更新日:2026年8月27日
